英文法の中でもちょっと面倒な部類に入るのが仮定法。
高校英語で習う、この用法。
まずは、仮定法過去から。
If + 主語 + 動詞の過去形・・・, 主語 + would/could/should + 動詞の原形
このあたりで拒否反応を示す人もいるでしょう。
「もし・・・であれば、~するのに」という、現在の事実とは反対のことを言う時の表現。
If I had a million dollars, I would buy a house.
もし大金持ちだったら、家を買うのに。
If it was sunny, I could go camping.
もし晴れていたら、キャンプに行けるのに。
実際はお金がない、お天気が悪いのでキャンプに行けない、という現実に対して、
もしも○○だったら・・・とあくまでも仮定のお話として話す時に良く使われる構文です。
そんな、夢物語的な会話なんて滅多にしないだろう、なんて思ってはいけません。
これが結構よく使うのです。
他にも、I + wish + 主語 + 動詞の過去形 ・・・のかたちで、
・・・だったらいいのになぁ、というフレーズも頻繁に使われます。
このあたりの文法は、しょっちゅう日常で使うので必須なのです。
たとえば、この曲。80年代に活躍した女性バンド、The Banglesの大ヒット曲、Manic Monday。
繰り返し仮定法が出てきます。
Six o’clock already
I was just in the middle of a dream
I was kissin’ Valentino
By a crystal blue Italian stream
But I can’t be late
‘Cause then I guess I just won’t get paid
These are the days
When you wish your bed was already made
CHORUS:
It’s just another manic Monday
I wish it was Sunday
‘Cause that’s my funday
An I-don’t-have-to-run day
It’s just another manic Monday
Have to catch an early train
Got to be to work by nine
And if I had an aeroplane
I still couldn’t make it on time
‘Cause it takes me so long
Just to figure out what I’m gonna wear
Blame it on the train
When the bus is already there
CHORUS
All of the nights
Why did my lover have to pick last night
To get down
Doesn’t it matter
That I have to feed the both of us
Employment’s down
He tells me in his bedroom voice
C’mon honey, let’s go make some noise
Time it goes so fast
When you’re having fun
日曜日、彼とのラブラブタイムを過ごしてちょっと夜更かししてしまった私。
朝がとてもつらい。
気が付いたらもうこんな時間。
9時までに会社に行かなきゃいけないのに、間に合わない。
というような歌詞です。
It’s just another manic Monday (また憂鬱な月曜日がやってきた)
I wish it was Sunday (日曜日だったらいいのに)
These are the days when you wish your bed was already made
(こういう時、誰かがベッドメイクしてくれたらいいのにと思うのよ)
And if I had an air-o-plane, I still couldn’t make it on time
(たとえ飛行機に乗ったとしても会社に間に合わないわ)
といった具合に、仮定法が多用されています。
一見複雑そうに見える構文ですが、ルールは決まっているので、
例文をたくさん覚えて口に出して言うといいでしょう。
他にも、仮定法過去を使ったヒット曲では、
RoxetteのIt Must Have Been Loveがあります。
こちらも、ちょうどサビのフレーズが、
It must have been love, but it’s over now.
恋だったに違いない、でももう終わってしまった
と、仮定法を多用しています。
RoxetteのIt Must Have Been Loveの歌詞はこちら。
ちょっと面倒な文法も、洋楽カラオケでマスターすればさほど苦痛ではなくなります。
今回は、仮定法のお話でした。
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確かに仮定法とか関係詞とか、学校で“難しい”って思われているものって、思いのほか普通に使いますよね。
洋楽で英語。あぁ、カラオケ行きたくなってきた。
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>てんまさん
そうなんですよね。
関係詞、仮定法は日常でしょっちゅう使うんですよねー
洋楽カラオケ、楽しいですよね♪
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仮定法の難しさイコール時制の難しさではないでしょうか。時制のなかの非時制な部分が仮定法というか。(仮定法と subjunctiveって同じ意味ですよね?)
あと、特に二十年位前まで、仮定法は会話では使われていない、みたいな事がよく言われていたのではないかと思います。しかし、実際は条件節のないものとか頻繁に出てきますよね。wouldとかcouldとか、特に、could は殆ど仮定法ではないでしょうか。 なにか、can の過去形、was able to の意味だけだと勘違いしているひとが余りに多いのではないかと思います。 しかし、その意味で使うのは逆に制約があって難しいですよね? あと、日本人英語の一つの特徴として can の連発がありますが、また機会があればじっくり長文での解説をお願いします。
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>FDJさん
仮定法は英語にするとsubjunctiveですね。
仮定法がややこしいのは、時制もありますが、
日本人はまずIf節から入るというのが大きいと思います。
倒産した某大手英会話スクールのCMにあった、If I were a bird, I could fly.みたいな(苦笑)
canについては、こちらの記事に書いています↓
http://ameblo.jp/englishbootcamp/entry-10534566944.html
could、would、shouldあたりの助動詞も日本人には分かり辛いですよね。
この辺はもう、ある程度例文を丸暗記するしかないんですけれど・・・