イングリッシュブートキャンプ:由美です。
日本語にはカタカナ語が多いですね。
テレビ、ラジオ、ビールにケーキ、ネクタイにTシャツ。
こういったものは、そもそも日本には存在しなかったわけだから、対応する日本語がなかったんですね。
なので、基本的に「日本(語)にないもの=カタカナ(外来語)」となっているわけです。
こうした目に見える“物”だけでなく、概念や思想といったものも、日本人にはピンと来ないものがたくさんあります。
今私たちがあたり前に使っている「自由」という言葉も、そもそもは福沢諭吉が西洋の書物を訳す時に作った言葉だと、言われています。
漢字二文字の概念的な言葉は、そうやって明治の頃に日本語にされたものが多いようです。
ところが最近は、日本語にせずそのままカタカナにしてしまう、というパターンが多くて困りものです。
なぜ困るのか?
本来の意味が曲解されていたり、何より発音が間違っていることが多いからです。
というわけで、日本語にしにくい英語について、いくつか取り上げてみました。
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challengeはチャレンジではない?
challengeという単語の意味、わかりますか?
えー、簡単じゃん、と思ったあなた。
もしかして、challenge=挑戦する、と思っていませんか?
challengeは、「難しくやりがいのあることに対し、頑張って取り組む」または「取り組むべき課題や仕事」を意味します。
それともう一つ、「決闘などを申し入れる」「挑発する」という意味もあります。
チャレンジ=挑戦だと思い込んでいると、
She challenged him.
みたいな英文を作ってしまいます。
これは「彼女は彼に挑戦した」ではなく、彼女は彼に対して食ってかかった、という意味になるので要注意です。
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リベンジは復讐です
こういったシャレにならない間違いは、ほかにもたくさんあります。
たとえば、最近よく耳(目)にする、「リベンジを果たす」という言い方。
こないだはダメだったたけど今度こそリベンジを果たすぞ、みたいな感じで使われますね?
以前失敗したことをもう一度やって成功させるとか、もう一花咲かせる、というニュアンスで使われているようですが、これは本来の英語の意味とは全く違います。
英語で revengeとは、「復讐する、あだ討ちする」という意味です。
Revenge is mine. 復讐するは我にあり。
というように、かなり強い意味のある言葉なので、軽々しく使うとドキッとします。
今度こそリベンジを果たします、みたいな感覚で軽く“I will revenge.”とか、間違っても言わないようにしましょう。
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コミットってなに?アファーメーションって?
これも最近よく目にするカタカナ語ですが、「コミットする」とか「アファーメーション」という言葉。
コミットはもちろん、commitのことですね。
commitは、受験英語で習う“commit a crime”とか、“commit a suicide”といった、罪を犯すという動詞の印象が強いのではないでしょうか。
でも「コミットする」という時の使われ方は、犯罪とは関係ありませんね?
これは、「最後まで責任を持って関わる、全力投球する」という、別の意味のcommitです。
途中で投げ出さず、一旦関わったら最後まで責任を持つ。
この単語を使った例文で、いちばんわかりやすいのはおそらく、これでしょう。
I don’t want to commit to a relationship yet.
まだ誰か(特定の人)と付き合う覚悟ができていない。
私はまだ、恋愛関係に対してコミットしたくない、ということです。
適当に遊ぶのはいいけど、ちゃんと責任あるお付き合いはしたくない、という意味ですね。
遊び人の男性が、こういうことをよく言います(笑)
では、アファーメーションはどうでしょう?
これももちろん、英語から来ています。
affirmation とは、動詞affirm の名詞形ですね。
affirmとは、「何かを支持する、賛同する」という意味があります。
また、「何か大事なことを、それが正しいと認める、確認する」という意味もあります。
affirmationとは、何か重要なことをもう一度確認し、それが本当に重要で必要であると認識することを指します。
これは間違いない、これでいいんだ!と確認するわけです。
したがって、よく自己啓発系の人たちの中で、この言葉は使われる傾向があります。
self-affirmationで「自己肯定」です。
どうですか?
なんとなく、イメージがつかめました?
カタカナ語って、なんとなく使っていることが多いと思います。
でも、せっかく元は英語なんだから、正しい意味で理解しておいた方がいいですよね?
そうすることで、英語の語彙増強にもなります。
それと、これがある意味一番重要なことなのですが、単語を覚える時には同時に発音も覚えましょう。
カタカナ発音にならないように、きちんと辞書で発音を聞いて確認しましょう。
カタカナは日本人が英語を話す時、大きく足を引っ張ってきます。
発音だけでなく、意味も適当に覚えていたり間違っていたりすると、目も当てられません。
知らないカタカナは、必ず語源を調べる癖をつけましょう。
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英語の基本発声である喉の開き方から、個々の子音や母音はもちろんリエゾンやリダクションまで、段階を踏みながら習得できるようにまとめられています。
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