イングリッシュブートキャンプ:由美です。
★ネイティブの早口英語が聞き取れないのはリエゾンのせい
私のところに来られる生徒さんは、仕事で英語が必要だったり、海外移住を考えている人が多い。
そんなみなさんに共通するのは、こういった悩みです。
ゆっくり話してもらうと大丈夫だけど、普通の早さの会話についていけない。
1対1だとなんとかなるが、複数のネイティブの雑談となると、ちんぷんかんぷん。
ネイティブの英語がとにかく早い、テキストや試験英語と全然違う。
NHKの英語番組を見ていると、気付かれるかと思いますが、学習者向けの英語と本当の英語は違います。
学習者向けには、わざとゆっくり、また単語と単語を繋げず(リエゾンせず)、区切って話しています。
そういう音に慣れていると、本当の音(リエゾンした英語)が、聞き取れるわけがありません。
★リエゾンには法則がある
英語は、まずは個々の単語を、正しく発音することが肝心です。
でも、それだけではダメなんですね。
音が繋がることで、音が変化するということを、知らないと聞き取れません。
たとえば、Thank you. というフレーズ。
これは、thank(感謝する)という動詞と、you(あなたに)という代名詞が繋がっています。
区切って発音すれば、「サンク ユー」となります。
けれども誰も、Thank you.を「サンク ユー」とは言いませんね?
なぜならこのフレーズは、「サンキュー」と覚えているからです。
そうです。
ThankのKと、youのYが繋がって、「キュ」という音に変化しているんですね。
Thank you.という、誰でも知っているフレーズだから、リエゾンしていることに気付きにくいだけで、
これもリエゾンの基本ルールに、のっとっているのです。
このように、リエゾンにはルールがたくさんあります。
それを知らないと、聞き取れません。
そのうちの一つ、ZとYが繋がるパターンを、見ていきましょう。
はい、どうでしたか?
このルール、知っていたという人は、問題ありません。
でも知らなかった、初耳だ、という人は、リエゾンに関して、まだまだ穴がたくさんあると言えるでしょう。
まずはルールを知ること。
そこからやり直しましょう。
★英語は音とリズムが命
文章にルール(文法)があるように、発音にもルールがあります。
ルールを知らないと、正しい音を認識することはできません。
『Yumiの脱カタカナ英語マニュアル』は、英語の基本発声である喉の開き方から、
リエゾンやリダクションまで、段階を踏みながら習得できるように、まとめられています。
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これは厳密に言えばliaisonではありませんね。
寧ろenchaînementに当たります。
勿論言われている事は良く解りますが、
用語は正確に使いましょう。
柴田裕紀久 様
コメントありがとうございます。
ご指摘の通り、厳密にはリエゾンではありませんが、
ここではあえてわかりやすいようにそう分類しています。
声門閉鎖に関しても、北米アクセントの場合、
厳密な声門閉鎖はほとんどありませんが、
便宜上、声門閉鎖と一律に呼ぶことで、
日本人が学びやすいようにしております。
ご理解いただけると幸いです。
はじめまして。
いつも楽しく拝見しています。
英語がらくらくとしゃべれたら、ネイティブの発音がするっと聞き取れたら、いいのになぁと思いつつ、どんどん年だけをとっていく・・・(笑)今年こそ、今年こそ、と思いつつあっさり挫折し続けているダメ人間です。
うーん、記事の一つ一つを楽しく拝見してきましたが、コレに関して言えば、「日本人が学びやすいように」という工夫にはあたらない気がします。
リエゾンという言葉を知っている人なら、それが単に「単語と単語をつなげて発音すること」とは思っていない場合のほうが多いんじゃないでしょうか。
またリエゾンという言葉を知っているならアンシェヌマンも知っているのではないかと思います。
もし、リエゾンという言葉を知らない人がコレを読むと、リエゾンという言葉を勘違いして認識してしまいます。
リエゾンとは大雑把に言うと「本来発音されない語末の子音が、次の単語の母音と共に音として復活する」仕組みです。
une amie 「ゆぬ あみ」これはアンシェヌマンして「ゆなみ」になります。「ぬ」と「あ」が融合するわけですが「ぬ」は元々発音されています。
thankのkは発音される子音ですよね。それにyが続くことで「きゅ」という音になる。
こちらに近いです。
コレに対してリエゾンと言うのは
des amie 「で あみ」で本来発音されないdesのsが復活して発音され「でざみ」となることです。
you areにあたるのがvous êtes
vousは「ヴ」と発音されるのがフツウ(sは発音しない)ですが、この場合はすぐ後ろのêtesゆえに「ヴゼット」と発音する、それと同じです。
in a boxを「いんなぼくす」「いなぼくす」と発音するのとはかなり違う仕組みなんです。
しいて英語で似たような現象を探すなら
there isとかthere areとが(国や地方によって)「ぜありず」「ぜあらぁ」
here it is が「ひぁりてぃず」
という風にrが「らりるれろ(と日本人には聞こえる)」音で現れること、がリエゾンっぽいんじゃないでしょうか。
Rリンキングとかって言うんですよね、たしか。
英語もフランス語も、私は全くの初心者レベルです。ネイティブの人との会話なんて、もう、とんでもないってレベル。洋画を見てみても聞き取れるのは本当に短い、しかも単純な台詞だけというお粗末さ。
それでも、リエゾンの意味くらいはわかります。
声門閉鎖という言葉を使うのなら、いっそリエゾンなどといわずに「連音・連声」といったほうが、リエゾンもアンシェヌマンもエリジオンもRリンキングもまるっと包括してくれるのでは?
libelluleさん
コメントありがとうございます。
libelluleさんのコメントでようやく気が付いたのですが、英語のフォニックスで言うところのリエゾンは、フランス語のそれとは全く違います。
リエゾンというフランス語を使っているので、紛らわしいですが、英語におけるリエゾン、つまりリンキングはもっと広義のものです。
基本的に、音と音が繋がる現象を全て、リエゾンと呼んでいます。
また、リダクション(音の脱落)も含めてリエゾンと呼ぶこともあります(たとえば、北米英語のwaterのTフラップをリエゾンと呼ぶ人もいます)。
単語の語尾と次に続く単語の語頭が繋がる現象が、英語におけるリエゾンです。
また、単語と単語の間に音が生まれて繋がっていく現象、たとえば、Do itがDo-w-itになるのも、リエゾンです。
リエゾンという言葉自体はフランス語ですが、英語のフォニックスにおいてこの言葉を使う場合は、英語として使っています。
基本、音の変化という意味で使う専門語はリエゾンとリダクションの2種類しか英語にはありません。
フランス語とは、切り離して考えてください(^O^)
ご説明ありがとうございます。
早速検索してみました。
了解です。
フランス語でしか使わない言葉だと思っていたのです。
かえって失礼なことを申しましたね。
お詫びします。
今後も楽しみに拝見させていただきます。