イングリッシュブートキャンプ:由美です。
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また一週間が始まりますね。
連休まであと一週間、という人も結構いらっしゃるのでは?
私は、連休は関係なく仕事です(^_^;)
さて、表題は、ちょっと大袈裟というかなんというか、
まあわざと引っかかるような、物言いをしたわけですが・・・
ベッカムといえば、あのベッカムです。
サッカー選手の、デイヴィッド・ベッカム。
元スパイス・ガールズの、ポッシュ・スパイスこと、ヴィクトリアと結婚したベッカム。
彼のアクセントが、アメリカに移住したことで“posh”になった、という記事がこちら。
David Beckham ‘posher’ living in US
posh とは、上流気取りの、上品ぶった、という意味なんですが、
これはもちろん、妻の芸名(Posh Spice)をもじってるわけなんですが、
実際のところ、彼のアクセントは元々はどんなものだったか、というとですね・・・
まあ、いわゆる典型的な、コックニーだったんですね、これが。
映画「マイ・フェア・レディー」みたいな、あんな感じです(笑)
面白いのが、この記事の最後のしめくくりです。
It’s clear that Becks, once a broader Cockney, nowadays speaks with more of a standard English accent. In fact, he’s even hypercorrecting himself because he puts ‘Hs’ into words when it’s not really required.
ベッカムは、かつてのキツいコックニーがなくなって、今や標準イギリスアクセントになっている。
実際、彼は“H”の音をちゃんと発音しなければと意識するあまり、必要のないところでさえ発音してしまっている。
Becks とは、ベッカムの愛称です。
ブラッド・ピットとアンジェリーナ・ジョリー夫妻を、Brangelina と呼ぶように、
ベッカム夫妻のことを、Posh & Becks と、メディアは呼びます。
そのベッカムのアクセントが変わった、とイギリスメディアは注目してるんですね。
どれどれ、どれくらい変化したのか、見てみようじゃありませんか。
これは、2012年のベッカムです。
http://youtu.be/K91NMY0YX4s
衝撃です!
He’s comprehensible now!!!
という感じです(笑)
ベッカムは、以前は典型的なコックニーで、彼のインタビューはもう8割くらい、
何を言ってんだかわかりませんでした(^_^;)
コックニーは、ロンドンの普通の人が話すアクセントです。
ホワイトカラーや上流階級ではない、一般人が話す英語なので、
言ってしまえば、こっちが標準なわけですが、イギリスは階級社会なので、
日本とは状況が違うんですね。
標準イギリスアクセントと、コックニーやオセアニア英語の特徴は、
声門閉塞(glottal stop)と呼ばれる、喉を詰まらせたような話し方です。
イギリス人の英語って、なんかしゃっくりしてるみたいな、独特のしゃべり方でしょう?
これが、いわゆる声門閉塞で、知識階級は大学に入った時点で、これを矯正します。
ベッカムはサッカー選手ですから、ブルーカラーです。
その彼が、ホワイトカラーのアクセントを話そうとしていることに、
階級意識の強いイギリス人は、違和感を感じているようですね。
ただ、インターナショナルに活躍する人は、みんなアクセントがマイルドになるんですよ。
posh なのではなく、mild ですね。
あまりに訛っていると、何を言っているかわからないから、しょっちゅう聞き返されます。
実際、日本に来たばかりのイギリス人やオーストラリア人と、しばらく日本にいる人とでは、
まったくアクセントが違います。
外国に住むことで、アクセントがマイルドになるんです。
そうしないと、コミュニケーションがスムーズにいかないからですね。
なのでこれは、そう驚くほどのことではないと、私は思いますね。
ところで、アクセントと言えば、昔出張でロンドンに行った時、カフェの店員の英語がわからず、
一緒にいたニュージーランド人の同僚(彼は標準アクセントでした)に、通訳してもらったのを、
この記事と動画を見ながら、思い出しました。
いつも不思議に思うのが、向こうは私の言っていることを、一発で聞き取れるのに、
なのに返ってくる英語は、コテコテのコックニーなんですよね(^_^;)
この人は外国人なんだから、標準語を話そう、とかは絶対に思わないんですね。
日本語でも同じことがありました。
以前、青森に出張に行った時に乗ったタクシーの運転手さんが、結構年配の方で・・・
とても気さくに話しかけてくるんですが、彼の言っていることの1割もわかりませんでした(笑)
だけど、私の言っていることは、100%聞き取れるんですよね。
でも、返ってくるのはズーズー弁という・・・
もっと面白いお話があります。
これは、もうずい分前ですが、洋書出版社に勤めていた頃のお話です。
九州の代理店に挨拶に行ったのですが、その方がオジサン(年配)で、かなり方言がきつくて。
何を言ってるのか、半分以上わからなかったんです。
二回聞き返してもわからない場合、さすがに三回目は聞き返せないです(汗)
困ったなぁと思いつつも、一緒に得意先回りをしました。
で、洋書なので得意先は大抵が外国人(英語ネイティブ)です。
その代理店の人も、職業がら当然英語を話します。
なので、お得意様との会話は必然的に英語になるわけです。
するとどうでしょう!
英語になった瞬間、そのオジサンの言っていることが、100%わかったんです!
