こんにちは☆
イングリッシュブートキャンプの由美ですo(^-^)o
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イギリスのエリザベス2世が、100年ぶりに隣国アイルランドを訪問しました。
100年前、ジョージ5世(英国王のスピーチの主人公、ジョージ6世の父親)が訪問して以来、
誰も足を踏み入れていなかったということですから、これは歴史的瞬間ですね。
今の若い人にはピンと来ないかもしれませんが、私の世代だとアイルランドと言うともう、
イコール「IRA」のイメージしかないんですよ。
IRAって何かわかりますか?
Ireland Republican Army(アイルランド共和軍)の略で、イギリスからの独立を目指すテロ組織です。
当時は、様々な紛争があり、ニュースをにぎわしていました。
あと、「血の日曜日事件」を歌ったU2の『Sunday Bloody Sunday』とか。
そういう血なまぐさい印象がどうしてもあるんですね。
今はリバーダンスやアイルランド音楽のおかげで、そういうイメージが払しょくされましたね。
テロというとイスラム原理主義の過激派のイメージのほうが強いですしね。
それはさておき、この英国王アイルランド訪問のニュースを、ちょっと覗いてみましょう。
今回の訪問に対し、アイルランドでは爆破予告があったようです。
両国間のわだかまりは、いまだに消えていないということなんでしょうか。
私がまだ大阪で高校の非常勤講師をしていた頃、アイルランド出身のALTの女性がいました。
その高校は、英語科があって生徒の英語レベルはかなり高かったのですが、
最初の自己紹介の時、そのアイルランド人のALTがイギリスがアイルランドに対して行った、
過去の歴史的非道行為について恨みつらみを述べ始めたのです。
イギリス人によって言葉を奪われ、イギリス語を強要された、うんぬん。
私たちはイギリスから受けたこの屈辱を、絶対に忘れない、と彼女は訴えました。
おいおい、なにもこんなとこでそんな話せんでも~~~(°Д°;≡°Д°;)
あんた、英語を教えに日本に来たんとちゃうの~~~と冷や汗をかいた覚えがあります。
こういう問題は本当に難しいのだなと、しみじみ思ったものでした。
恐らく、イギリス(国王)が謝罪をしない限り、彼らは許すことをしないのでしょう。
日本と隣国アジアの関係をちょっと彷彿させますね。
女王の訪問に関するCNNの記事を見てみましょう。
Queen Elizabeth II laid a wreath at the Garden of Remembrance in Dublin on Tuesday during her landmark visit to Ireland, the first by a UK monarch since the country gained independence in 1921.
日本では一般的にエリザベス女王と呼ばれていますが、英語ではQueen Elizabeth Ⅱ、
つまり、エリザベス二世なんですね。
エリザベス一世は、シェイクスピアが生きていた16世紀の時代に統治した国王です。
今の女王はエリザベスを名乗る2人目なので、Ⅱが付きます。
lay a wreathというのは、リース(花輪)を置く、ということで、
死者に対して追悼の意を表すという行為を意味しています。
Garden of Remembranceは、ダブリンにある記念公園です。
アイルランド独立紛争に関わって命を落とした人たちの記念碑がある場所なんですね。
そこに女王が出向いて、花輪を捧げた、ということです。
George V was the last reigning British monarch to visit Ireland in 1911.
最後に現役の英国王がアイルランドを訪れたのは、ジョージ五世で1911年のことだった。
reign :統治する (発音は、rainと同じ)
monarch :絶対君主、支配者(発音は、モナァク)
reigning British moranchとはつまり、絶対君主として現在進行形で統治中のイギリス国王、
現役のイギリス国王ということですね。
President McAleese has developed a good relationship with the queen and has visited Buckingham Palace, the queen’s official residence in London, on a number of occasions, say royal experts.
develope a good relationship with~ :~と良好な関係を築く
on a number of occasions :何度も、たびたび
アイルランド大統領は、これまで何度もバッキンガム宮殿を訪れている。
それに対して、国王がアイルランドを訪れたのは、100年ぶりということなんですね。
エリザベス女王が、テロの警戒の中あえて危険を覚悟で訪問したのは、
ご自分の存命中に血みどろの歴史にひとつの区切りをつけたい、ということだったのでしょうか。
今年は、「英国王のスピーチ」がオスカーに輝き、孫であるウィリアム王子がめでたく結婚し、
そして国王による100年ぶりのアイルランド訪問が実現し、イギリス国民にとっては記念となる、
歴史的な年になったことでしょう。
女王の訪問中、何事も起きませんように。
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英国王のアイルランド訪問
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アイルランドは、イギリスに対して
今でもうらみが残っているんですね。
歴史を考えたらもちろんそうなんですが、
リバーダンス、celtic woman、また、
イギリス人と思われているミュージシャンも
実はアイルランド系が多かったり、
そういう芸術的な面ばっかり印象的だったので
忘れがちでした。
IRAって久しぶりに聞きました~!
確か、ブラッド・ピット主演の映画が
あったような・・・タイトルが思い出せない・・・( ̄_ ̄ i)
エリザベス女王は、きっと存命中に
できるだけのことを、と思われたのでしょうね。
これによって、少しずつアイルランドでも
イギリスへの見方が良いように
変わっていけばいいですね。
もし、日本の天皇が、韓国や中国など
周辺諸国を訪問して
花輪をささげる、ということがあった場合、
一体どうなるだろうと考えてみたんですが、
現地から一定の評価はあるんじゃないかと
思います。まさに歴史的瞬間ですし、
危険をおかして、というのも
ヘンな言い方だけど意味がある気がします。
エリザベス女王がサインするために
座られるとき、椅子のほうを見ずに
自然にすっと着席されてますよね。
こういうのを見るたびに、「あ~、
貴族だなあ~」って思います。
椅子をすっと入れてくれるタイミングを
分かっているからあんなにスマートに
できるんですよね。私、レストランとかで
椅子入れてもらうとき、大丈夫かな?って
気にしちゃって椅子見ちゃいますね、どうしても。
庶民やな~って、感じる一瞬です(><;)
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>Rainyさん
コメントしにくい記事にコメントしてくれてありがとう。
私も、まったく同じことを思ったのよ。
日本の天皇が中国や韓国を訪問して花輪を捧げる、ということをした場合、
アジアにおける日本の状況はだいぶ変わるんじゃないかと。
昭和天皇の存命中には実現しなかったけど、
今後ひょっとすると、そういうこともあるかもしれないなと。
アイルランド人のイギリスへの憎しみは、相当なもんですよ。
ジョークになるくらい(向こうはブラックジョークの文化だから)、
そういうねたがいっぱいあるの。
W杯のときなんかも、アイルランド人はイングランドさえ負けてくれればいい、と豪語するしね。
言葉を奪われる(英語を強要させられる)といういのは、
どんな気持ちなのか、なかなか想像つきません。
もし私が日本語を奪われて、いきなりやってきた侵略者に、
今日からこの言葉しか話してはいけないと言われたら・・・
色々考えさせられますね。
椅子を見ないですっと着席。
しかも優雅に。
これは確かに、貴族の証ですなぁ・・・