英語発音トレーナーが教える ネイティブ発音を身につけるための基礎知識

(2017年9月8日更新)

こんにちは!イングリッシュブートキャンプ由美です。
私は、2010年に都内で英語の発音矯正クリニック「English Boot Camp」を立ち上げて、主に発音を中心に英語を教えています。

ネイティブの英語が早すぎてついて行けない、簡単なフレーズなのに聞き取れない、発音のせいでいつも聞き返される・・・

そんな悩みを持った人たちが、私のところに大勢やってきます。

ネイティブみたいにペラペラと英語が話せるようになりたい。

英語をやっている人なら誰しも、一度はそう思ったことがあるのではないでしょうか。実は、ほんのちょっと意識改革をするだけで、あなたの発音は見違えるように変わるのです。

これまで25年以上にわたり、述べ3500人以上の日本人に英語を指導してきた私が、そのノウハウをわかりやすくまとめてみました。
ぜひ参考にしてみてくださいね。


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<目次>
1.英語の発音は英会話上達の基本-知っておくべき発音基本3原則
1-1 なぜ、日本人の英語が聞き返されるのか
1-2 英語発音をよくしたければカタカナは大敵
1-3 日本人が知らない英語の発音基本3原則
    リンキング、シュワ(あいまい母音)、リダクション
1-4 個々の英語発音よりも重要なのはリズム感

2.英語の発音が劇的に変わる発音矯正トレーニング
2-1 英語の発音をよくする基本はあひる口
2-2 チャンクを意識して簡単な中学英語で発音トレーニング
2-3 リンキングで英語のリズム感を身に付ける

3.英語の発音がよくなるためのスキマ時間を利用した練習法
3-1 毎日10分、正しく口を動かすことで英語の発音矯正ができる
3-2 喉を開くことでネイティブ発音を身に付けよう
3-3 洋楽を聴いて英語の発音、リズム感に慣れよう

4.カタカナ英語が日本人の英語上達にもたらす弊害
4-1 ローマ字と英語は別物
4-2 英語はアクセント(ストレス)が大事、アクセント(ストレス)は強弱ではない
4-3 日本語を話す時はなるだけカタカナを使わない

5.まとめ
注意点1 音のつながり、リンキングを常に念頭に置く
注意点2 スペルに惑わされないで、リズム感を意識する
注意点3 英語発音は日々の継続が大事
注意点4 自分の声を客観的に聞く

 

1.英語の発音は英会話上達の基本-知っておくべき発音基本3原則

 

英語を英語らしく話す上で最も重要なのが、音を切らないということです。
英語は音が全て繋がります。
これをリンキング(またはリエゾン)と言います。
たとえば、pineappleはパインアップルではなく、“パイナポー”と発音しますね?
これは、pineの語尾のnと、続くappleの頭のaが繋がって、“na”になるからです。
パイナポーだけでなく、英語は基本的に子音の後に母音が来る時、音が全部繋がるのです。
リンキングにはこつがあります。
上手にリンキングできるようになるには、まずは発声そのものから変えていく必要があります。

1-1 なぜ日本人の英語が聞き返されるのか

実は日本人と英語ネイティブには、根本的な違いがあります。

それは、発声です。

私たち日本人は胸式呼吸で話します。
それに対して、英語ネイティブは腹式呼吸で話すのです。
わかりやすく言うと、ネイティブは喉の奥から声を響かせて話すのに対し、日本人は口先で、もそもそ話してしまいます。
これが、ネイティブに聞き返される最大の理由で、流暢さに欠ける原因なのです。
非ネイティブ、たとえばアジア人が相手であれば通じるのに、英米人相手だと何度も聞き返された経験はありませんか?
それはすべて、発声が違うせいなのです。

日本人の話し方、発声そのものが、ネイティブに取っては聞きづらいんですね。
アメリカ人やイギリス人男性の声が、深みがあってセクシーだな、と思ったことはありませんか?
あれはお腹から声を出しているため、声が奥から響いているからです。
英語ネイティブはみな、この喉発声がデフォルトです。
お腹から声を出す、喉発声を意識するだけで、あなたの声は劇的に変わり、一気にネイティブっぽくなります。
舞台俳優のように、喉の奥で声を響かせてみましょう。

