突然ですが、あなたは英会話ジプシーになってませんか?
“コスメジプシー”という言葉があります。
いろんなコスメ(化粧品)を、試してみては、やっぱり何か違う・・・と思って、次から次へ変えてみる。
で、結局これといったしっくりくる物が見つからず、とりあえず新しい物が出たら、試してみる。
その繰り返しでちっともお肌の状態が良くならない、という悪循環パターンの人を、指す言葉です。
何を隠そう私は、20代後半から30歳くらいまで、このコスメジプシーでした(^ ^;)
これと似たパターンで、ダイエットジプシー、ノウハウ本ジプシー、英会話ジプシーがあります。
あれこれ手を出すけれど、どれひとつモノにならない、という残念なパターンですね。
今、ご自身の状態がまさに、英会話・英語ジプシーだ、という人。
その原因は何でしょう?
誰しも陥りやすい、このジプシー状態から、抜け出すにはどうすればいいのでしょう。
ジプシーになる原因は、結果を早く求めすぎる、ということだと思います。
これをやれば、必ず結果が出る。
そう思って始めてみたものの、思ったような変化が見えない。
そうすると、モチベーションが下がってくる。
モチベーションが下がるので、さらに効果が落ちる、という悪循環ですね。
そこで、こりゃダメだと、すぐに違う物に手を出してしまう。
まずは、そこで我慢するということが、大切です。
これをやってみよう、と決めた場合、必ず続けること。
継続は力です。
それと、やるからには覚悟を決めること。
これはしんどいんな、私には無理かも・・・と、思わないことです。
なにごともそうですが、それなりに結果を出すには、人並み以上の努力が必要となります。
まさに、根性が大事なんです。
と、精神論を語っても意味がないので、実際に私がこれまで、十代からやってきた英語学習のパターンと、役に立った教材などを、具体的に紹介したいと思います。
あくまでも、私の個人的な経験に基づくものであって、すべての人に向いているか、と問われると、それは正直どうかはわかりません。
ただ、ある程度、参考にはなると思います。
私は、帰国子女ではありません。
海外生活が長い、というわけでもありません。
子供の頃から日本で暮らし、親も親せきも誰一人として、外国語が話せる人はいませんでしたし、外国文化に興味があったり、関わったりしている人も、まったくいませんでした。
普通の公立の義務教育を受け、高校も大学も国公立に進学しました。
時代は昭和です。
外国語に触れる機会は、ほとんどありませんでした。
そんな中で、手探りで始めた英語学習。
少しでも、このブログ読者の方の参考になれば、と思います。
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受験英語は、決して無駄ではない
中高と、普通の公立に通いました。
外国人の先生は、一人もいません。
当時はまだ、ALTという制度も、ありませんでしたから。
ただ唯一、高校には毎年、アメリカから交換留学生がやってきていました。
それでも、その留学生と話す機会というのも、ほとんどないまま、高校生活を過ごしました(^ ^;)
学校英語、いわゆる典型的な受験英語ですが、これは今の私の英語人生の礎となっています。
あのころ覚えた語彙、文法や構文は、今でも役に立っています。
たくさんの長文を精読し、制限時間内に要旨を把握する、といった訓練は絶対に効果があります。
なので、学校英語が無駄である、とは思わないほうがいいです。
もちろん、ダメな部分はいっぱいあります。
その最たるものが、語学にもっとも重要な、“音”に関する教育です。
これに関してはもう、決定的に、学校教育には欠けているものです。
けれどもそれを指摘しても、教育制度は一朝一夕では変わりません。
なので、学校英語の役に立つ部分だけを自分のものにして、足りない部分を補うしかありません。
高校時代、洋楽や海外ドラマにハマりましたが、口語表現など学校で一切習わないため、そういったオーセンティックな英語には、まったく歯が立ちませんでした。
ネットも何もない時代、うちはお世辞でも裕福と言えない家庭だったため、テレビやビデオなどオーディオ機器を買い替える、なんてこともできず、二か国語放送も夢のまた夢。
FEN(現AFN)という、米軍用のラジオ放送があると聞き、なんとか聞けないかと奮闘しましたが、米軍基地のない関西では放送を聴くことはできませんでした。
そんな状態で、とりあえず差し迫った受験を優先することで、私の高校時代は過ぎて行きました。
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会話に必要なのは、チャンクと実践
