イングリッシュブートキャンプ:由美です。
このブログでは珍しく、文法のお話をしたいと思います。
英語の文章は2パターンしかない
英語を学ぶ上で面倒なのが、やはり文法でしょう。
中学の時に、文法でつまずいたという人は、後々英語に対する苦手意識が強いものです。
日本の学校英語で必ず習う、5文型。
SVCとかSVOとか、見ただけで嫌だと言う人も、いるかもしれませんね(^ ^;)
では、英文法ってそんなに難しいのでしょうか。
シンプルに考える方法は、ないのでしょうか。
英語の文章は2パターンしかない
まずは、基本的な概念を、理解しましょう。
英語には、2パターンの構造しかありません。
それは、
A = B
A ⇒ B
A=B、つまり「AはBである(です/だ)」という構文。
これが一つ目。
I am a student. (I=student)
She is beautiful. (She=beautiful)
上の2つの文を見てみると、Be動詞が入っていることがわかると思います。
Be動詞と言うのは、主語と述語を繋ぐ言葉なのです。
直訳せず、イメージしてください。
studentは学生(名詞)、beautifulは美しい(形容詞)ですね。
A=Bという構文パターンの場合、名詞と形容詞、どちらも見られるわけです。
じゃあ、Be動詞ではなく一般動詞はどうでしょう?
He got mad. (He=mad)
madとは怒っている、という形容詞です。
angryよりも、会話ではよく使われるので、覚えておきましょう。
ここでは、He(彼)がmadになった、つまりHe=madという構図が見えてきますね。
ではもう一つのパターンを見てみましょう。
A⇒B の場合です。
これは、Aが主体となってBに対してアクションを起こす、というイメージです。
I love English. (I⇒LOVE⇒English)
He’ll call you later. (He⇒will call⇒you)
この2パターンが、英語の文章構造の基本です。
アクションを表すのは動詞だから、主語+動詞+対象・・・となります。
これを理解していないと、複雑な文章になった時に、意味をとることができなくなります。
英語はアクションの主体と対象がはっきりしている言語
日本語と英語の一番の違いは、英語はアクションの主体と対象がはっきりしているという点です。
たとえば、日本語でこういう言い方をしたとします。
昨日、飲みに行ったんだよね。
この一文を見て、誰が飲みに行ったのか、すぐにはわかりませんね。
前後の文脈がない場合、またこうして文字だけで見た場合、主体が誰かわからないわけです。
なのでこれを英訳する場合、非常に困ったことになります。
主語が何かわからないからです。
英語の場合は、
I went drinking yesterday.
というように、主語を省くことはしません。
常に主体が誰(何)であるか、明確にするのが英語という言語です。
では、これはどうでしょう?
それってあんまり良くないんじゃない?
はい、ちょっとハードルが上がりましたよ(^ ^;)
良くないのは何でしょう?
ここでは恐らく、何らかの状況なり考えなりを指して、良くないと言っているわけです。
「~じゃない?」というのはつまり、この発言をしている人が、そう思っているということ。
なので誰が、何を、というアクションの主体と対象をはっきりさせると、こうなります。
私は、それはあまり良い(考え)とは、思わないです。
こうすると、アクション(動詞)と主体が見えてきますね。
主体はもちろん「私」です。
そしてアクションは「思わない」
思わない内容、すなわちアクションの対象が、「それが良い考えである」ということ。
英語にしてみましょう。
I don’t think that’s a good idea.
すなわち、
A(I) ⇒don’t think ⇒B(that’s a good idea)
となります。
常にアクション(動作)の主体が誰(何)で、何に対してのアクションなのか。
日本語はこのあたりが、非常にぼやけた言語です。
むしろそれを明確にすると、「そんな無粋な。みなまで言うなよ」となる文化的背景があります。
それゆえ、英語⇔日本語の翻訳が難しいのです。
日本語でものを考えるのではなく、英語的な発想で考える癖をつけましょう。
それが、英語を習得するためのコツです。
以上、発音ブログにしては珍しく、文法のお話でした(* ‘-^) ⌒☆
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