1-2 英語発音をよくしたければカタカナは大敵

もう一つ、日本人英語が通じにくい理由に、カタカナ(ローマ字)があります。
日本語は外来語をカタカナで表記しますね?
そして外来語の多くは、英語からきているものです。
私たちの生活は、カタカナを抜きにしては、成り立ちません。

英語を話そうと思った時、どうしても頭の中でこのカタカナが、足を引っ張ります。
たとえば、careerという単語。
これは日本語では”キャリア”と言いますが、英語の発音は全然違います。
英語の発音はむしろキャリアではなく、コリアに近いのです。
Korea(韓国)とよく似た発音なので、聞き間違ってしまうくらいです。
ゲリラ(guerrilla)とゴリラ(gorilla)が実は同じ発音だったなんて、あなたは知っていましたか?
セロリ(celery)とサラリー(salary)も、ほとんど同じ音です。

こういったパターンは、数えきれないくらいたくさんあります。
あなたの脳が、どれほどカタカナに汚染されているか、次のビデオでチェックしてみてください。

 

 

カタカナに惑わされてしまうと、ネイティブの英語が聞き取れませんし、もちろん通じません。
カタカナ語は気を付けるようにしましょう。

1-3 日本人が知らない英語の発音基本3原則-リンキング、シュワ(あいまい母音)、リダクション

発声を口先発声から喉発声に変える。
カタカナ発音に気を付ける。

これを意識するだけで、あなたの英語はかなり、ネイティブっぽくなります。
けれども、これだけではまだ完全ではありません。
ネイティブの法則として、次の3つを理解する必要があります。

それは、

リンキング(リエゾン)-音が繋がる現象
シュワ(あいまい母音)-母音のあいまい化
リダクション-音の脱落、省略

の3つです。

これら3つの基礎をマスターすれば、英語の発音は劇的に良くなり、ネイティブっぽくなります。

1-3-1 リンキング

リンキングとは、linking すなわち、音がリンクしていく現象のことです。
冒頭でも言いましたが、英語は音が全部つながっていく言葉です。
日本語は、一つ一つの音が切れていて、独立しているんですね。
なのでついつい、英語も一音一音切って発音してしまいがちなのです。

たとえば、誰もが知っている“Thank you.”というフレーズ。
これ、サンクユーと発音する人は、いませんね?
どんな初心者でも、「サンキュー」と言うでしょう。
これはもちろん、Thank のKの音と、you のYの音がつながって、KYの音になっていることで起きるリンキング現象です。
スペースを入れずに、”Thankyu”と書くと、ああなるほど、と思うでしょう?

書く時は単語と単語の間にスペースを入れますが、話す時は当然スペースはありませんから、音がつながるわけです。
Thank you のような簡単なフレーズなら、自然とリンキングができるけれど、他はどうでしょうか。

英語はどんな英単語、フレーズであっても、このリンキングの法則があてはまります。

 

 Take it. ×テイクイット  ○テイキッ
 Bless you. ×ブレスユー  ○ブレシュー
 Get out of here. ×ゲットアウトオブヒア  ○ゲラウダヒア

 

1-3-2 シュワ(あいまい母音)

schwa(シュワ)とは、あいまい母音のことですが、これをマスターするとグッと英語っぽくなります。

英語は、アクセント(ストレス)のない音節の母音は、大抵あいまい化します

たとえば、先ほどのcareerという単語。
ストレスは第二音節、reerのところにあります。
なので、第一音節のca の母音があいまい化します。

あいまい母音は、[ə]という発音記号で表します。
辞書を引くとやたらとこの記号、見かけませんか?
この音は、日本語にない母音で、わたしたち日本人が苦手な発音ですが、コツははっきり「ア」とか「イ」と言わないことです。
あいまいな感じで喉の奥の方で音を出してみましょう。
どうですか?
グッと英語っぽくなった感じがしませんか?

