私は、生の舞台が大好きで、お芝居やライブなどをよく見に行くのですが、
最近見に行ったのが、落語家の桂吉坊さんの『吉坊の会』です。
神保町の落語カフェで行われました。
神保町は江戸の情緒が残っている街で、古書街としても有名ですが、
本物のミロの絵を飾ってある純喫茶ミロや、インドカレー、タイ料理などのエスニックレストランなど、
魅力的なお店がたくさんあって、ぶらぶらするだけでも面白いエリアです。
出版社時代、このあたりを根城としていたこともあり、私にとっては親しみ深い街です。
浪花っ子なので、落語はどうしても上方落語のほうがしっくりくるんですね。
「時そば」よりは「時うどん」(時そばは、江戸に下ってうどんがそばに代わってできたお話です)。
商人のやりとりなど、微妙な間合いが、浪花言葉で語られるのと江戸っ子弁で語られるのとでは
やはりニュアンスがだいぶ変わってきます。
バリバリの江戸っ子からすると、こいさんだのいとさんだの、丁稚どんだの、
なんだかピンとこないという感じではないでしょうか。
私より若い世代の人だと、浪花っ子でもおそらくピンとこないボキャブラリだと思います。
呉服屋のこいちゃんがね、なんて会話をリアルで知っているのは、
私が最後の世代ではないかと思います。
アラサー世代くらいまでだと、まだ叔母や親せきの女性が「こいちゃん」とか「とうやん」とか
「いとちゃん」と呼ばれるのを聞いて育っているんですね。
それより若い世代はもうアウトでしょう。
今回、吉坊さんが演じたのは、
『次の御用日』
『はてなの茶碗』
吉坊さんの茶金さんが素晴らしかった。
まだ20代の吉坊さん(見た目は10代)が、私の父のような話し方をすることに感動を覚えます。
もう、こんな完璧な浪花言葉はめったに聞くことができませんから。
当然のことながら、私も浪花言葉は話しません。
神田生まれの30代の人が、江戸っ子弁を話さないのと同じです。
ある意味、死にゆきつつある言葉なんですね。
そういう、古き良き、そして美しい言葉を現代に蘇らせるのが、
落語だったり演劇だったりするのでしょう。
さて、次は打って変わって、原宿でのライブです。
お友達のミュージシャン、フジムラトヲルさんが2ヶ月に一度行っているライブ、Cafetronica
フジムラトヲルさんのブログはこちら
今月開催される、Short Shorts Film Festival 2010 の
「ミュージックShortクリエイティブ部門」にノミネートされている横川圭希さんの監督作品に、
フジムラさんのバンド、TECHNOBOYS.P.G.の楽曲、
「Do you know your neighbor’s face?」が使用されています。
興味をもたれた方は、ぜひチェックしてみてください。
上映日程は、
6月12日(土)
20:15-22:05@表参道ヒルズ
6月19日(土)
12:50-14:40@ブリリアショートショートシアター
です。詳細はこちらのサイトでどうぞ。
以上、宣伝でした(笑)
Cafetronicaは、こんな感じでした↓
Cafetronicaは、フジムラさんプロデュースのライブで、数組のミュージシャンが順に演奏します。
カフェでBGMのように音楽を演奏するので、ライブに行くというよりは、
普通にお茶したり飲んだりする感じです。
実際、私も友人と話が盛り上がってしまい、あんまり演奏を聞いてなかったような・・・
フジムラさん、ごめんなさい
その後、いつものごとくクローズドへ。
可愛らしい胡蝶蘭が飾ってあって、女性バーテンダーならではの繊細な演出が効いています。
私はすでにカフェでロコモコをいただきましたが、フジムラさんは食べていなかったので(当たり前)、
糸力カレーを注文していました。
ここのカレーは本当に美味しいんです☆
この日は、赤ワインを2杯いただいて、早めに引き上げました。
あまり飲みすぎないように節制している私です。
美味しいお酒とライブ、これは人生のスパイスですね。
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落語会、そして原宿ライブ
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