現在、ブートキャンプまっただ中です。
ブートキャンプ中、発音クリニックでは、洋楽を歌うことがあります。
歌の中に出てくる英語は自然ではない、という人もいますが、
もちろん、中には不自然な(というか間違った)文法や、
無理やり音符とメロディーに乗せるために、本来のナチュラルな英語とは違うものもあります。
そういった曲を選んでしまうと、確かにかえって逆効果になってしまうでしょう。
けれども、そうでないものもいっぱいあるわけで、
上手くピックアップして歌詞を見ながら音を注意深く聴く、
そしてそれを真似て歌えるようにする、という訓練をすれば、
発音もリスニングも同時にブラッシュアップすることができます。
私は、この洋楽カラオケを強く勧めています。
洋楽を聴いていたおかげで、ずいぶんナチュラルな表現を覚えましたし、
私の知る限り、英語が上手い人はみな洋楽ファンです。
英語が上手い、というのは、プレゼンテーションが上手いということではなく、
発音がネイティブのようで、話しているとほとんど日本語訛りがなく、
極めて自然で流暢だということです。
そういう人たちは、もうほぼ100%と言っていいほど洋学を聴いて育った人たちです。
いや、自分は洋楽なんて縁がないし、何から聴いていいかわからない・・・
という人は、とりあえず今日から洋楽に興味を持つようにしてみてください。
とりあえず発音向上のために、クラシック(定番)と呼ばれるものから始めることをおススメします。
それらは、
The Beatles
The Carpenters
Billy Joel
Bette Midler
Stevie Wonder
Elton John
ABBA
といった、突飛なボキャブラリを使わないアーティストです。
また、癖のある歌唱法ではなく、きわめてナチュラルな発音で歌う人たちでもあります。
間違っても、マイケル・ジャクソンなどは選んではいけません(苦笑)
ちょっと古い時代のものになりますが、
邦楽(日本の音楽)のほとんどは、この時代の洋楽アーティストの影響を受けているので、
そういう意味でも本物を聴くというのは、耳を養うという点で良いことだと思います。
それと、ディズニーのミュージカルなんかもいいですね。
子供が見ても大丈夫なように、シンプルな歌詞で書かれていますし、
不自然な言い回しは出てきません。
DVDを見ながら一緒に声に出して練習すると効果的です。
というわけで、今回は英語特有の音を訓練するためにこの曲をアップしてみました。
REMの“Stand”です。
ここでは、サビの“stand”という動詞がまずキーとなります。
英語特有の母音ですね。
他にも、“band”、“camp”“man”といった単語が同じ母音です。
これは、日本語の母音「ア」とはかなり違った性質の音です。
それをよく注意して聴いてみてください。
特に最後、“ステェェェァァァ~~~~ンダッ”という感じで、
かなり長い音符に乗せているために、この母音の特性がよく出ています。
もうひとつ、重要なポイントは“R”の音です。
direction
where you work
carry
ground
around
there
where you are
これら“R”の音は、喉の深い部分、首の付け根あたりから出ています。
よく注意して聴いてみましょう。
喉の深い部分から声を出す、というのは日本語ネイティブにはかなりハードルが高いのですが、
唸り声を出す練習をしたりして、コツを掴むとよいでしょう。
次に、何度も一緒に歌ってみてください。
その時うまくメロディーに乗れない個所があったら、
それは余計な音を発しているか、または出すべき音が足りないかのどちらかです。
自分の発音の弱点を知るという点で、この洋楽カラオケは非常に効果的です。
発音矯正ギプスのようなものなのです。
自信がついたら、カラオケボックスで歌ってみましょう。
上手く歌えると爽快ですよ
ぜひ、試してみてください
※Stand in the place where you live
Now face North
Think about direction
Wonder why you haven’t before
Now stand in the place where you work
Now face West
Think about the place where you live
Wonder why you haven’t before
If you are confused check with the sun
Carry a compass to help you along
Your feet are going to be on the ground
Your head is there to move you around
※くりかえし
Your feet are going to be on the ground
Your head is there to move you around
If wishes were trees the trees would be falling
Listen to reason
Season is calling
※くりかえし
If wishes were trees the trees would be falling
Listen to reason
Reason is calling
Your feet are going to be on the ground
Your head is there to move you around
So Stand (stand)
Now face North
Think about direction, wonder why you haven’t before
Now stand (stand)
Now face West
Think about the place where you live
Wonder why you haven’t
※くりかえし
Stand in the place where you are (Now face North)
Stand in the place where you are (Now face West)
Your feet are going to be on the ground (Stand in the place where you are)
Your head is there to move you around, so stand.
この記事が役に立ったという人はクリックお願いします
にほんブログ村
日本人の苦手な母音と子音
2
スポンサーリンク
SECRET: 0
PASS:
REMのStandという曲ですか。 初めて聞いたのですがとてもいい歌ですね:) これだけ、発音がしっかり聞こえる歌はとても貴重に感じます。
私も英語勉強中の身ですが、初めて英語に強い関心を持ったきっかけは確かに洋楽でした。 ただ、Run DMC, Ice Cube, Beastie Boys等のhip hopを好んで聞いていたため、一生使う機会の無い変なslangばかり頭に残っていますw
非常に興味深い記事ばかりで毎日楽しく読んでいます:) 頑張ってください。
SECRET: 0
PASS:
>巨神兵さん
いつも読んでいただき、ありがとうございます。
Run DMCやBeastie Boysは私も好きでしたよ。
いわゆるRAPと呼ばれた音楽ですね。
今のhip hopとはちょっと違うような・・・
Beastie Boysの“You got to fight for your right to pary”という曲で、英語のリダクションを知りました。
正確には、知識としては以前から知っていましたが、実際に「ああ、こんな風に発音するんだ」とわかったんです。
partyはほとんど「パーレー」に聞こえますからw
やはり、洋楽は偉大です。