シュワについての動画を見てみましょう。

 

 

ポイントは、アクセントのない母音をあいまいに発音することです。

Japan ×ジャパン ○ジュペァン
before ×ビフォー ○バッフォオ
communication ×コミュニケーション ○カミューナケイシャン

 

1-3-3 リダクション

リダクションとは、本来の音が弱く発音されることで変化したり、脱落したりすることを言います。
たとえば、partyが“パ~リィ~”ように聞こえる、と思ったことはありませんか?
これはTの音が弱く発音されることで、日本語の“リ”のように変わっているのです。
ネイティブが普通にしゃべると、途端に何を言っているのかわからなくなるのは、実はこのリダクションのせいなんですね。
リダクションにもルールがあるので、基本パターンを押さえましょう。

 

★ルールその1 フラップT

partyがパ~リィ~になるように、ストレスの乗らないTや、リンキングする時のTは、音がDみたいになります。
また、日本語の「らりるれろ」のようになることもあります。

water という単語は、最初の「ウォー」のところにストレスがあるので、「ター」が「ラ」みたいになり、「ウァラ」と変化します。
また、get up というイディオムも、ゲットアップではなく「ゲラップ」となります。
littleが「リルゥ」、shut upが「シャラップ」になるのも、すべてこのフラップTの法則からなのです。

★ルールその2 ストップT

英語は終わりの子音を弱く発音します。
たとえば、Good night は「グッドナイト」ではなく、「グッナイ」。
これはGoodの最後のDと、nightの最後のTが弱くなり、ほとんど発音されないからです。
T(またはD)で終わる単語は、リンキングして次の母音と繋がらない場合、ストップがかかったように舌を上あごギリギリで止めます。
本来のTは強い破裂音なので、舌で上あごをパシッと叩きますが、ストップTはギリギリで止めるのです。

 

bad day ×バッドデイ ○バッデイ
Get set. ×ゲットセット ○ゲッセッ
Check it out. ×チェックイットアウト ○チェキラゥ

 

動画でより詳しく解説しましたので、最後まで見てくださいね。

 

 

★ルールその3 want to はワナ、got toはガラ、going toはガナ

I want to go.というフレーズを「アイウォントゥゴウ」と発音するネイティブは、まずいません。
want toは話し言葉ではワナとなり、「アイワナゴウ」となるからです。

同様に、I got to go.は「アイガラゴウ」、I’m going to go.は「アイムガナゴウ」と音が変化します。

 

Do you want to come? ドゥユワナカム
I got to hurry. アイガラハリィ
What are you going to do? ワラユガナドゥ


1-4 個々の英語発音よりも重要なのはリズム感

「掘った芋いじるな」というフレーズをご存知ですか?

これ、“What time is it now?”のことなんです。

「ホワットタイム イズイット ナウ」と言うと通じないのに、「掘った芋いじるな」というと不思議とネイティブに通じる。
母音や子音を一つ一つ見て行くと、正しい発音ではないのに通じてしまうのは、リズムが大きく影響しています。

英語は、個々の発音以上にリズム感が大事なのです。

日本語は「タンタンタンタン・・・」と、平坦で均一なリズムです。
それに対して英語は、「タンタタン」とか「タタンタタン」というように、不規則で変化に飛んだリズムなのです。
たとえて言うなら、日本語は演歌で英語はロック
演歌のリズムから抜け出して、ロックのビートに慣れる必要があります。

英語の基本リズムは次の2とおり。

 

バスケとバナナのリズム、と覚えておきましょう。



2.英語の発音が劇的に変わる発音矯正トレーニング

 

それでは、英語の発音をよくするための基本3原則を元に、トレーニングする方法を紹介します。

英語は、暗記科目ではありません。
むしろ、スポーツや楽器演奏に非常に近いのです。
テニスが上手くなりたい、ピアノが上手くなりたいと思ったら、日々の訓練は欠かせませんね?
毎日朝練したり、放課後日が暮れるまで練習に明け暮れませんでしたか?
英語も全く同じです。
日々の訓練が大事なのです。

スポーツは毎日何時間もトレーニングしないと、なかなか上達しません。
1日5分や10分腹筋をしたところで、そう簡単にお腹は6つには割れないですよね。
けれども語学は口周りの筋肉しか使いませんので、少しのトレーニングで劇的な変化を感じることができます。

