イングリッシュブートキャンプ:由美です。
want to ~ を「~したい」という意味だと、思っていませんか?
実は、この表現には別の意味もあるのです。
want to を「~したい」としか訳せないと、日常会話にそごをきたしてしまいます。
want to ~? の使い方、あなたはどれだけ知っていますか?
want to は依頼や忠告の意味もある
want to ~を「~したい」としか教えないのは、学校教育の弊害ですね。
もちろん、色んな用法を教える先生も、中にはいるでしょう。
けれど、ごく一般的な公立校ではまず、教えていないはずです。
学校英語は、たとえて言うなら10分で行けるところを、物凄く遠回りして1時間くらいかけて行く方法を、習っているようなもの。
最短ルートや、人がよく通るルート、店などがいっぱいあるメインストリートを通らない。
誰も通らないような辺鄙な道を、延々一人で歩いているような感じです。
で、後から自分で色々歩き回ってみて、「なんだ、こんなメジャーなルートがあったのか!」とか、「こんなお店があったなんて」と気が付くようなものです。
これはもう、日本の標準的な学校教育を受けている限り、避けられるものではありません。
なので、最短ルートや人が良く通るメインの通りは、自力で見つけるしかないんです。
それにはどうすればいいか、実際にネイティブと話すこと、そしてネイティブのフレーズを覚えることです。
want to にはもちろん、「~したい」という意味もあります。
Do you want to come with us? 一緒に来たい?(一緒に来る?)
というように、相手がしたいかどうかを純粋に聞く場合もあります。
では、これはどうでしょう?
Do you want to help us?
私たちを手伝いたいですか?と訳したあなた。
なんか不自然な日本語だと、思いませんか?
手伝いたいか、と聞かれたら別に手伝いたくはないけど・・・なんなの?と、思ってしまいますね(笑)
実はこれ、手伝いたいですか、ではなく、手伝ってくれない?という意味なのです。
Do you want to ~は「~してくれない?」という、カジュアルな依頼文にもなります。
あくまでも、気の置けない間柄の人にだけ使います。
それほど親しくない人や、目上の人、お客さんなどには、Can you ~?や Could you~?を使いましょう。
もう一つ、これはどうでしょう。
You want to wait.
あなたは待ちたいです。
う~ん、やっぱり不自然な日本語ですね(^ ^;)
私が待ちたいと思っているかどうか、なんであなたにわかるのよ~という感じですが、そうではありません。
これは、「待った方がいいよ」という意味なのです。
たとえば、いま行くとまずいことになる、ちょっと様子を見てもうちょっとしてから行ったほうがいい、というような場合。
You should wait.とも言えますが、話し言葉ではwant toを使うのが一般的です。
want to =~したい、と丸暗記していると、生きたネイティブ英語が理解できなくなります。
こういう表現は、実際にネイティブと話をしたり、映画やドラマなどを見ることで気がついていくものです。
試験英語や学校英語には出てこない、こういった日常会話で頻出のフレーズを、たくさん増やしていきましょう。
それから、発音にも注意しましょう。
want to は話し言葉になると、wanna(ワナ)と変化します。
もちろん、ウォントゥと言うこともありますが、口語では圧倒的にwannaと言います。
Do you want to は”ジュワナ”、とかなり変化するので、こういった音の脱落(リダクション)にも、慣れる必要があります。
英語は発音が大切
英語は日本語と比べて、音の種類が多い言語です。
とにかく日本語にない音が、いっぱいありすぎるのです。
おまけに、それらの音が話し言葉になると弱くなったり、なくなったり、他の音に変化したりします。
ネイティブが使うフレーズを知らないことももちろんですが、なによりまず音が聞けていないことが、日本人が会話が苦手な原因です。
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リエゾンやリダクションまで、段階を踏みながら習得できるように、まとめられています。
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わー、ちょうど日本に旅行に来ている外国人の友人からのメッセージで「When you want to meet?」と聞かれ、「は?いつ会いたいって言ったっけ?」と思って返事に困っていました。。。 会いたい、じゃないんですねー。すごく納得。ありがとうございました!
mamiさん
コメントありがとうございます。
タイムリーな内容だったのですね(^O^)
When you wanna meet?はメッセンジャーなんかでもよく使います。
「いつ会う?」「いつにする?」というフレーズですね。
今後また使ってくださいね。
先日、子供達のプレイデイトの時、私が『あなたの娘ちゃんも連れて帰ろうか?』と聞いたら、イギリス人ママ友が『Do you want pick her up? It’s very helpful! Thank you!』って言われて、違和感ありまくりの私でしたが、これだったんですねー。親切で言ってあげてるのに、上から目線?!なんて一瞬思った私が恥ずかしいです。まあ、仲良しだからいいかと(笑)
もう一つ、これもイギリス人ですが、私が郵便代を立て替えておくね、と言うと『Are you happy about that? Lovely!』と言われて、またまた変な感じでした。これは会話の流れからすると、いいの?ありがとー って感じかなとその時は推測しました。
いちいちきっちりした日本語に訳せないと身を以て知るこの頃です。これからも参考にさせていただきます!
えい さん
コメント、ありがとうございます。
そうなんですよ、直訳すると変な感じになるんですね。
want to = したい、と自動翻訳してしまうとニュアンスがずいぶん違ってきますので、要注意です。
こういうのは結構いっぱいあって、ネイティブと話しているうちに「なるほど、そういう時使うのか~」と気付かされたりします。
言葉って面白いですね。
参考になって、なによりです(^O^)