イングリッシュブートキャンプ:由美ですo(^-^)o
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さて、前々から気になっていた言葉に、キャビン・アテンダント(CA)という呼称があります。
日本でも一昔前までは、客室乗務員のことをスチュワーデスと言ってたんですね。
それが、ある時からメディアが一斉にCA(シーエー)と呼ぶようになりました。
看護婦を看護師、と呼び始めたのと同じ頃でしたね。

で、このCAって完全に和製英語なんですよ。

それがものすご~く、気になるんですよね。
特にテレビなどで、「○○さんはCA(シーエー)です」とか言うのを聞くと、またそうやって間違ったナンチャッテ英語を日本人に刷り込むのか!と、腹が立ってきます。

客室乗務員のことは、英語では“flight attendant”と言います。
人権意識の高いアメリカでは、すでに80年代のころにsteward/stewardessという呼び方は、差別的だということで問題視されていました。
客室乗務員たちが、「スチュワーデスと呼ぶな!」と主張したために、flight attendant(フライトに付き添う人)という表現に変えたという経緯があります。
いわゆるひとつの、PC(policital correctness)だったわけです。

PCとは、つまり政治的正しさということで、人種・民族・宗教や性別による差別をしない、というまあいわば会話上のルールのようなものです。
日本を含むアジア~アフリカ圏においては、客室乗務員の社会的地位が高いんです。
まだ一般人には海外旅行など夢のまた夢だった時代に、一部の富裕層のお嬢さんだけがなれる、いわば花形職業だったわけですから。
また英語を必要とする職業のため、才色兼備のイメージが強かったというのもありますね。

それに対して、英語が母国語の北米人にとっては、英語で接客すること自体特別でも何でもないうえに、北米系の客室乗務員の労働条件が日系とは比べ物にならないほど悪い、というのもあって、人気職業とは程遠い存在でした。
実際、日本の客室乗務員の大半が大卒者なのに対し、またアジアでもそうであるのに対し、アメリカでは大学を出てわざわざ客室乗務員になる人なんていません。
だから日本人にとって、スチュワーデスが差別的響きがするなんて、想像だにできなかったのでしょう。
あと、これは一説ですが、stewardessという言葉の語源は「豚小屋の女主人」で、これがそもそも響きがよくない、というのもあるようです。

steward/stewardessのほかにも、ウェイター・ウェイトレスという呼び名も、serverを使え、ということになっていますね。
ただ、こちらは一般的にはまだ浸透していない感じがします。
flight attendantはみんな普通に使っていますが、serverって言うひとは少ないですね。
ただ、語学の教材からは、もうずい分前にwaiter/waitressという単語は消えました。
なんか、言葉狩りみたいですけどね。
私からすると、waiter>よりserverのほうが隷属的な響きがするように思いますが・・・

ああ、また話が逸れそうですね。
ええと、CAという呼び方のお話でした。
cabin attendantという言い方は、私はほとんど(というか一度も)聞いたことがありません。
海外の航空業界では、cabin crewと言うのが普通です。
でも、これはあくまでも業界内での呼び方であって、飛行機のアナウンスなどで聞く以外、一般的に使われることはまずありません。
アメリカ人はflight attendantと言います。
ある辞書には、cabin attendantがアメリカ英語でcabin crewがイギリス英語とありますが、ユナイテッドもノースウェストもcabin crewと言っていたと記憶しています。

それにしてもなぜ、ほとんど使われていない単語を、わざわざ取り入れる必要があるんでしょう?
flight attendantだと何がまずいんでしょう?
百歩譲ってどうしても略語を使いたいというのであれば、FA(エフエー)でよくないですか?
なんでCAなの?
これ以上日本人の英語習得の邪魔をするような真似は、やめてもらいたいと思う私です(`ε´)

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