イングリッシュブートキャンプ:由美です。
英語を話すためには英語で思考する必要があります。では、その方法とは?
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英語でモノを考えるということ
英語マインドって、ちょっと大げさな言い方をしましたが、要は英語的発想、英語的思考のこと。
あたり前ですが、私たちは日本語を話す時、日本語で考えていますね。
英語を話す時も同様に、英語で考えなくてはいけません。
一々「えーと・・・この日本語は英語にすると〇〇だから・・・それで・・・」とかやってると
とてもじゃないですが、普通の会話についていけません。
ただし、英語を最初から英語のまま理解する、というのは大人の脳では無理があります。
100%不可能とはいいませんが、非常に効率が悪い。
まずは母語(日本語)を通して、その単語やフレーズの意味を理解する、というプロセスが、
第二言語習得において、避けて通れない道なのです。
まずは理解し、次はいよいよ、ドリル練習です。
ひたすら声に出して例文を暗唱し、何度も何度も繰り返すことで、考えなくても出てくる、
という状態にまで、仕上げるのです。
この作業はスポーツの型と同じで、これをせずに好きなようにラケットを振り回していては、
テニスは上達しませんし、下手をすると途中で筋肉を傷めてしまいます。
英語マインドに辿り着くには、地道な基礎訓練が必要なのです。
英語には日本語にない概念がある
英単語を覚える時に、私たちの前に大きく立ちはだかるのが、「英語的概念」というものです。
これは、そもそもその概念が日本語(日本社会)には存在しないので、理解しにくいというもの。
ないものを無理やり日本語にしているので、日本語訳を見たところで、ピンときません。
こういう単語は、案外たくさんあるものなのです。
たとえば、英語には二通りの“自由”があります。
ひとつはliberty。
そしてもう一つが、freedomです。
「自由」という言葉は、福沢諭吉が英語を和訳する際に、造った言葉だと言われています。
なので、私たちが思っているところの自由と、英語の自由は違っていたりします。
日本語で「自由」というと、「自由気まま」「好きなようにする」というニュアンスが勝ちます。
けれども、英語はそうではありません。
freedomは、何事からも抑圧されることなく、自由に信条や言論を行うことを指します。
それに対し、libertyは抑圧から解放されて自由になる、という意味です。
どちらかと言うと、「独立」という日本語の方が、近いニュアンスを持っていると思います。
ニューヨークにある自由の女神は、Statue of Libertyでアメリカの独立記念の象徴です。
他にも、日本語にしにくい語彙はごまんとあります。
たとえば、challengeという単語。
これは日本語でもそのまま、「チャレンジ」と言ったりしますが、実際のニュアンスを、
正しく理解している日本人は、どれくらいいるでしょうか。
challengeとは、課題、大きな問題、難問という名詞としての意味があります。
もう一つ、動詞として使う場合ですが、「難問に立ち向かう」「~に戦いを挑む」といった
相手に対し、意義を唱える、食って掛かるイメージがあります。
He’s challenged Japan’s nuclear policy.
彼は日本の原発対策に対して異議を唱えた。
というように、何らかの問題に関して挑む、異議を唱える、というのがchallengeなのです。
日本人が「チャレンジしてみます」と言うのとは、全くニュアンスが違うということが、
おわかりいただけるでしょう。
英語マインドを身に付けるにはたくさん文章を読むこと
こういった日本語に直訳できない語彙は、多くの例文を見ることで、理解するようにしましょう。
その意味でも、たくさん英語の文章を読むことが重要です。
直訳に惑わされないこと。
日本語的発想のまま、英単語を直訳して覚えてしまうと、「challenge=チャレンジ、挑戦」
といった、間違った使い方をしてしまう原因になります。
その結果、
I will challenge her next time.
今度は彼女に挑戦してみます。
なんてことを言ってしまったりします。
これ、状況によってはOKな場合もありますが、「彼女に異議を唱えるつもりだ」となり、
彼女に対して文句を言ってやる、と取られかねません。
直訳英語から抜け出すためにも、多くの英文を読んでください。
多読と精読、どちらもやりましょう。
集中してたくさん読むことでしか、英語マインドは発達しません。
今はネットなどで、手軽に英語の記事が読める時代です。
暇を見つけては、ガンガン読むようにしましょう。
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