久しぶりに留学ネタです。
私がアメリカに留学したのは、今から20年以上前です。
ちょうど日本はバブル期で、その数年前からどんどん円高になり、
ついに1ドル100円を切った、そんな時代でした。
それまで、留学は一部の富裕層にしか縁のないものだったのが、
円高のおかげで、普通のサラリーマン家庭にも手の届くものとなったのです。
さて、留学するには、一般的にTOEFLのスコアが必要とされています。
私も、当時は大学進学に必要と言われていた、500点を目指して勉強していました。
TOEFLはTOEICとは違い、リーディングやリスニングの内容が、極端にアカデミックだったりします。
また、基本的にアメリカの大学に進学するために必要な英語力を問う試験のため、
アメリカの歴史や文化に関する内容があったりして、
そういった知識がないと、なかなか解くのが難しかったりもします。
たとえば、物理や科学についての専門的な内容がリスニングで出たりすると、
ちょっとお手上げだったりするわけです。
日本語で言われてもわからない内容を、外国語で聞いたところでわかるはずもありませんから。
乱暴な言い方をすると、TOEFLには問題運というものがあるのです。
たとえ、不得意な分野が出たために、芳しい結果が出なかったとしても、
何度か受けてみると、得意分野にあたり、良いスコアが取れたりします。
くじけず、何度かチャレンジするといいと思います。
私の場合、留学前のスコアは500点ちょっとでしたが、
留学して半年後にアメリカで受けたスコアは620点くらいでした。
やはり、毎日英語漬けの環境にいると、リスニングは飛躍的に伸びます。
ところで、日本人はこのTOEFLが非常に苦手と言われているんですね。
なので、TOEFLセミナーなどでは、とにかく問題傾向を分析して、頻出単語、イディオムを覚える。
こういう問題にはこのように答える、といったtest taking skillsを教えていることが多いのです。
そういったテクニック的な部分を強化することで、なんとか500点をクリアしよう、
ということなんですね。
日本人は確かにTOEFLが苦手な人が多い。
でも、日本人が比較的得意とされる試験があるのです。
それは、IELTSです。
IELTSとは、International English Language Testing Systemの略で、
イギリス、オーストラリア、ニュージーランド、カナダなどの大学に留学する際に、必要とされる試験です。
IELTSはまだまだ日本ではマイナーで、何と読むのかすら知らない人がいますが、
“アイエルツ”と読みます。
こちらは、バンドスコアというものがあり、9段階で表します。
大学進学には、バンド6が必要とされています。
また、TOEFLとは違い、問題用紙にメモを書き込むことが許可されています。
IELTSにはアカデミックモジュールとジェネラルモジュールがあり、
大学に行く人はアカデミックのほうを受けなくてはいけません。
試験は4技能(リスニング、リーディング、スピーキング、ライティング)すべてをカバーしています。
そこが、TOEFLとの違いです。
このIELTSですが、日本人の平均バンドスコアは案外高いのです。
TOEFLではアジア最下位を競う日本人が、意外や意外、IELTSはそこそこなのです。
その理由は何かというと、IELTSは日本人が得意とするタイプの試験だからです。
受験英語を真面目にやってきたタイプの人が、点数を取り易いのがIELTSです。
たとえば、ライティングなんかも、受験問題で出る“英作文”的なものが中心です。
高校で英語の成績がよく、受験英語が得意な人向けのテストと言えます。
なので、TOEFLではなかなかスコアが伸びない人でも、IELTSはちょっと勉強するとすぐ結果が出る。
そういうパターンが多いのです。
イギリスやオーストラリアの大学はほとんどがTOEFLのスコアを受け入れています。
なので、昔はIELTS自体がまだ日本では知名度が低かったこともあって、
TOEFLで受験している人が多かったのです。
けれども、今は状況が随分変わってきました。
これからイギリスやオーストラリアに留学する人は、
TOEFLよりIELTSをやったほうが絶対にいいと思います。
残念ながら、アメリカの大学でIELTSを受け入れているところはまだ少ないんですね。
なので、TOEFLを頑張るしかありません。
ただし、アイビーリーグなどの名門大学は受け入れ始めているという話です。
今後、この動きはますます広がっていくでしょう。
学力に自身があってアイビーリーグを目指している人は、
TOEFLではなくIELTSを受けたほうが早いかもしれません。
以上、留学プチ情報でした。
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