先日は、失敗しない英会話スクール選びについて書きました。
NOVAがあんな潰れ方をしてまだ間もないというのに、今度はジオスが潰れ、
二の舞状態になっている生徒の多さに、このままではいけないと思ったのです。
これ以上、安易に英会話スクールと関わったことで損害を被らないように、
言い方は悪いですが、英会話産業に搾取されないでほしいと思い、書きました。
搾取って、なんだかエゲツナイ表現だなぁ、なんて思わないでください。
英会話産業だけではありません。
基本的に、日本は強者(為政者、企業)が弱者(庶民)を搾取する形で成り立っています。
無知でいる限り、この搾取から逃れることはできません。
人は誰しも、なるだけ最小限のコストと労力で、最大限の結果が欲しい、と思うものです。
そこをうまくついてくるのが、搾取する側の発想です。
お金がかからず、大した努力をせずとも楽しく英語が上達する。
そんな謳い文句を掲げれば、大衆は飛びついてきます。
手頃な値段設定にしておき、広告塔となる有名人を出してくる。
これなら簡単そうだし、何よりも楽そうだ。
それに、あんな有名人が関わってるんだからインチキではないだろう。
いまだに多くの人がこの思考から脱却できずにいます。
言うまでもなく、有名人は企業に依頼され宣伝しているに過ぎません。
内情を知らなくても、多額のギャラを積まれれば仕事を請ける人もいるでしょう。
国産車のCMに出ておきながら、実際はポルシェに乗っていたり、
お酒などほとんど飲まないにも関わらず、ビールのCMに出ていたり。
それが実情です。
英会話産業にしても同じです。
ジオスのCMにも有名タレントが出ていました。
大企業は、自らのブランド力を上げるために有名人を利用するものです。
それに簡単に乗せられてはいけません。
聞き流すだけである日突然英語が話せるようになる。
好きなだけ食べながら痩せられるダイエット。
古代スキタイ文字を彫ったペンダント、これを身につけただけで幸運が訪れる。
などなど。
人は簡単に騙されてしまうのです。
それでも、わずか数万円程度なら、まあいっか・・・と喉もと過ぎれば熱さ忘れる。
NOVAやジオスは被害額が大きかったために、「まあ、いっか」とはならなかっただけのこと。
日本人の、こういった基本的なメンタリティーが変わらない限り、搾取の構図はなくなりません。
おっと、前置きが長くなりましたね。
そんなわけで、先日は、これから英語をやろうとしている人に少しでもアドバイスできれば、
という思いを込めて、スクール選びや業界の裏側についてお話ししました。
今回は、英語を学ぶ側、つまり生徒側のお話をしたいと思います。
極めて当たり前のことですが、どれほど素晴らしい教材と教師がいたとしても、
生徒がまともに勉強しなければ語学は上達などしません。
名監督、名器があってもプレイヤーが頑張らなくては意味がないのと同じです。
では、頑張るとひとことで言ってもどう頑張ればいいのか。
少し具体的なお話をしたいと思います。
私は、十数年に渡って、初心者から上級者まで様々なレベルの方を教えてきました。
そうするうちに、「あ、この人は上達が早いだろうな」とか、
「この人は難しいだろうな」というのが何となくわかるようになりました。
その差はどこにあるのか。
持って生まれたセンスや頭脳なのか。
もちろんそれもあります。
繰り返すようですが、語学はスポーツや楽器と同じです。
元々運動神経と筋力に恵まれている人や、音感の良い人が存在するように、
語学センスの良い、耳の良い人というのは確かにいます。
いますが、上達にもっとも重要なファクターはそれではありません。
ではなんでしょうか。
学ぶ側の姿勢、言い換えると、自分をどこまで客観的に見ることができるか、ということです。
客観的に見るとは、どういうことでしょう。
それは、現時点での自分の実力やレベルを冷静に見ること、
自分に欠けているものは何なのか、また自分が不得手とする部分は何なのか、
それをきちんと把握し、受け入れることを意味します。
これ、文章にすると当たり前のように思えますが、
案外できない人が多いのです。
自分はこうだ、という根拠のない思い込みをしている人が本当に多い。
自分を知ること、それはどの分野においても基本中の基本だと思います。
次回は、具体的な例を挙げてお話したいと思います。
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