※2022年11月更新
イングリッシュブートキャンプ:由美です。
これまで約30年に渡り、述べ1万5千人以上の日本人、アジア人、また欧州人に英語を教えてきました。
そんな中で、日本人学習者に顕著に見られる傾向があることに、いつも驚かされます。
英語が話せるようになりたい、英語をマスターしたい。
そう思うのになかなか成果が出ない人には、ある一つの共通項があります。
それは、正しいマインドセットができていないということ。
語学を学ぶには、そのためのマインドセットが必須です。
正しいマインドセットを意識すれば、飛躍的に英語は伸びます。
あまりこういう話を聞いたことがないという人はぜひ、最後まで読んで英語学習の参考にしてください。
《目次》
1.英語をマスターするにはマインドセットが重要
1-1 英語学習のマインドセットとは何か
1-2 マインドセットが大切な理由
2.マインドセットがブレないために何をすべきか
2-1 マインドセットがブレても自分で気づきにくい
2-2 日本人英語学習者が陥りやすい落し穴
3.マインドセットを英語学習に落とし込む具体的な方法
3-1 トライ&エラーを繰り返し、何がダメなのか分析する
3-2 日本人の弱点である発音をやり直す
3-3 洋楽やドラマ・映画でネイティブの感覚を掴む
4.まとめ
読むのがめんどくさいという方は、動画で解説しましたのでこちらをどうぞ♪
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1.英語をマスターするにはマインドセットが重要
マインドセットとは英語で、mindset のこと。
物の考え方、捉え方、発想、という意味です。
1-1 英語学習のマインドセットとは何か
たとえば、あなたが料理が上手くなりたいと思っているとします。
その時、一生懸命色んな料理を作ってみて、実際にそれを食べてみたり、友人にごちそうしたりしますね?
どういうことを頭において、料理を作りますか?
美味しく出来上がりますように、と思いながら作りませんか?
それが「料理をするためのマインドセット」です。
では、英語を習得するための心構え、マインドセットは何でしょう?
英語に限らず、語学をマスターするということはつまり、その言葉でコミュニケ-ションが潤滑に取れる、ということを意味します。
言葉を学ぶにあたり、これが何よりもコアになる、マインドセットなのです。
1-2 マインドセットが大切な理由
さて、このマインドセットがブレると、英語はスムーズに上達しません。
料理で例えるなら、「この食材を使いたい」とか、「この香辛料を使った料理を作るぞ」と勢い込むあまり、本来の「美味しいものを作る」という点を忘れてしまうようなものです。
いくら高級な食材を使おうが、変わった調味料を使おうが、美味しくなければ意味がありません。
語学も同じです。
自分の考えや感情を相手に伝え、また相手の考えを理解し受け止める。
これがコミュニケーションの基本で、これを意識せずに学習を続けても、絶対に上達しないのです。
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2.マインドセットがブレないために何をすべきか
語学のマインドセットが「コミュニケーション」にある、ということが理解いただけましたね?
では、このマインドセットがブレないためには、どうすればいいのでしょう?
2-1 マインドセットがブレても自分では気づきにくい
美味しくない料理が出来上がると、自分で味見した時点で気が付きますね?
あれ、なんか違う・・・
なんか美味しくないな・・・
思っていた味と違うな・・・
そこで、次回からは工夫しようとするはずです。
けれども、英語のマインドセットがブレていても、自分ではなかなか気付きにくいのです。
では英語のマインドセットがブレた状態とは、どういう状態のことを言うのでしょうか。
2-2日本人英語学習者が陥りやすい落し穴
仕事で英語を使うので、手っ取り早くビジネス英語をマスターしたい。
TOEICのスコア満点を目指す。
ニューズウィークを定期購読し、隅から隅まで読むぞ。
こういった目標は、一見まともそうに見えますが、マインドセットがブレていく危険性を、大いにはらんでいます。
もちろん、ビジネス英語が使えるようになることや、ニューズウィーク誌を読むこと自体、プラスになりますし間違ったことではありません。
ただ、そこに語学本来の「コミュニケーション」という概念が、存在しているかどうか。
そこが大切なのです。
往々にして日本人は、英語を学習するうえで一方向になりがちです。
コミュニケーションは相手があってこそ、成り立つのです。
これは、日本以外の国の人たちが外国語を学ぶ時、当たり前に持っているマインドセットです。
私たち日本人は、学校教育で「英語=受験科目」として、とにかく暗記して点数を取ることばかり、やらされてきました。
その影響が、語学を学習するうえで、マインドセットがブレてしまう原因を作っています。
点数至上主義に陥らないよう、常に「相手に自分の考えを伝え、相手の考えを受け止める」ということを意識しながら、学習することが大切です。
忘れそうになったら、必ず立ち返ってください。
そして自分に、問いかけましょう。
私は今、正しいマインドセットを持っているだろうか、と。
そうすることで、ブレずに学習を続けることができます。
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3.マインドセットを英語学習に落とし込む具体的な方法
ではここからは、具体的にどのように学習に生かしていけばいいか、詳しくお話していきますね。
最後まで読むのが面倒な方は、上の動画の9:15あたりから、視聴してくださいね。
3-1 トライ&エラーを繰り返し、何がダメなのか分析する
料理の場合は、まずは作ってみて食べてみますよね?