大切なのは、次の3つです。

2-1 英語の発音をよくする基本はあひる口

日本人の口は、あまり立体的な動き方をしません。
それに対して英語ネイティブの口は、少し前に突き出たようないわゆる“あひる口”が基本です。
イメージは、グラビアアイドルの口元です(笑)
最初は不自然な感じがするかもしれませんが、やっているうちに段々慣れてきますので、心配しなくても大丈夫です。
このあひる口を意識することで、英語特有の発音がスムーズに出せるようになります。

鏡を見て、練習しましょう。

あひる口の作り方。



2-2 チャンクを意識して簡単な中学英語で発音トレーニング

よく、中学英語で会話はほぼ成立する、と言われますね。
ところがわたしたち日本人は、中学英語すらまともに話せない。
なぜでしょう?

これは、単語は知っていてもチャンクを知らないことが原因です。
チャンクとは、かたまりのことです。
単語がいくつか連なってできたひとかたまりを、チャンクまたはフレーズと呼びます。

たとえば、Cut it out.というフレーズ。
これはcut, it, out の3つの単語でできた、一種のチャンクですが、意味を理解できる人はどれくらいいるでしょう?
一個一個の単語は、中学1年生レベルです。
このフレーズの意味、知っていますか?

これは「Stop it.(やめなさい)」という意味の、口語表現です。
いい加減にしなさい、もうやめなさい、とたしなめる時によく使われる、ネイティブなら3歳児でも知っているフレーズです。
けれどもこれを知っている(聞き取れる)日本人はとても少ないのが現状です。
繰り返すようですが、使われている単語のレベルは、中学1年生で習うような易しいものばかりです。
なのに理解できないのはなぜでしょう?
それは、それぞれの単語の意味を知っていても、このチャンクそのものを知らない、また、リンキングやリダクションで音が変化することを知らないからなんですね。

発音は、”カットイットアウト”ではありません。
T が続く母音とリンキングするため、フラップになります。
なので“カリラウッ”となります。
Cut, it, out すべての単語を知っているのに、”カリラウッ”と言われて理解できない理由が、これでわかったでしょう?

 

中学英語でリンキング練習




まずはチャンクを知ること、そして正しい発音で言えるようにすることが、大事なんですね。

2-3 リンキングで英語のリズム感を身に付ける

英語の発音は、個々の音を練習するだけでは、ネイティブっぽくなりません。
音のつながり(リンキング)と、リズムを常に意識することが大切です。
そのためには、チャンクを声に出して言うのが、最も効果的な訓練方法です。

これまで述べてきたルールを元に、毎日口に出して練習することが必要です。
以下のチャンクを、30秒間を目安に言い続けてみましょう。
ビデオを参考にして、リズムリンキングを真似するように、繰り返し声に出してください。

 

★リズムその1 「バスケ(タ~ンタタ~ン)のリズム」

Not at all.
Here we go.
Look at that.

★リズムその2 「バナナ(タタ~ンタ)のリズム」

Forget it.
I love him.
Be careful.

3.英語の発音がよくなるためのスキマ時間を利用した練習法



発音をよくするためのコツは、毎日継続することです。

腹筋や腕立て伏せは毎日少しずつ続けないと、効果が出ませんね?
思い出したように2週間に一度とか、10日に一度とか、たとえ2時間3時間連続でやっても、翌日筋肉痛になるだけです。
そうではなく、毎日5分、10分と続けて行くことで、きれいな筋肉がついてスッキリした体型になれます。

発音矯正もまったく同じで、毎日少しずつ継続することを心がけましょう。

3-1 毎日10分、正しく口を動かすことで英語の発音矯正ができる

発音練習は、1時間2時間集中してやる必要はありません。
一日10分でいいのです。
ちょっとしたスキマ時間を見つけて、1、2分でもいいのでやるようにしましょう。

たとえば、

朝起きて会社に出かけるまでに3分。
トイレに入っている時に1分。
お風呂に入っている時に3分。
夜寝る前に3分。

これだけで一日10分、トレーニングしたことになります。

口を動かすことと、声を出すことが大事です。
その際、なるだけ鏡で自分の口元を見るようにしましょう。
特に、あひる口の練習は必ず鏡を見てやりましょう。
口を動かすだけなら、声を出さなくてもできるので、電車移動中にもできます。
車窓に移った自分の口元を見ながら、トレーニングするようにしてみてください。

