イングリッシュブートキャンプ：由美です。
英語を話すとき、また英語の文章を書くときに、どうしても一々考え込んでしまう、という人は案外多いのではないでしょうか。
その原因は、英語と日本語の語順にあると言われています。
語順の違いはそのまま、考え方を表します。
つまり、英語的な考え方（英語的マインド）が、私たち日本人英語学習者を悩ませている正体なのです。
英語的マインドを身に付けるには、どうすればいいのでしょうか。
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英語はSVO型、日本語はSOV型
中学英語で習った５文型、覚えていますか？
そうです、あれです。
SV、SVC、SVO、SVOO、SVOCという、あの５文型のことです。
このSとはもちろん主語（subject）のことで、Vは動詞（verb）、そしてOは目的語（object）ですね。
英語は、SVO型、つまり「SがVするOに対して」という語順です。
それに対し日本語は、SOV型で「SがOに対してVする」という語順なんですね。
これ、一見大した差には見えないかもしれませんが、実はここに大きな違いがあるのです。
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英語は主語をはっきりさせる言語－日本語ははっきりさせない言語
英語は主語の次にすぐに動詞が来ます。
動詞は文章の中で最も重要な品詞で、結論を表すものです。
I like your sense of humor. あなたのユーモアセンスが好きだ。
という文章は、英語の場合は「好きだ」という結論が先に来ますが、日本語だと最後に来ますね。
つまり日本語だと「あなたのユーモアセンスが・・・」まで言った時点では、結論が何なのかわからないということです。
あなたのユーモアセンスが嫌いだ、と言いたいのかもしれません。
人の話は最後まで聞きなさい、とよくいうのは、実際に最後まで聞かないとその人の意図がわからないからです。
このように、英語と日本語の最大の差は語順にある、というのは確かに間違いないでしょう。
けれどもそれ以上に違うのは、英語は主語をはっきりさせる言葉だということです。
たとえば、
「ひどい」
という日本語。
誰かが「ひどいよ」と言ったとして、その「ひどい」のは何のことを指しているのか、即座に判断することができますか？
誰かを指してその人がひどいと言っているのか、それとも今現在置かれている状況がひどいと言っているのか、はたまたあなたの態度がひどいとあなたを責めているのか。
これはその場の状況によって、判断が違ってくると思います。
けれども英語は、She’s bad.と言えばひどいのはSheで、誰のことを言っているのかわかります。
あなたがひどいのであれば、You’re bad.となります。
また、この状況がひどい、大変だというのであれば、This is bad.となり、主語が変わることで何がひどいのか一目瞭然なのです。
日本語はそのあたり、ぼやかす言語です。
この思考の差、マインドの差が英語と日本語の最大の違いなのです。
動画で詳しく説明しているので、ぜひ最後までごらんください。
英語的マインドは、日ごろから「何（誰）が何（誰）に対してアクションを起こしている」のか、ということを常に意識することで、だんだんと身に付いていきます。
思考が言語を作り、また言語が思考を作ります。
英語を習得するうえで、この英語的マインドはとても重要なのです。
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語順だけではない英語と日本語の違い－最大の違いは“音”
英語と日本語は語順が違う、また主語をはっきりさせるさせないなど、マインド（思考）そのものが違うということがお分かりいただけたでしょう。
それに加えて、英語は日本語よりもはるかに音の種類が多い言語なのです。
日本語の母音は「あいうえお」の５つしかありませんが、英語は基本母音だけでも１３あります。
私たちにとって「あ」でしかない音も、英語ネイティブは３、４種類の音に分類し、それらを聞き分けています。
英語をマスターするうえで、英語的マインドを養うことももちろん大切ですが、こうした発音について理解することは何よりも重要です。
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