受験英語をかなりやったので、語彙力や構文力は、それなりにありました。
けれども、やっぱりネイティブの普通の英語が、理解できない。
それは圧倒的に、オーセンティックな英語(教科書英語でない、本物の英語)に、触れていないからだと気が付きました。
大学に進学してから、私がやり始めた学習法は、一つと言っていいです。
それは、ひたすら聴いて真似して、ネイティブに試してみる。
海外アーティストやハリウッドスターなどの、インタビューを録画したり、映画を借りてきてひがな一日中それを繰り返し見て、セリフを書きとるという作業をしました。
今みたいに、英語のキャプションが出るわけではないので、字幕は日本語のみ。
なので、何度も巻き戻しては聞き取る、というのをやっていました。
そうして、覚えたネイティブフレーズや、チャンクを自分で繰り返して言ってみるという練習を、ひたすらやりました。
大学の先生(英米人の講師)や留学生を見かけると話しかけ、覚えたフレーズがちゃんと通じるか試してみたり、週末には奈良や京都まで出かけては観光客に声をかけて、ガイドのボランティアをしたり。
お酒が飲める年齢になると、外国人がよく行くバーやパブに行き、とにかく英語を話す、というのをひたすらやっていました。
言葉は、コミュニケーションのためにあるので、使わないと上達しません。
英語学習者の中には、せっかくネイティブと話す機会があっても、「いやいや、私はまだまだ・・・」と、そのチャンスをみすみす逃す人がいて、本当にもったいないなぁと思います。
それではまるで、打ちっぱなしには行くけど、いつまでたってもゴルフコースには出ないようなもので、何が楽しくてゴルフを練習してるの?というのと、同じ状態です(笑)
話す機会は逃さない、というくらいの心意気で、頑張りましょう。
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急がば回れ-まずは基礎英語から
英語学習で大事なのは、根気と継続力です。
私たち日本人は、学校で6年間英語を学習します。
この時に触れた英語の基礎は、否が応でも一生、私たちに付きまといます。
なので、まずは学校英語の基礎がある、ということを前提でお話をしますね。
受験英語をきちんとやった人であれば、英検2級程度の力は、絶対にあるはずです。
また、TOEICも600点くらいは、取れるはずです。
そこに至らないという人は、まずはもう一度、基礎からやり直しましょう。
それをすっ飛ばして色々やったところで、結局はもう一度基本に立ち返らざるを得なくなります。
近道しようとすればするほど、森の中に迷い込み、結局遠回りをするはめになるのです。
学生時代、英語が嫌い・苦手だったという人は、必ずもう一度中学英語から始めてください。
実際に試した、5つの方法・教材
では次は、英語力はある程度ある、だけどネイティブの英語についていけない、という人へのアドバイスです。
実際に、私が試してきたメソッドや、教材をご紹介します。
ぜひ最後まで読んで、英語学習の参考にしてください。
【1】NHKの英語講座
これは、王道ですね。
私の周りの英語関係者、英語が得意な人たちはみな、NHK講座を通ってきています。
テキスト代はたったの数百円。
それで、内容はかなり濃いから、お得です(^O^)
私は高校時代はNHKのラジオ講座を、大学時代はNHKテレビの「英会話」を、視聴しました。
当時のNHK英会話は、吉田研作先生が、番組を担当しておられました。
スキットを何度も繰り返し、リピート練習したりして楽しかったのを、今でも覚えています。
NHKの講座は、基礎力を養うのに、大変有効ですよ。
もしあなたが中高生でしたら、ぜひNHKの基礎英語を、視聴してくださいね。
【2】洋楽カラオケ
これは、実際のところ、かなり効果があったと思います。
実費は、レコード(CD)代のみ。
昔は洋盤(輸入盤)と国内盤では、値段がずいぶん違ったため、タワーレコードなどで洋盤を買っていました。
洋盤のほうが、遥かに安かったんですよ。
でも、洋盤には歌詞カードがついていない。
そこで、近所のレンタルレコード屋さんで、歌詞カードだけコピーしていました(笑)
好きなバンドのレコードを聴きながら、まずは歌詞をチェック。
知らないフレーズは辞書で調べましたが、スラングや口語までは、辞書には載っていません。
そこで、大学の図書館に出向き、スラング辞典や口語辞典で、そういったフレーズを調べました。
意味を一通り理解したら、一緒に歌います。
何度も歌って、歌い込んで、歌詞を覚えるまで練習します。