3-2 喉を開くことでネイティブ発音を身に付けよう

喉を開くことは、英語発声の基本です。
イメージは、歌う時の発声です。
合唱団の人たちが歌う時の、あの口が縦に大きく開いた感じ。
あれを意識して、喉の奥で声を響かせてみましょう。

喉の開き方




お風呂でやってみると、声が響いて心地いいですよ。
ぜひ毎日やるようにしてください。

3-3 洋楽を聴いて英語の発音、リズム感に慣れよう

日本語は演歌、英語はロックだと先ほど述べましたが、英語のリズム感は日本語とは程遠いものがあります。
1つ1つの音はそれなりにうまく言えるようになったのに、会話になるとどうしても日本人英語っぽくなってしまう、なんてことはないですか?
それは、日本語のリズムで英語を話しているからなんですね。
じゃあ、どうすれば英語のリズム感を身に付けることができるでしょうか。

実は、とても簡単な方法があるんですね。

それは、洋楽を聴くことです。

日頃あまり音楽を聴かないという人も、英語のトレーニングだと思って聴くようにしましょう。
通学や通勤の往復時間を利用して、好きな洋楽を聴くと効果的です。
ジャンルはポップス、ロックがおススメ
最初はスローからミディアムテンポの曲を選び、聴くようにします。
だんだん慣れてきたら速めの曲、ハードロックなどがいいでしょう。
ハードロックの歌詞が普通に耳に入ってくるようになれば、あなたのリズム感もかなり英語ネイティブに近づいた証拠。

今は、YouTubeなどに歌詞付きで上がっているものが、たくさんあります。
ネットをがんがん利用して、発音訓練に役立ててください。

毎日続けることが、肝心ですよ。

4.カタカナ英語が日本人の英語上達にもたらす弊害



最後に、日本人が英語をマスターする上で苦労する元凶とも言える、カタカナの弊害について触れておきましょう。

このカタカナ英語から脱却しない限り、ネイティブのような流暢さは身につきません。

日頃からカタカナに引っ張られないよう、意識することが大切です。

4-1 ローマ字と英語は別物

次の3つの単語を読んでみましょう。
迷わず読めますか?

tyatora
syatyou
ottyokotyoi

すぐ読めたという人は、アルファベットを頭の中でローマ字変換ています。
理解するのにしばらく時間がかかった、という人は英語脳です。

これらは順に、茶トラ、社長、おっちょこちょい、と読みます。
ここで注目したいのは、「ちゃ」を“tya”とつづっていることです。
また、「しゃ」を“sya”とつづっていますね?
これはいわゆる、ローマ字です。

わたしたち日本人は英語(アルファベット)を習う前に、小学校で先にローマ字を習ってしまいます。
そのせいで、わたしたちの頭の中には、「横文字=ローマ字」という刷り込みができあがってしまうのです。
「ちゃ、ちゅ、ちょ」は cha chu cho とつづるべきで、「しゃ、しゅ、しょ」は sha shu sho となるべきところを、tya tyu tyo / sya syu syo と変換してしまうのです。

あたり前のことですが、英語とローマ字は別物です。
頭の中からローマ字を追い出しましょう。
そのためには、日頃からキーボードを打つ時も、tya とか sya と打たないようにすることです。
面倒くさがらず、日々意識するようにしてください。

4-2 英語はアクセント(ストレス)が大事、アクセント(ストレス)は強弱ではない

カタカナ英語の特徴は、平坦でイントネーションがないということです。

たとえば、bananaは英語では“バナ~ナ”で、真ん中にストレスがあります。
そのため、真ん中のnaのところで音程が上り、音が長く伸びます。
これが日本語(カタカナ)だと、「ば・な・な」と抑揚がなく、平坦な響きになってしまいます。
日本語は英語ほど抑揚がありません。
特に標準語(正式には共通語と言います)圏の人は、注意が必要です。
平坦な響きが心地よく感じるため、英語も平坦になりがちだからです

