私は発音は英語(外国語)学習の要だと思っています。
発音矯正という言い方をすると、抵抗感を持つ人が結構いるので、
あくまでも発音クリニックという表現にしていますが、どちらもやっていることは同じで、
要は、ネイティブに近い発音を体得する、ということです。
もう随分前から、語学に関しての持論があるのですが、それは、
モノマネの上手い人は語学センスが高い。
というものです。
これは語学に限ったことではないと思いますが、
何かを学ぶ時、まずは見よう見まねでトライしてみることが大事です。
「学ぶ」という言葉は、「真似ぶ」、真似をするという言葉が語源だそうです。
真似をしながら学んでいくんですね。
声帯模写をする人は語学の上達も早いと思います。
腹話術師なんかも語学は得意でしょうね。
彼らは、口や喉の筋肉を自由自在に動かす訓練を受けていますし、
さまざまな声色を出すことができますから。
もうひとつ、これも私の持論なのですが、
関西出身者で英語ができる人は、大抵みな標準語が話せる
というものです。
もちろん、相手が同じ関西人である場合は関西弁を使いますが、そうでない場合。
たとえばとこかでプレゼンテーションをするといった公の場だったり、
外国人と日本語で会話するシチュエーションだったり、
つまり、関西というローカルな状況ではない場所に出た時に、
さらりと標準語にスイッチできる。
私は、こういった人たちを「関西弁バイリンガル」と呼んでいます。
関西ネイティブだけれど、公の場では標準語を使う人。
標準語と関西弁を自由自在にスイッチできる人のことです。
こういった、言葉に対してフレキシブルな感性を持っている人は、
外国語に対する心理的なバリアーが低く、上達も早いんですね。
何よりも、そういう人はメンタリティーも外に開いていて、国際感覚のある人が多い。
これは何も日本人に限ったことではなくて、
英語を母国語とする人にも同じことが言えます。
異常なまでに自分のアクセントにこだわる人は、メンタルな部分でも閉じた人が多い。
もう何十年と日本に住んでいながら、まったく日本語を話さない人。
同じく何十年と日本に住みながら、いつまでもキウイ英語やスコティッシュ訛りに固執し続ける英豪人。
自分のアクセントが通じないと、こちらを非難してくる英語準母語者。
そういう人は、あまり語学センスがあるほうではないと思います。
先ほども言ったように、語学はモノマネが基本だからです。
そして、モノマネには「似ていないことで恥をかく」というリスクがつきものなのです。
そのリスクを恐れていては、語学は絶対に上達しません。
最初は失敗して当然なのです。
人は、不思議なことに、体を動かすことに関しては恥を感じないんですね。
テニスで空振りをしても、泳ぐのが人より遅くても、サーフィンで波に乗れなくても、
ゴルフで全然飛ばなくても、マラソンで完走できなくても、
「恥ずかしいからもう二度とやらない」と思う人はまずいません。
むしろ、「今度こそ!」と再び挑戦する人のほうが多いのです。
パドラー状態でも、地道に海に通いいつか華麗なサーファーになれるよう頑張ります。
これはどのスポーツでもそうでしょう。
なのに、こと外国語となると180度違うのです。
恥ずかしがって声を出さない。
真似をしない。
そういう人が本当に多いんですね。
これは、ものすごく損をしていると思います。
もしも、こういった傾向が自分にあると心当たりのある人がいたら、
語学習得においてハンデがあると覚悟したほうがいいでしょう。
積極的に声に出して真似をしてみる、これは外国語学習における超基本です。
それさえクリアできれば、あなたの英語マスターへの道のりは9割方縮まったといっても過言ではない。
さほどに、ひたすら声に出してモノマネをするという行為は重要なのです。
まともにやれば、大抵の人はみなネイティブ並みの発音になれます。
大抵の人、といったのは、中にはspeech problemを抱えた人もいるからです。
たとえば、舌足らずな話し方をする人がいますね。
日本語を話していても、サ行やタ行に問題のある人。
こういった人は少し大変かもしれません。
が、そうでない人の場合、ほんの数分の訓練で、
驚くほど発音が向上することもあります。
もちろん、個人差はありますが。
では、具体的にどのように訓練すればネイティブ発音になるのか。
そのお話はまた次回に。
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