【2020年1月7日更新】

多くの日本人が、リスニングに悩んでいます。

私のところにも、とにかくリスニングが苦手だ、と相談に来られる方が後を絶ちません。

プレゼンはまだいい、言う内容を準備して覚えて行けばいいから。

でも質問されたら聞き取れないから答えられない。

そんな悩みを抱えるあなたに、リスニングを伸ばすための方法について、お話したいと思います。

これさえ押さえておけば、リスニング力がぐんぐん伸びますよ。


<目次>
1.聞く時間を増やすだけではリスニングは伸びない

1-1 日本人には聞けない音がある
1-2 ディクテーションには限界がある

2.“ちゃんと聞く”訓練をすること

2-1 音そのものを聞くトレーニングをする
2-2 1日数分でも効果があがるやり方

スポンサーリンク

1.聞く時間を増やすだけではリスニングは伸びない



あなたは日頃リスニングを伸ばすために、どんな学習のしかたをしていますか?
テキストを使っていますか?
それとも、ただ英語を聞き流しているだけですか?

聞き流すだけの学習法が、一部の上級者以外にはほとんど効果がないことは、既にあちこちで言われていることなので、ここで繰り返す必要はないでしょう。
このサイトをごらんのあなたも、そのことはもう薄々気が付いているはずです。

では、ちゃんとテキストを使って集中して聞いている、スクリプトを見てわからないところをチェックし、聞けなかったところもチェックしている。
これを地道に続けているのに、今ひとつリスニングが伸びない、というあなた。
残念ながら、それだけでは伸びないのです。

1-1 日本人には聞けない音がある

英語は日本語と比べて、遥かに音の種類の多い言葉です。
私たちの耳には、言葉として認識できない音が、いくつかあると言われています。
その代表的なものが、子音のRと、あいまい母音(シュワ)です。

たとえば、お腹を意味するstomachという単語。
これ、ストマックだと思っていませんか?
発音記号は[stʌ́mək]で、実際の音はスタミックに近い。
この、mək の部分の母音が、いわゆるあいまい母音[ə]です。
スペルがaなので、アだと思ってはいけません。
あいまい母音は、アでもイでもウでもエでもオでもない、日本語のどの母音にも当てはまらない微妙な音です。

こういった音は、私たち日本人学習者をどこまでも悩ませます。
音を正しく認識していないと、聞き取ることができません。

1-2ディクテーションには限界がある

中級レベルくらいから上の学習者が、好んで取り入れている学習法に、ディクテーションがあります。
音声を聞きながら、スクリプトの穴埋めをしていく。
空欄の部分を、集中して聞くというトレーニングです。



リスニング

これは、ある程度は効果があります。
特に初級レベルの学習者には、知らない単語やチャンクを覚えるいい訓練になります。
けれども中上級くらいになると、ひたすらディクテーションを続けているだけでは、あまり意味がありません。

聞いて、わからないところを確認して、「ああそうだったのか」と納得する。
その後、声に出して何度か読んでみる。
この繰り返しを続けていても、本当の意味で音を聞けるようにはなりません。
ちゃんと音を聞く、という訓練をしない限り、聞けない音が聞けるようにはならないのです。


スポンサーリンク

2.“ちゃんと聞く”訓練をすること



ちゃんと聞く、しっかり聞く、ということを意識していますか?

そのためには何をすればいいのでしょう。

こちらの動画で、わかりやすく解説しました。




2-1 音そのものを聞くトレーニングをする

上記の動画でも述べましたが、音そのものをちゃんと聞く訓練をしない限り、聞けない音は聞けるようにはなりません。
そのためには、自分が正しく発音できる必要があります。
stomachをストマックと発音していると、実際のネイティブの言葉が聞き取れません。

また、英語の音は全て繋がっていきます(リエゾンと言います)。
音が繋がることで、違う音に変化するのです。
We are はウィーアーではありません。
ネイティブが普通に話す時、We’reと短縮形になり、音も短縮(リダクション)されます。
そのため、ワ、としか聞こえてきません。

こういったリエゾンやリダクションは、法則性があります。

それを知らないまま、闇雲にたくさん聞いて、ディクテーションを繰り返しているだけでは、ネイティブの普通の会話を聞き取れるようにはならないのです。
TOEICなどの試験英語なら問題なく理解できるのに、ネイティブの会話となると、ごく簡単な話でも付いていけないというのは、まさにこれが原因です。
音そのものを聞く訓練をしないで、ただただリスニングの時間を増やして一生懸命ディクテーションしても、意味がないのです。

2-2 1日数分でも効果があがるやり方

自分が言えるフレーズは、必ず聞き取れます。

逆に言うと、聞き取れない単語やフレーズは、間違った読み方をしているということです。
あいまい母音を全て、日本語の母音(アイウエオ)のどれかで発音していませんか?
Rを巻き舌で発音していませんか?
Lはラリルレロだと思っていませんか?
THは舌を噛む、と思っていませんか?