発音そのものはいいのに、日本人英語になってしまう人は、このイントネーション(抑揚)が原因です。

どの単語も正確に発音しているのに、なぜか日本語っぽい感じが残ってしまう人は、イントネーションに気を配りましょう。
英語はストレス言語です。
アクセント、という言い方の方がピンとくる人が多いかもしれません。
アクセント、すなわちストレスとは「強調」された音を指します。
前述の「バスケとバナナ」のように、必ずどこかにストレスが乗ります。
このストレスは、強弱と誤解されることが多いのですが、実は違います。
ストレスとは、音の長さと音の高低を表すんですね。

ストレスのあるところは音を長く、そしてイントネーションを上げるようにしましょう。
これを意識するだけで、劇的にネイティブっぽくなります。


発音は良いのに日本人英語っぽくなってしまう理由



4-3 日本語を話す時はなるだけカタカナを使わない

もう一つ、日頃から心がけたいことに、「なるだけカタカナ(外来語)は使わない」というのがあります。
テレビとかパソコンといった、日本語が存在しない単語はしょうがないですが、ちゃんと日本語がある単語をわざわざカタカナで言わないようにしましょう。
小説のことをノベルと言ったり、番号のことをナンバーと言ったりせず、日本語を使うこと。

特にビジネスの世界では、カタカナを乱用しがちですね。
知らず知らずのうちに、会話の半分以上がカタカナ語・・・なんてことに、なっていないですか?
コンプライアンスとか、イノベーションとか。
規則を守る、技術革新、といった日本語がちゃんとあるのですから、そちらを使うようにしましょう。
これは頭の中からカタカナを追い出し、英語脳にするためにも、非常に効果的な習慣ですよ。

5.まとめ



英語の発音矯正トレーニング法を、紹介してきました。
最後に注意点をまとめてありますので、よく読んで実践するようにしましょう。

注意点1 音のつながり、リンキングを常に念頭に置く

英語の音は永遠に繋がっていきます。
単語と単語の間で息が切れないよう、単語の終わりの音と次の単語の最初の音を繋げる、ということを常に意識するようにしてください。
慣れてくれば勝手に繋がるようになりますが、最初のうちは意識することが大切です。

注意点2 スペルに惑わされないで、リズム感を意識する

英語はスペル通り発音するわけではありません。
シュワ(あいまい母音)は、スペルにまったく一貫性がないのです。
スペルに惑わされず、アクセントの位置を確認しながら、リズムを意識するようにしましょう。

個々の音が多少カタカナっぽくても、リズム感があればネイティブっぽくなります。
メロディーを意識して歌うように、英語のフレーズ・チャンクも口に出してみてください。

注意点3 英語発音は日々の継続が大事

発音矯正は毎日続けることが大切です。
日々のスキマ時間を利用して、1分でも2分でもいいのでトレーニングしてください。
誰かを待っている時、トイレに入っている時、お風呂に入っている時、会社のお昼休み、数分の時間をうまく利用することが、ネイティブのようになれる近道です。

注意点4 自分の声を客観的に聞く

自分の声が思ったように正しく発音されているかどうか、客観的に聞く必要があります。
エアロビやダンスのレッスンスタジオは、鏡張りですね?
あれは訓練中に自分の姿を見るために、鏡張りにしているのです。
自分が正しいポーズを取れているか、手や足が正確に動いているか客観的に見るためです。

英語も筋トレと同じです。
自分の声が正しく出ているか、必ず確認しましょう。
携帯やICレコーダーなどに録音して、自分の英語を聞くようにしてください。
最初は自分の声を聞くことに抵抗があるかもしれませんが、そのうち慣れてきます。
面倒くさがらずにやってみてくださいね。

ビジネスマンから絶大なる支持を受ける英語発音教材
Yumiの脱カタカナ英語マニュアル



◆述べ3,500人に指導してきた発音矯正のプロによる、日本人のための英語発音矯正本

もう何年も英語を勉強してきているのに、話せるようにならない・・・
リスニングすらままならない・・・
そこそこ読めるのに話せない・・・
TOEICならまあまあのスコアが出るのに、ちっとも話せない・・・
どうやってもネイティブに聞き返される、英語が通じない・・・

といった悩みを、あなたも抱えていませんか?

