聞くだけで英語がわかるようになる。
1日20分やるだけで英語がマスターできる、云々。
ちまたでは色んな謳い文句で英語教材を売り付けようとする人たちがいます。最近では、オバサマに人気の有名ゴルファーを広告塔にして派手に宣伝を打っているところもあります。こんなインチキみたいなのに引っかかる人がいるのかしら、なんて思ったりしますが、溺れる者は藁をもつかむではないけれど、今まで何をやっても英語がモノにならなかった人にとっては、今度こそはと思って貴重なお金と時間を無駄にしてしまうのでしょう。
はっきり言いましょう。
楽して英語をマスターすることなど不可能です。
この明白なる現実を、ちゃんと言葉にして言う人の少ないことが、そのまま日本人の英語力の低さにつながっていると私は思います。聞き流すだけで英語がスラスラわかるようになるのであれば、誰も苦労しません。それはまるで、好きなだけ食べながら痩せられるダイエットや、ヒランヤを象ったペンダントを付けだしてからロトで1億円当て、イケメンの彼氏もできました!と札束を手にした女性の写真が載っている、女性誌の怪しい広告と似ています。先ほど、インチキみたいと言いましたが、そのものズバリ、インチキ以外の何ものでもありません。
英語は、いえ、すべからく言語というものはマスターするのにそれなりの時間とお金がかかります。言葉を習得するという行為は、数学や歴史などの学問というよりはむしろスポーツや楽器の練習に近い。楽しくスノーボードを滑るようになるには、地道に練習しなくてはいけません。また、ボードなどの道具を一式揃えないと上手くはなりません。楽器も同じで、バッハのメヌエットが弾けるようになるには、運指を覚え何度もアルペジオの練習をするといった地味な訓練が必要です。もちろん、良い音を出すためには良い楽器を購入する必要もあります。
足にマメができたり指にタコができたりしながら、みんな苦労を重ねてようやくまともに滑り、一曲人前で披露できる程度になるのです。そんなことはない、見よう見まねだけで簡単に滑れるようになったり、音を聞いただけでジャズプレイができる人だっているではないか。そう反論する人もいるでしょう。確かにいますね、そういう一部の天才と呼ばれるような人が。もちろん、語学にもいわゆる天才と言われるような人はいます。数ヶ国語を自由に操る人たち。では、あなたは自分がそういう語学の天才だと思われますか?もしそうであれば、なぜ今の時点で英語習得に四苦八苦しているのですか?
残念ながら、世の中のほとんどの人たちは凡人です。それは私も同じです。英語をある程度のレベルまでマスターするのに、かなりの時間を費やしましたし、遠回りをしてしまったり無駄にお金を使ってしまったり、失敗を重ねてきました。けれども、だからこそ今はっきりと言えるのです。あなたが、成人で、一般的な日本の学校教育を受けてきた人だとしましょう。今の時点で英語がマスターできていないのは、あなたが語学に向いていないわけでも、物覚えが悪いわけでもありません。単純に、勉強の仕方が間違っているだけなのです。
では、いったい何がどう間違っているのでしょう?
そのお話はまた次回に。
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