今みたいに、当たり前のようにカラオケで洋楽が歌える、というような時代ではありませんでした。
カラオケ店に収録されているのは、日本の曲ばかりで、洋楽はごく限られたものだけでした。
せいぜいエルビス・プレスリーやビートルズくらいで、当時大ヒットしていた、ボン・ジョヴィですら入ってなかった。
なので、カラオケと言っても、家でステレオ聞きながら、一人カラオケです(^ ^;)
ライブがあると、それまでに曲を全部覚えて行って、一緒に歌ったりしていました。
歌うことで、ネイティブフレーズを覚えましたし、リエゾンやリダクションといったナチュラルな発音も、自然と身についていきました。
実際、私の知人で、洋楽カラオケをするようになって、TOEICでリスニング満点取った、
という方もいるくらい、これは効果的なトレーニング法です。
【3】Language Exchange
日本語を習いたい英語ネイティブと交流を持つ、いわゆる“Language Exchange”も、やりました。
これは、お互い教え合うので、レッスン料はチャラになります。
だからお手軽と言えばお手軽なのですが、良い相手を見つけないと、あまり効果がありません。
相手との相性もありますし、互いの言語レベルも関係してきます。
たとえば、相手の日本語能力のほうが、自分の英語力よりも高いという場合。
向こうが積極的に日本語を話してきて、自分は聞き役に回る。
気付いたら、日本語ばっかりしゃべっていて、ちっとも英語の訓練にならない・・・なんてことになりがちです(実際、私もそうなりました)。
あと親しくなりすぎると、互いのことが大体わかるので、語学の訓練にならないというのもあります。
良い相手に巡り合えるかどうかは、その人の勘と嗅覚によるところが、非常に大きいでしょう。
知人で、Language Exchangeで仲良くなった複数の人と、しょっちゅうご飯を食べたり、出かけたりしているうちに、ネイティブみたいに英語が上手くなった、という人もいました。
なのでこれは、効果は人それぞれ、という感じかと思います。
私は、個人的には、あまり効果がありませんでした(^ ^;)
【4】イングリッシュ・アドベンチャー
80年代に流行った、ストーリーを聴きながら読むタイプの、通信教材。
シドニー・シェルダン原作、俳優のオーソン・ウェールズが、ナレーションを担当して、当時はかなり話題となりました。
新聞広告で派手に出ていたので、記憶にある人も、多いのではないでしょうか。
こちらが公式サイトです⇒イングリッシュ・アドベンチャー
この人がオーソン・ウェルズ↓
こちらの教材は、確か2~3万円くらいだったかな・・・ちょっと、うろ覚えです。
というのも、実は私はこれ、大学の同級生からもらったんですよ。
彼女はESSに所属していて、ディベートなどをやっている人でした。
で、話題のイングリッシュ・アドベンチャーの、「追跡(The Chase)」をやり始めたけど、
簡単すぎるから途中で嫌になっちゃった・・・と。
だけど、1年間毎月教材が送られてくる、もったいないことしたわ~と言うので、じゃあ私に譲って、と厚かましくもただで譲ってもらいました(笑)
内容はどうだったかと言うと、私にはそこまで、簡単ではなかったですね。
知らない単語や、フレーズも結構ありました。
ただ、ナレーションのスピードは、比較的ゆっくりです。
なので、上級者には、ちょっと物足りなく感じるかもしれません。
上級者には、「ゲームの達人」という教材が、あるようです。
こちらも同じく、シドニー・シェルダン作なので、内容は面白いと思います。
臨場感あふれるナレーションを聴きながら、物語の世界に入っていけます。
繰り返し、声に出して読むことで、それなりに力はつく教材です。
ちなみに私は、友人からごっそりセットをもらったので、月ごとに学習するのではなく、3ヶ月くらいで、一気にやってしまいました。
ウォークマンで通学の行き帰りに、カセット(カセットですよ!)を、聞いていました。
小説を読むのが好きな人には、おススメですが、それ以外の人は退屈かも・・・
【5】アルクのヒアリングマラソン
イングリッシュジャーナルで有名な、アルクが出している通信講座です。
こちらも、1年間かけて学ぶコースですが、素材は多岐にわたっています。
スターのインタビューや、様々な分野で第一線で活躍している人のインタビュー、映画のワンシーンなど。
飽きることのない素材が満載で、楽しく学習ができます。
値段は5万円とそこそこしますが、月に割ると4千円くらいなので、これくらいの投資は語学学習には普通だと思いましょう。
コンセプトは、“1年間に1,000時間、英語を聴く”というもの。