そうです、日本語は訛ってますが、英語は訛ってなかったんです(笑)
でも、二人になったら、日本人同士ですから日本語で話しますよね。
そしたらもう、何言ってるのかさっぱりわからず・・・(^_^;)
というようなことを、このベッカムの記事で思い出したしだいです。
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ThanksGivingPartyでイギリス人がposhを会話に入れていたのを思い出しました。良い意味で使わない感じで「気取りやがって」みたいなニュアンスでしたね。 日本人同士でも通訳必要って、笑っちゃいますよね。鹿児島弁とかもまるでわかりません(^_^;)
ポッシュって、あまり良い意味では使わないですね。
友人のイギリス人たちはみな大卒なので、いわゆる標準アクセントを話しますが、
そんな彼らも、地元の友人たちと話す時は本来のアクセントに戻るそうです。
あ、もちろん、みんなワーキングクラスです。
そしてそのことに、とても誇りを持っていますね。
これがミドルクラスとかになると、最初から標準アクセントなので関係ないわけで・・・
イギリスって、常に階級意識があって、そこが私たちの文化とは違うので、
面白いなぁといつも思いますo(^-^)o
ロンドン在住なので、ちょっと訂正させてください。
コックニーというのはロンドンの普通のアクセントではないんです。それどころが本当に東ロンドン原住民しか話さない独特の英語で、ベッカムの英語もコックニーではないんです。
私は初めて彼のモゴモゴした喋りを聞いた時はもっとずっと北の人かと思いました・・・!(コックニーの英語はもっとパキパキと聞こえます)
確かの彼の発音、めちゃくちゃ変わってますよね。以前は顔と喋りのギャップが可笑しかったのですが・・・
ロンドン在住の75%以上は外国人と言われていますが、コックニーでもなく、典型的なロンドンアクセントで話す人といえば、デヴィッド・ボウイー氏がそうです。コックニーではなくて、ロンドンアクセントです。tやhを喉の奥で飲み込むような音なんですね。コックニーはちょっと品が無く聞こえますが、彼の喋りはチャーミングですよ。
まやさんお久しぶりです!
興味深いお話、ありがとうございます。
いやぁ、面白いですね。
こうして、言語学の専門家の人たちははっきりとベッカムはコックニーがきつい、
と言ってても、
実際に地元に住んでいる人からすれば、厳密に言うとベッカムはコックニーではないという(笑)
このあたりは、関西弁にもいろいろあって、京アクセント、浪速アクセント、
播磨アクセントが違う、でも非関西圏の人には全部一緒に聞こえる、
というのと似ている気がします。
実際、私の友人知人のイギリス人は全員、ベッカムはコックニーだと言っています(笑)
そして彼らはみんな、ロンドン出身でない人たちです(笑)
全然関係ないですが、ベッカムって可愛いですよね。
この人、どこか憎めないです。
ポッシュにボロカスに言われながら、はいはい・・・と言うこと聞いているところとか、
良い夫なんだなと思いますo(^-^)o
ボウイといえば、昔絵本(読み聞かせ?)か何かのナレーションやってたけど、きれいなアクセントだった。
でも、しゃべってるとこ見たらなに言ってんのかわからなかったよ。
ジョージ・マイケルとかもそうだけど、イギリス系の歌手ってみんな歌ってるときは訛ってないのに、なんで普通にしゃべるとあんなに訛りまくるんだろうか。
歌う時みたいにしゃべるってのはできないんだろうか。
それが不思議・・・
それはね、歌う時は喉を開くから。
喉閉めたまま歌うことってできないから、歌う時点で声門が開く、
つまり声門閉塞(英系アクセント)がなくなるのよ。
だから、歌だけ聞いてるとイギリス人(豪人)とは気がつかないでしょ。
ナレーションの場合は、さすがに絵本のナレーションだから、
標準語で収録したんじゃない(笑)?
こんにちは。かつて、ベッカム英語は殆ど理解できなかったのですが、確かのご紹介のビデオはよくわかります。
マンチェスターユナイテッドで長年プレーしていたので、英国外の人々とコミュニケーションを取る必要も殆どなかったのでしょう。アメリカ、そしてフランスでプレーする間に、自分のコックニーがどれだけ通じないか思い知らされたのでしょうね。
とても興味深いです。
コメントありがとうございます。
私も、以前のベッカムはほとんどなに言ってるのかわかりませんでした。
っていうか、これって英語(笑)???とか思いました(^_^;)
今ならほぼ9割は理解できます。
ところで、そちらのサイトを拝見しました。
glottal stopの説明が興味深いです。
a little bit of butter を私も練習してみましたが、難しいですね~
ア リッウッ ビッア バッア
学生の時、この声門閉鎖ができなくてイギリスアクセントを断念したことを、
思い出しました~(^_^;)
こんにちは、twitter の誰かさんのツイートからやってきました。
おもしろい話をありがとうございます。
僕は 2004~2005 に Dublin に滞在していたのですが、北アイルランドの奴の言葉はさっぱり理解できんとか、小学校の時にエジンバラに旅行に行ったが半分も理解できなかったとかいう話をよく聞きました。アメリカ英語とイギリス英語の違いだけでなくアイルランドと英国という狭い範囲でも結構違うんだなと思ったのを思い出しました。ちなみに、その時に Lake Districts に旅行に行ったのですが “bus” を「ブス」と発音していて初め何のことを言っているのかわかりませんでした。
世界には他にもオーストラリア訛りやインド訛りなどいろんな発音の英語があるので発音にはあまりこだわらなくていいのかなと思うようになりました。
モーリンさん、はじめまして。
コメントありがとうございます!
私は、アイルランドのアクセントはほとんど理解できないですね(笑)
イギリス映画でもアイルランドが絡むもの(古いですが、IRAとか)は、字幕で見ます。
あと、オーストラリア映画とかも、字幕で見ますね~
アメリカ人の友人も、字幕がないとわからないと言っています(^_^;)
私の知人(イギリス人)もバスを「ブス」と発音します。
最初、「それ、私のことかいな、あんた喧嘩売ってんのか!」と思いました(笑)