さて、Rの音は犬の唸り声、バイクのエンジンの音だと説明しました。
では、日本人が混同しがちなLの音はどうでしょうか。
Rは、喉を開いて声帯の下のほう、喉のかなり奥の部分を響かせて出します。
その時、舌は口内のどこにも触れません。
喉の奥から出てきた音が、そのまま何ものにも遮られない状態で口の外に出て行きます。
それに対して、Lの音は、舌で上あごを軽く触れることで、いったん空気を止めます。
このときの舌の動きは、TやDの音を出すときと同じです。
喉から送りだされた音と空気が、この舌によっていったん遮られます。
Rはほとんど舌を動かさずに発音することができますが、
Lの場合は、舌を口内の上あごに付けたり離したりと、結構動くのが特徴です。
なので、口元を見ていると、Rの場合は舌の動きが見えませんが、
Lだと舌が口内の天井にいったん付いてから離れる一連の動きがよく見えます。
たとえばこちら、MadonnaのLucky Starを見てみましょう。

You must be my lucky star
Cause you shine on me whenever you are
I just think of you and I start to glow
And I need your light
And baby you know
Starlight, star bright first star I see tonight
Starlight, star bright make everything all right
Starlight, star bright first star I see tonight
Starlight, star bright make everything all right
注目すべきは、まず冒頭の“You must be my lucky star”の部分です。
マドンナが、体操(ダンス?)していて多少見にくいですが、起き上がってきたときに、
この“lucky”のLを発音するときの舌の動きが見えるはずです。
いったん上あごに付けてから離しているのが見えますね?
その後の、And I need your lightのところ。
先ほど、Lの音はTやDと同様に、舌を上あごに付けることでいったん空気を遮断する、と言いました。
マドンナの舌の動きに注目してください。
“And I”がリエゾンして、“an dai”と聞こえると思いますが、
この時、daiのDの部分で舌が上あごに付いていますね。
そして、“light”のLの時もやはりまた舌が上あごに付いています。
確認できましたか?
早いので、何度もリピートして見てください。
Lの時の舌の動きがよくわかるはずです。
そして、サビの、“Starlight, star bright”と来るわけですが、
このとき、“light”のLは思いっきり舌の動きが見えます(上あごに付いていますね)が、
“bright”のRのときは舌が見えません。
見えないのは当然で、舌がほとんど動いていないからです。
Star light は、Lの時に舌が口内天井にいったん付きます。
Star bright は、舌が口内のどこにも触れません。

これが、RとLの大きな違いなのです。
マドンナの口元と舌の動きを見て、一緒に歌うとよい練習になりますよ。
以上、RとLでした。
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