1年で1,000時間英語を聴くと、耳が英語に慣れてくる。
で、1年で1,000時間ということは、1日だいたい3時間弱なわけです。
毎日3時間、英語学習に時間を割かないと、意味がありません。
が、ここで「ええっ、3時間もΣ(゚Д゚;o) 」と、思っている人は、語学習得は諦めたほうがいいです。
というのも、それくらいの時間はやらないと、絶対に外国語をマスターすることなどできないからです。
1日3時間、ヒアリングマラソンをするのは、そんなに大変なことじゃないんです。
通学、通勤の往復も入れてOK。
それ以外に、机に向かってちゃんと勉強する時間も、もちろん取ります。
私はこれを、大学2年くらいの時に、やりました。
留学を真剣に考えていたので、結構真面目にやりましたよ。
今でこそ、YOU TUBEもあるし、CS放送もあるし、生の英語を聴こうと思ったらいくらでも聴ける時代ですが、当時はそうではなかったので、この教材はありがたい存在でした。
学習素材として、やはりスクリプトがあることが、とても重要です。
そういう意味では、今でも貴重な教材だと言えると思います。
ヒアリングマラソンのサイトはこちら⇒「1000時間ヒアリングマラソン」
6ヶ月コースもあります⇒「ヒアリングマラソン6カ月コース」
こちらはビジネスコース⇒ヒアリングマラソン ビジネス
私の頃は、ネットも何もなかったので(というか、黒電話でした 笑)、会員専用サイトとか、
学習相談室とかあって、今の人が羨ましいですね。
とまあ、色々挙げましたが、基本的に自分でやってみたものだけを、ご紹介しました。
しつこいようですが、語学は習得するのに、どうしても時間がかかります。
例えば、一日24時間ずっと英語漬けの生活で、なおかつトレーニングを毎日受ける、というような特殊な環境でない限り、普通の人が数か月で飛躍的に結果を出す、というのは難しい。
3ヶ月ごとに、学習プランを作り、見直しをしながら続けていく。
これを根気よく続けることが、語学マスターへの一番の近道です。
一見、遠回りしているようですが、実はこれが王道であり、着実な方法なんですよ。
最後に、番外編として私がおススメしたい、学習方法があります。
それは、
実際に、英語圏に行くこと
です。
語学の究極の目的は、その言葉を話す人や文化に触れ、自分の世界を広げることだと私は思います。
もちろん、海外に出なくても今はネットもあるし、いくらでも語学の学習はできます。
けれどもやはり私は、せっかく外国語をやる以上は、その言葉を母語として話す人たちのいる国にどんどん行って、実際にネイティブと話す、という経験をしてほしいと思います。
それがまた、新たなモチベーションとなりますし、人生の楽しみにもなるからです。
百聞は一見にしかず、と言います。
何事も肌で経験することは、本やネットだけで得た知識とは、やはり違うのです。
そもそも、日本にいる外国人は、基本的に日本に興味がある、日本が好きな人たちです。
そしてそういう人たちは、日本人の英語にも、慣れています。
けれども、アメリカやイギリスに実際に行くと、日本のことなど興味がない、日本と中国の区別もつかない、というような人たちだっているわけです。
そういう人と、英語で話をする機会を、ぜひとも持ってほしいと思います。
新たな世界が開けますよ(^O^)
日本人による日本人のための英語発音教材
多くの日本人英語学習者が苦労するのが、リスニングとスピーキングです。
その原因は、英語の音そのものを聞き取れていないことにあります。
英語は日本語と比べてはるかに音の種類が多く、リズムも多岐にわたります。
こういった発音の基礎がないまま、ただ量を聞いているだけでは、リスニングは伸びません。
まずは、英語の音のルールを理解するところから、始めましょう。
『Yumiの脱カタカナ英語マニュアル』は、25年以上にわたり述べ5,000人に発音矯正を行ってきたYumiが、独自に開発した日本人による日本時のための英語発音教材です。
英語の基本発声である喉の開き方から、個々の子音や母音はもちろんリエゾンやリダクションまで、段階を踏みながら習得できるようにまとめられています。
《収録内容》テキスト102ページ(PDFファイル)
音声約90分(MP3ファイル)
動画約40分(MP4ファイル)
マニュアルの詳細、サンプルはこちら♪
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ほぼ毎日、私は英語の多読をしています。主にGraded Readersを読んでいます。英語上達のために1日3時間必要とのことですが、多読も学習に含まれますか。