こういった間違った知識が、多くの日本人学習者の足を引っ張っています。
間違ったまま、いくらリスニング対策をしても、それは間違ったダイエット法を続けるのと同じで、効果はありません。
まずは、正しい発音のルールを理解し、覚えましょう。

ネイティブと同じ速さ、抑揚で言えるまで、毎日声に出して練習します。
5分でもかまいません。
1分あれば、短いフレーズであれば20回以上言うことができます。
それを録音し、ネイティブの音声と聞き比べます。
俳優がセリフを覚え、それを自分の者にして感情を込めて演じる、というのをイメージしましょう。
棒読みではダメです。
必ず、気持ちを込めること。

リスニングの素材は、なるだけオーセンティックなものを選びましょう。
試験英語は、いわゆるネイティブが普通に話している時のものとは違い、ゆっくりはっきり発音されています。
例えて言うなら、NHKのアナウンサーが話す日本語のようなものです。
普段の会話であんな風に話す日本人は、いませんね?
英語も同じです。
本来のスピード、抑揚に慣れるためにも、修正されていないリスニング素材を使うことが重要です。

スポンサーリンク

ビジネスマンから絶大なる支持を受ける英語発音教材
Yumiの脱カタカナ英語マニュアル

 
述べ3,500人に指導してきた発音矯正のプロによる、日本人のための英語発音矯正本

英語は音のバリエーションがとても豊かな言葉です。
個々の子音や母音もそうですが、それらが組み合わさることでまた、違った音に変化します。
これが、音の種類が少ない日本語ネイティブである私たちには、大きな壁となって立ちはだかっているのです。
日本人はまず、正しく音を認識する必要があります。

系統だてて音を理解し、慣れていくことで英語はスッと耳に入ってくるようになります。
そして、正しい発声と口を動かす訓練を続けることで、ネイティブのような発音・流暢さを身に付けることができます。
まずは、正しい音のルールを、理解するところから始めましょう。
わたしたちは学校で、まともに英語の発音を習うことがありません。
習ったとしても、「THは舌をかむ」だとか「Rは巻き舌にする」だとか、間違ったことを教わっている可能性が高いのです。



普通のネイティブの雑談に混ざりたい
映画やドラマを字幕なしで理解できるようになりたい
ネイティブみたいにカッコよく流暢に英語を話したい



でもそんなのはもう無理だと、諦めていませんか?

毎日10分、発音矯正トレーニングをするだけで、あなたの耳も口も劇的に変わります。


『Yumiの脱カタカナ英語マニュアル-全102ページ(PDF)、音声教材90分、動画教材40分は、日本語を母語とする日本人が英語をマスターするのに、最も簡単で効果的な方法をまとめたものです。


発音矯正歴25年以上、歌手、俳優など多くの著名人を指導してきたノウハウを生かし、Yumiが書き下ろしたダウンロード教材です。
Yumi自身、帰国子女でもなんでもありません。
日本人として普通に国内で教育を受け、試行錯誤の上ネイティブに近い流暢さを身に付けました。
なので、日本人が苦手な音や苦労する点を、熟知しています。


英語は難しい言語ではありません。


もしも英語がそれほどまでに難しいのであれば、世界共通語にはなっていないはずです。
英語はシンプルで、習得しやすい言語です。
ただ、わたしたち日本人の言語感覚と違う部分があるため、そこでつまずいている人が多いというだけなのです。


『Yumiの脱カタカナ英語マニュアルは、英語を話す上で特に重要な喉発声のしかたについて、Yumiが動画でわかりやすく解説しています。
これだけであなたの声は、日本人声から英語声に変身します。

さあ、あなたもこのマニュアルでネイティブの流暢さを身に付けましょう。

Yumi whiteboard2 


著者プロフィール:明場由美子(Yumi)
大阪大学文学部卒、オクラホマシティー大学社会学専攻
フリーランス通訳、大手英会話講師、企業トレーナー、外資系出版社セールスマーケティングを経て2010年に独立、English Boot Campを立ち上げる。


◆Yumiの著書・監修書◆

著書:『ネコろんで学べる英語発音の本』(実務教育出版)

Yumiの愛猫レオ(メインクーン)と一緒に学ぶ、英語発音トレーニング本。
絵本感覚で英語のリズムやリエゾン・リダクションが学べます。




監修本:『ネイティブ発音が3D映像でわかる!英語の発音トレーニングBOOK DVD1枚CD3枚付き』(西東社)-Amazonランキング発音部門で第1位!

【人気記事】

Rは巻き舌じゃない!-正しいRの発音方法を動画解説してみた
英語発音が上手くなるおススメ発音本・教材10選
Coolはクゥ~オ-Dark Lをマスターすればネイティブっぽくなる!
Thatの発音は2種類あります-リダクションを学ぼう


スポンサーリンク

関連コンテンツ