なんだか長ったらしいタイトルになりました(^^ゞ
もう15年以上前になりますが、私は英語だけでなく日本語も教えていた時期があります。
今はすっかり日本語のティーチングから遠ざかったしまったので、
日本語教授法がどのような変化(進化)を遂げたのか、キャッチアップできていません。
当時は、まだ日本語教授法自体が真新しい分野で、確立された教授法がなかったように記憶しています。
そんな中、私は日本語を教えていたのですが、対象はほとんどが英語話者でした。
というのも、そのコースはある英会話スクールが開講していたもので、
そこのネイティブ講師の日本語ブラッシュアップ用に作られたものだったからです。
もちろん、外部の人も受講することはできますが、ほとんどが欧米人でした。
教授法が、日本語を英語で教えるというものだったからです。
そのスクールで、私は英語を教え、また同時に日本語を教えていたわけですが、
当時「どちらが教えやすいか?」とよくきかれたものでした。
英語と日本語、つまり、外国語と母国語ではどちらのほうが教えやすいか。
これはどちらがどうとは答えられない問いですね。
母国語のほうが教えやすいんじゃないか、とよく言われますがそんなことはありません。
私たちが小学生のころから習ってきた国語の文法は、外国人には通用しないからです。
カ行変格活用だの、サ行変格活用だの、そんなの外国人には理解できません(笑)
当たり前のことですが、国語というのは、既にその言葉を母国語として話している者が、
その仕組みを系統立てて理解するためにあるものです。
「走る」の活用は、否定文の時は「走らない」となる、なんて覚える必要はありません。
だって、私たちは「走る」の否定形が「走らない」だということを既に知っているからです。
外国人の場合、まず「走る」の否定形が「走らない」になる、
というのを覚えるところからスタートしなくてはなりません。
「る」が「らない」になる、という動詞の格変化のひとつのパターンを覚えるわけです。
ラ行の三番目に来る「る」が一番目に来る「ら」に変わり、「ない」が付く、と理解します。
だけど、「会う」の場合は「会わない」となり、ア行からワ行に飛んでしまう。
さてどうしよう・・・
という風に、日本語を外国語として教えるのは、そういうところから始まるわけです。
当時は、“u-verb”と“ru-verb”と2種類に分けて教えていました。
「う」で終わる動詞の活用と、「る」で終わる動詞の活用ですね。
他にも、日本語ネイティブが気にもかけない文法の問題があります。
たとえば、
東京に行く
東京へ行く
どちらが正しいのか、またどう違うのか、といった質問を外国人にされた場合、どう答えますか?
彼らが納得できる解説ができますか?
や、どっちも言うなぁ・・・どっちでもいいよ、というのはネイティブの感覚として正しい。
けれども、それでは日本語教師としては失格です。
では、どう答えればいいのでしょう?
続きは、今夜7時にアップします。
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