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以前、ツイッターのいいところは、自分の知らない人のツイートもTLに現れることだ、
と、ツイッターについての記事で書きました。
それは、ツイッターにはRT(retweet)という機能があるからです。
自分がフォローしている人の呟きで、これは素晴らしい!と共感した場合、
それを他の多くの人にも見てもらうためにその人のツイートを引用するんですね。
早い話が、自分が良いなと思った呟きを、自分のフォロワーにも紹介するわけです。
回覧板の現代版とでも言いましょうか。
リツイートされた呟きは“RT”マークが付き、フォロワーのTL上に表示されます。
これには無限の広がりがあって、自分の知らない人のツイートを読んで、
おお、この人は面白いことを呟くなぁ・・・と思ったら、
その人をフォローするということになります。
で、フォローされた側は、してくれた人がどんな人なのかチェックした時に、
この人なかなか面白いなぁと思ったらこちらもフォローし返す。
そうやって知らない人同士の輪が広がっていくわけですね。
最近、私のTL上によく現れる(RTされている)内容に、
日本の労働環境の劣悪さというのがあります。
そこには、新卒採用に対する批判であったり、派遣(非正規)労働者の本音だったり、
今の若い(30歳くらいより下の世代)人たちの嘆きというか、
絶望にも近いような呟きが続いていて、読んでいてこちらも辛くなります。
先日目にとまったツイートに、
「タッチタイピングもできないのにふんぞり返っている年配正社員」
「PCスキルもないのに偉そうな年配正社員」
「備品管理しかしない女性正社員は、PCスキルがあって交渉からなにから全てやっている
派遣社員の私(女性)の2倍の収入がある」
というのがありました。
こういった問題は、何も今に始まったことではありません。
実はとっくの昔からあるんです。
私が就職活動をしていたン十年前(笑)の時代から。
格差、格差と騒がれるようになりましたが、格差は20年以上前からあります。
それは、男性正社員と女性正社員(もしくは総合職と一般職)の待遇格差、
そして、正社員と派遣社員の待遇格差です。
20年前も、正社員(主に男性)はPCスキルがなく英語もできないことが多かった。
それに対し、一般職の女性社員が代わりに尻拭いをし、英語のチューターまでしていました。
海外との折衝は一般職や派遣社員(どちらも女性)が代わりにやり、
「え、あなたが彼の上司ではないんですか?」と海外のVIPから言われる始末。
そんな彼女たちの収入は、何もできない男性社員の3分の1でした。
そして、こういった事情をメディアが取り上げることはめったにありませんでした。
私の知人のイギリス人男性は、日本の某有名商社のロンドン支店と取引があり、
駐在員の日本人社員たちとしょっちゅうやりとりをしていました。
彼曰く、駐在員たちは英語もできないし、国際マナーというものを知らない。
それに対して、彼らの奥さんたちはみな英語も堪能でスマート。
重要な根回しなんかは彼らではなく奥さんに頼むことが多いんだよ。
日本企業は、採用システムを変えるべきだね。
役立たずの男性社員を雇うくらいなら、彼女たちを雇えばいいのに。
そうすればもっと利益は上がるし、日本(企業)のイメージアップに繋がるよ。
と言っていたことを思い出します。
派遣切り、というのが最近話題になりましたが、
あれも、とっくの昔にあったことです。
けれども、当時は派遣社員というとほとんどが女性だったので、
メディアはまともに取り合わなかったのです。
ここまで格差だ、派遣切りだ、理不尽な労働環境だと声高に訴える人が増え、
メディアや文化人がそれに対して敏感に反応するようになったのは、
ついに男性間でも格差が発生したからにほかなりません。
これまでは、格差イコール男女間だったんですね。
PCもろくに使えない50代の男性役職VS20代の有能女性社員、
という構図は遥か昔からあるにも関わらず、
それに対して理不尽だと怒りを示す人はほとんどいなかったのです。
それが、男性VS男性になったとたん、みんな目の色を変えて騒ぎ始めた。
この事実が意味するものは大きいと私は思います。
今、格差は女性間にも広がりつつあります。
つまり、備品管理しかできない女性正社員VS能力の高い派遣女性社員という構図ですね。
これは昔はあまりなかった問題です。
あったかもしれませんが、それほど顕著には現れていませんでした。
20年くらい前、いや、正確には15年くらい前までは、
一流大卒の男性社員>その他の男性社員>女性社員
という枠組みがあって、派遣社員はこの枠組みに自ら入ることを拒んだ人たちでした。
彼女たちは時給で働き、その分日本企業のめんどくさい因習や上下関係からは解放され、
趣味や旅行にエネルギーを注ぐ生き方を優先していたのです。
日本が景気がよかったころはそれが可能でした。
派遣社員の時給は、PCスキルと英語ができれば都心なら1,800円以上でしたから。
月に10時間ほど残業すれば、月収は軽く30万を越えていました。
無能な上司の尻拭いをさせられ、無意味な残業を強いられている安月給の女性正社員を尻目に、
私は時間ですのでこれで~~~と明るく退社する。
セクハラ大会以外の何ものでもない社員旅行や飲み会なども、
あ、私は派遣ですのでぇ~と不参加。
かつて、篠原涼子主演の『ハケンの品格』というドラマがありましたが、
ああいう世界が本当にあったのです(あそこまで大げさではありませんが)。
けれども、景気の悪化とともにこの構図が崩れたのです。
それは、従来の枠組みから脱落してしまった男性たちが、
この派遣枠というものに移動してきたと言うこともできるでしょう。
一流大卒男性社員>正規男性社員>正規女性社員>非正規男性社員&女性社員
というような感じの枠組みとなっているように思います。
メディアや文化人が格差問題、労働問題をまともに取り上げるようになったのは、
男性たちが底辺に下がってきたからにほかなりません。
女性たちの叫びは無視されましたが、男性の叫びは届くんですね(黒笑)
男性たちがこれはおかしいと声を上げたことで、
日本の異常な労働環境やシステムは、少しは変わっていくでしょうか。
海外のメディアや識者たちは、かなり以前からこのことを取り上げています。
けれども、いくら外圧があっても、中から変えよう、変えたいという意識が働かない限り、
社会システムなんてそうは簡単には動かないと思います。
今、こうして若い日本人の男性たちが騒ぎ始めていることは、
ある意味、日本がついにギリギリのところにまで来ているという証明でもあると思います。
この動きがどうなっていくのか、見守っていきたいと思います。
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