言うまでもなく、日本語には「ア」「イ」「ウ」「エ」「オ」の5つしか母音がありません。
あくまでも標準語に関しては。
言葉には方言というものがあり、日本語も例外ではありません。
方言を含めると、日本語にも上記5つ以外の母音があります。
そういう意味でも、方言が話せる人は、標準語しか話せない人と比べて、
語学習得の上でアドバンテージがあると言えます。
日本人は方言を恥ずかしいと思う傾向が強いと思います。
これは、ひとえにマスメディアによる洗脳であり、とても嘆かわしいことだと私は思っています。
特に、東北方言などは、メディアによるイメージの固定化(田舎者、洗練されていないなど)のせいで
若い世代はほとんど話さなくなってしまっています。
同様のことが、名古屋訛りにも言えます。
名古屋訛りの、いわゆる「みゃあ」という語尾をテレビが面白おかしくが取り上げたことで、
若い世代はもはやこういう話し方をする人はほとんどいなくなってしまったようです。
けれども、この名古屋方言は英語の発音習得において非常にアドバンテージがあります。
先ほどの母音のお話に戻りますと、英語は20種類以上の母音があると言われていますが、
そのうち日本人が苦手とする代表格で、[æ]という音があります。
and
bad
cat
ham
man
band
などの“a”ですね。
これは、日本語標準語にはない母音ですが、名古屋弁にはあります。
そうです、あの「みゃあ」という時の母音がこれに非常に近いのです。
発音のポイントは、喉を締めないこと。
舌を口の中のどこにもつけないように気をつけながら、舌の根基(あご)に力を少し込めましょう。
名古屋弁で「赤い」は「あきゃあ」と発音します。
最後の「ゃあ」の部分が、[æ]にあたりますが、喉に若干力を込めながら
舌をどこにもつけないよう注意して「ゃあ」と言ってみましょう。
どうですか?
できましたか?
その調子で、
and
bad
cat
ham
man
dance
gang
sandwich
と言ってみましょう。
イメージは、名古屋弁です。
では最後に、Michael Jackson の“Bad”を聴いてみましょう。
コーラス部分の“bad”の発音に注目です。
ちなみに、ここでの“bad”は「悪い」という意味ではありません。
当時アメリカ黒人のスラングとして流行った、coolという意味です。
この辺で一番すげぇ奴は誰だ、俺だよ!ということですね。
ではみなさま、梅雨で鬱陶しい日が続きますが、頑張って発音練習しましょうo(^-^)o
方言ってイイよね
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名古屋の人が得意な発音
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