私は英語を教え始めて25年以上になりますが、こういった悩みは昔から変わることなく頻繁に耳にするものです。
日本人は中高で6年間、英語を勉強してきています。
その後大学や、個人的に英会話を習うなどすると、10年以上英語に取り組んできている人も少なくありません。
なのになぜ、いつまでも同じ悩みを抱え続けるのでしょうか。

それは、日本人が間違った学習のしかたをしているからです。

英語は、日本語よりはるかに音の種類の多い言葉です。
たとえば母音ひとつとってみても、日本語には「あいうえお」の5つしかありませんが、英語は20以上あります。
母音だけで英語は日本語の4倍以上あるのです。
わたしたちには似たように聞こえる音でも、ネイティブにとっては「い」と「お」ほどの差があるのです。

色に例えて言うなら、単純に「青」に見える色も、ネイティブにとっては微妙に少しずつ違う。
スカイブルーもあればネイビーブルーもある、ターコイズもある、というようにそれぞれ違う色として認識されるのです。
日本人はまず、正しく音を認識する必要があります。

系統だてて音を理解し、慣れていくことで英語はスッと耳に入ってくるようになります。
そして、正しい発声と口を動かす訓練を続けることで、ネイティブのような発音・流暢さを身に付けることができます。
まずは、正しい音のルールを、理解するところから始めましょう。
わたしたちは学校で、まともに英語の発音を習うことがありません。
習ったとしても、「THは舌をかむ」だとか「Rは巻き舌にする」だとか、間違ったことを教わっている可能性が高いのです。

自分が言えるフレーズは必ず聞き取れます。

音を聞き取れたからと言って、必ずしもそれと同じように言えるとは限りません。
けれども真似して言える音は、必ず聞き取れます。
言ってることは大体わかるけど話せない、という人はいても、英語はぺらぺらだけどリスニングは全然できないという人は、いないのです。
自分が正しく言える、ネイティブのように言えるフレーズは、必ず聞き取れます。
発音矯正をすることは、そのままリスニングの向上に繋がる、一石二鳥のトレーニング方法なのです。

普通のネイティブの雑談に混ざりたい
映画やドラマを字幕なしで理解できるようになりたい
ネイティブみたいにカッコよく流暢に英語を話したい

でもそんなのはもう無理だと、諦めていませんか?

毎日10分、発音矯正トレーニングをするだけで、あなたの耳も口も劇的に変わります。

『Yumiの脱カタカナ英語マニュアル』-全102ページ(PDF)、音声教材90分、動画教材40分は、日本語を母語とする日本人が英語をマスターするのに、最も簡単で効果的な方法をまとめたものです。

発音矯正歴25年以上、歌手、俳優など多くの著名人を指導してきたノウハウを生かし、Yumiが書き下ろしたダウンロード教材です。
Yumi自身、帰国子女でもなんでもありません。
日本人として普通に国内で教育を受け、試行錯誤の上ネイティブに近い流暢さを身に付けました。
なので、日本人が苦手な音や苦労する点を、熟知しています。

英語は難しい言語ではありません。

もしも英語がそれほどまでに難しいのであれば、世界共通語にはなっていないはずです。
英語はシンプルで、習得しやすい言語です。
ただ、わたしたち日本人の言語感覚と違う部分があるため、そこでつまずいている人が多いというだけなのです。

『Yumiの脱カタカナ英語マニュアル』は、英語を話す上で特に重要な喉発声のしかたについて、Yumiが動画でわかりやすく解説しています。
これだけであなたの声は、日本人声から英語声に変身します。

さあ、あなたもこのマニュアルでネイティブの流暢さを身に付けましょう。



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著者プロフィール:明場由美子(Yumi)
大阪大学文学部卒、オクラホマシティー大学社会学専攻
フリーランス通訳、大手英会話講師、企業トレーナー、外資系出版社セールスマーケティングを経て2010年に独立、English Boot Campを立ち上げる。


著書・監修書

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