今回の発音クリニックは、日本人が苦手と言われている“R”の音を取り上げます。
Rというと、英語を代表する発音のように扱われることが多いですね。
とにかく英語っぽい話し方をするのにはRを連発すればよい。
そういう風に捉えられているふしがあります。
ここには大きな勘違いがあります。
声を大にして言いますが、
Rは巻き舌ではありません。
もう一度言います。
Rは巻き舌ではないのです!
日本人が苦手とする、というよりも日本語に存在しないこのRをうまく発音するために、
巻き舌で対応するというのがどうやら一般的になってしまったようです。
もちろん、巻き舌にしてもRの音は出せますが、そんなことをしなくても発音できます。
まず、ここで犬の鳴きまねをしてみましょう。
え、なんで犬?
と言わずに、まずは犬の鳴き声をまねしてください。
このとき、ワンワン、というあの吠えた時の鳴き声ではなく、
よく犬が威嚇する時に「う゛~~~~~っっっ」と唸り声を喉の奥のほうから出しますよね。
あの唸り声をまねしてみてください。
声帯模写の人がやるみたいに、「う゛~~~~~ウワンッ!」と吠えてみましょう。
どうですか?
喉の奥のほうを響かせていませんか?
「う゛~~~」と唸るとき、舌は特に使っていませんね?
そのままだらんとしたままだと思います。
そして、喉の奥は開いているはずです。
それが、Rの音です。
ちなみに、英語で犬の唸り声は“grrr”と表示されます。
日本語だと「ガルルル」とでもなるでしょうか。
このRの出し方をマスターすれば、あとはどんな母音が続いても自然に出せるようになります。
犬以外に、バイクのエンジンの音などもR発音の練習になりますね。
これまた声帯模写の人が、マイクを使って車やバイクのエンジン音を真似たりしますね?
「ブルンブルンブルン・・・ブロロロロロローーー」という感じの、
うまく文字では表せませんが、あの喉の奥を鳴らして出す音がまさにRです。
喉の奥、位置的には声帯よりも奥のほうを響かせましょう。
rock
river
rat
room
rainbow
restaurant
どうでしょう?
すべてRから始まる単語です。
犬の唸り声から、そのまま母音につなげてみると、うまくいきます。
トリッキーなのは、Rが頭に来ない場合ですね。
train
around
already
present
green
country
Rが単語の途中に入っている場合も、犬の唸り声であることに変わりありません。
しつこいようですが、イメージは犬です。
犬が威嚇して唸っている感じ。
これを常に念頭において、R発音を練習してみましょう。
では、日本人がよくRと混同してしまうLについてはどうでしょうか。
それについては、今夜7時にアップします。
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Rの音は犬の鳴きまねでマスター
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これ、僕がいつも英語発音セミナーや普段のレッスンで
説明に使っている例です。
同じ説明だったんで思わず反応してしまいました(^^)
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>究極の音読 コピーイング@てんまさん
Wow!
てんまさんと同じ説明だったなんて、なんだか嬉しい♪
犬の唸り声ってRの音ですよね。
声帯模写の人って、絶対外国語も上手いと思いますよ。
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ほんと、犬ですね! 目からウロコです。
確かに英語を母国語とする欧米人は動物等の音真似がうまいですね。
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>巨神兵さん
生徒さんに、犬の唸り声をまねしてみて、といっても
みなさん恥ずかしがってなかなかできないんですよね。
外国語は羞恥心を捨てないとマスターできませんね。
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そうなんですよ。恥ずかしがってやってくれない人って
そこそこいらっしゃいますね。
いかに心理的な抵抗を無くすかが大事やと痛感してます。
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>究極の音読 コピーイング@てんまさん
心理的なバリアーってありますね。
ある意味、言葉を習得するにあたってこれが最も大事だったりします。