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和製英語というのはいっぱいありますが、
そもそもそんな英語自体存在しない、というものと、
存在はするけれど本来の意味は全く違う、というものに分けられます。
たとえば、「クレームをつける」という場合の“クレーム”。
これは英語の“claim”から来ているわけですが、本来の意味は違います。
claimとは、主張してしかるべき当然の権利を主張することを意味します。
たとえば、
Can I claim my moving expenses?  引越し費用を請求してもいいですか?
というように使うのです。
claim my expenseというのは仕事でよく使う表現で、
この場合、経費ですから当然請求してしかるべきなわけです。
日本語でいうところの、いちゃもんをつける、文句をつけるというクレームではありません。
クレームをつける、という単語はcomplainです。
She’s a typical complainer.  彼女は典型的なクレーマーだね。

というように言います。
さて、このクレームという単語は日本語では頻出ですが、
それは日本ではやたらとクレーマー(最近ではモンスター客とか言われますね)が
存在することと関係していると思います。
もちろん、complainersはどこにでもいるのでしょうが、
こっちは金払っとんじゃ!といったような偉そうな態度を丸出しにする客、
というのは日本特有だと思います。
私は以前英系の非営利団体に勤めていましたが、
とにかく態度が大きくて非常識な要求をしてくる客というのは、
まず99%日本人で、そのほとんどが年配の男性でした。
クライアントの7割以上が外国人(欧米人)という中で、
この数字が示す意味は大きいと思います。
クレーム文化は日本の抱えるひとつの病理なのだと思いました。
で、そういう客も、こちらが外資系であることで最初の鼻息が弱まり、
また、責任者を出せ!というのでイギリス人マネジャーに代わり、
英語で対応し出すとしどろもどろになり、
「オー、オーケーオーケー、アイムソーリー、サンキューベリマッチ!」
と、態度が豹変するのです。
そこまで強烈なケースはさておき、
取引先なども、こっちが顧客なんだからこちらの事情を優先しろ、
急ぎだと言えば飛んで来い、といったようなカルチャーは外資には通用しない、
ということを、そのうち学んでいくわけです。
そうこうしているうちに、労働に対する価値観自体が変わってきます。
ある程度時間はかかりますが、こちらの一貫した接し方、
つまり、
“私たちはビジネスパートナーであり、それは対等な関係である、
お金を払うのはサービスという商品価値に対してであって、
より良いサービスを求めるのであれば、それなりの対価を支払わなくてはいけない”
という極めて当たり前の、グローバルスタンダードに対し、
ああ、それが世界の常識なんだなぁと認識せざるを得なくなるのです。
それがアイスブレイクとなり、
お客さまは神様、という日本のビジネスが世界から見るとどれほど異常か、
ということに気付いていくんですね。
なんかおかしいよね、そんなことしても誰も幸せにならないのに、
と、ある日洗脳が解けていくわけです。
それは、若い人ほど(恐らく柔軟性があるためか)早い。
英語を使うようになると、さまざまなことが見え始めます。
身を粉にして働く、という価値観は日本以外の国では通用しません。
それを素晴らしいと称賛してくれる人もいなければ、
客のために奔走して休みも返上、なんてことをする人は誰もいなません。
お金を払ってるんだから客であるこっちは偉いんじゃ!
というような価値観がそもそもないので、
日本のようなクレーマーがほとんど存在しないんですね。
たまに変な人はいますが、それはどこの世界にいってもいるのでカウントしません。
英語(でなくてもいいですが、外国語)は、
今まで見えなかったものを見せてくれる、最終兵器と言えると思います。
そろそろ涼しくなってきて、勉強しやすい季節です。
この辺でちょっと本腰を入れて英語をやってみるのもいいのではないでしょうか。
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