もし美味しくなかったら(またはイマイチ何か足りなかったら)、何が原因なのか分析して、次回は工夫しませんか?
ちょっとしょっぱかったから、次は塩を少なめにしよう。
みりんを入れてみてはどうだろうか。
などなど、そうやって試行錯誤して、何度も作り直すことで、料理は上達していきます。
英語も同じで、まずは会話してみること。
実際に、英語でコミュニケーションを取ってみることです。
そして現時点で何が自分に足りないのか、分析すること。
それを繰り返すことで、語学は上達していきます。
というより、それをしない限り、何事も上達しません。
3-2 日本人の弱点である発音をやり直す
多くの日本人が、false beginner(偽物のビギナー)と言われます。
本当のビギナー、very beginnerは、日本で教育を受けている限り、まず存在しません。
なぜなら私たちはみんな、アルファベットを読むことができるし、Thank you.とかHow are you?といった、基本フレーズを知っているからです。
ベリービギナーとは、挨拶のフレーズも知らない、文字の読み方から始めるレベルを指します。
そういう意味で、日本人で一番多いのがこの、false beginnerなのです。
false beginnerは、ある程度の語彙や文法力があります。
にも拘らず英語が聞けない、話せないのは、正しい発音が入っていないせいです。
英語は日本語よりも、遥かに音の種類が多く、またリズムも多岐にわたります。
そういった言葉の最重要部分である発音を、学校でまともに習っていません。
だから、簡単なフレーズも聞き取れなかったりするのです。
語彙をインプットする時、必ず発音も一緒に覚えましょう。
また、すでにある程度語彙力がある人も、もう一度発音をやり直しましょう。
ここを飛ばしてしまうと、なかなか上達しません。
3-3 洋楽やドラマ・映画でネイティブの感覚をつかむ
自分はある程度英語が話せるし、仕事でもそれなりに英語を使っている。
けれども、仕事から離れて普通の会話、雑談が始まると途端にわからなくなる、という英語上級者が多いのも、日本人英語学習者の特徴です。
私はこれまで、日本人以外にタイ、ベトナム、ドイツ、フランス、イタリアなど、様々な国籍の人に英語を教えてきましたが、中級レベルの学習者で、普通の会話についていけないという人には、まず出会ったことがありません。
難しい話はできなくても、普通の会話ならみんな難なくできるのです。
それは、彼らがコミュニケーションを意識して、英語を学習しているからです。
つまり、マインドセットの問題なのです。
TOEIC900点以上持っているけれど、アメリカ人同士の会話に入っていけない、また映画やドラマを字幕なしで見るのがしんどい、という人は、ネイティブが普通に使うフレーズやチャンクを知らないことが原因です。
日常会話は、難しい語彙はほとんど使いません。
やたらと難易度の高い単語を覚えようとしたり、専門誌ばかり読んだりしていませんか?
繰り返しになりますが、マインドセットを正しく意識してください。
言葉をマスターするには、いわゆる普通に使われる慣用句やコロケーションを、たくさんインプットしていく必要があります。
映画やドラマを見て、セリフの中で知らないコロケーションが出てきたら、調べて覚えていく。
また、洋楽を聴いて歌詞を聞き取り、自分も一緒に歌ってみる。
こういったことを続けることで、普通の会話についていけるようになります。
自分に足りないものは何か、それを冷静に分析する癖をつけましょう。
4.まとめ
語学の基本は「コミュニケーションをとる」ことにあります。
このマインドセットがブレると、上達が遅くなり、途中で嫌になってしまいます。
一方通行の学習にならないよう、常にこのマインドセットを意識してください。
そして、現時点で自分に足りないものは何か、分析し穴を埋めていく作業を繰り返しましょう。
まずは今日から、オンラインでもオフラインでもいいので、誰かと英語で話してみましょう。
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