ちまたにあふれるTOEIC攻略本。
もしあなたが今TOEICのスコアが700点以上あって、さらにハイスコア、たとえば850点を目指しているというのであれば、これらの攻略本を買ってきて勉強する価値はあるかもしれません。そこまでのレベルになると、あとは出題傾向だとか、引っかけ問題を見抜くコツだとか、そういった受験のテクニックを身につけることもスコアを伸ばすためには有効だからです。いわゆる、大学受験のテクニックと同じです。
ただ、私はここであなたに聞きたいのです。
あなたの英語学習の目的は何ですか?
英語をマスターしたいのですか、それともTOEICのスコアを伸ばしたいのですか。
そもそも、何のために英語を勉強するのか、もう一度原点に立ち返ってみてください。スキー場に行って、人が滑っているのを眺めるためにスキーを始める人がいるでしょうか。自分が滑りたいから始めるのではないですか?自分が滑らなきゃ何の意味もないでしょう?英語も同じ。世界中の人たちとコミュニケーションを取りたいから英語を学ぶのではないですか?
いいえ、私は就職と昇進に有利なTOEICスコアが欲しいだけなのです。別に英語でコミュニケーションが取りたいわけではありません、と言う人はこの記事はスルーしてください。おそらく、あなたが求めているような内容はここでは一切出てきません。TOEICスコアアップのコツなどを紹介しているブログはいっぱいありますから、そちらを参考にされるといいでしょう。ここは、あくまでも英語をコミュニケーションのツールとして捉える人たちのために必要な情報を載せています。
日本人英語学習者の多くが、英語を習得するための本来の意味を見失っているように思います。TOEICのスコアを上げるために英語を勉強するのは、本末転倒なのです。TOEICのスコアは、結果に過ぎません。あなたがどれだけ勉強し、上達したのかを測るひとつの判断材料にしか過ぎないのです。たとえTOEICのスコアなどなくても、米英人(シンガポール人でも中国人でもかまいません)と何不自由なくコミュニケーションを取れるほうが、TOEIC800点を取りながらろくに会話ができないというより100万倍良いに決まっています。
繰り返して言います。
読んで、聞いて、を繰り返すだけでは決して英語はマスターできません。
そこに決定的に欠けているのは、話す訓練、つまり口頭練習です。
実際に滑ってみないとスキーは上達しません。ピアノもギターも、どれだけバッハのカノンを聴こうがエディ・ヴァンヘイレンの超絶技巧を耳に刻もうが、自分が弾いてみるということをしない限り永遠に演奏できるようにはならないのです。言葉も同じです。日本人学習者には、それが決定的に欠けている、または練習量があまりに足りなすぎるのです。逆にいえば、口頭練習を繰り返せば必ず上達するとも言えます。ただし、やみくもにやっても意味はありません。我流でスポーツや楽器をやっても、ある程度のところで大半の人が挫折するのと同じです。
では、どうやって練習すればいいのでしょう。
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