こんばんは☆ イングリッシュブートキャンプ:由美ですo(^-^)o
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先日の記事の、続きです。
外国語(英語)を教えるのと、母国語(日本語)を教えるのとでは、どちらが教えやすいか。
というお話ですが、基本的にこの二つは、どう違うのでしょう。
言葉を教えるという点で、どちらも同じはずです。
ですが、大きな壁というか、メンタルな面での違いが、あるんですね。
それは、母国語に関しては、知らないことを知らないと、何のためらいもなく言える、ということです。
当然ですが、母国語だからといって、全ての単語を知っているかというと、そうではありません。
漢字も、知らない字がいっぱいあります。
専門用語となると、調べないとちんぷんかんぷんです。
だから突然、難解な質問をされた場合は、すぐには答えられないわけです。
そんな時は、「それは私も初耳なので、次回までに調べておきます」と、正直に生徒に言います。
私がそう言ったからといって、「この人、本当は日本語能力が低いのでは・・・」と、
生徒に不信感を持たれることは、まず100%ありません。
なぜなら、私は“日本語ネイティブ”だからです。
この先生は日本人だ、日本語ネイティブだ、という絶対的な信頼が、生徒側にあるからです。
そこが、母国語を教える上で、ある意味いちばん精神的に楽な部分です。
これが英語となると、そうはいかないんですね。
当然、知らない語彙はいくらでもありますし、ネイティブと同じように話せるわけではありません。
けれども、知らないことを知らないと、堂々と言えるだけの度胸は、
英語を教え始めたばかりの、新米講師にはなかなかありません、実際のところ(笑)
生徒に、「この先生大丈夫かな」と、思われたらどうしよう・・・
そういう不安が、常に胸にもたげてくるんですよ。
私も、ティーチングのキャリアが浅い、駆け出しの頃はそうでした。
今は、「あ、それはちょっと調べないとわからないわ。次までにネイティブに聞いとくね」と、
何のためらいもなく言えますが。
ネイティブだからこそ、サラッと出てくる表現というものが、あります。
ノンネイティブ同士の会話では、こういった部分は、補うことができないんですね。
なので、ある程度上級レベルになると、いかにネイティブとコミュニケートする時間を増やすか、
というのが、非常に重要になってきます。
ただし、ネイティブは、ノンネイティブでの弱点を指摘したり、手助けしたりすることが、
必ずしも長けているわけではありません。
相手が片言であれば、わかりやすく噛み砕いて言ったり、会話をリードしたりしますが、
それなりにフルエンシ-のある、上級学習者に対しては、普通に会話しておしまいです。
自分の弱点を克服したい、という明確な目標のある人は、ネイティブ講師を選ぶ場合、
かなり条件が絞って探さないと、難しいと思います。
昔、韓国人(在日ではなく、韓国出身のビジネスマン)に、日本語を教えたことがあります。
彼は、日本語レベルは上級で、語彙なんかは私より詳しかった(笑)
私の知らない、テクノロジーの分野や、経済に関する用語を、いっぱい知っていました。
彼がなんとかしたかったのは、フルエンシ-です。
どうしてもコリアン訛りがあるので、それをどうにかしたい、ということでした。
確かに、彼には韓国人独特の訛りがありました。
例えて言うなら、デイブ・スペクターのコリアン版とでも、言いましょうか。
けれども、私は韓国語に対する知識が、まったくありません。
なので、彼の発音やイントネーションの癖を指導するのは、非常に難しかったのです。
彼は、同じ韓国人で日本語をマスターした、発音専門の講師に教わるべきだと、その時思いました。
ノンネイティブには、ノンネイティブにしかできないことが、あると私は思っています。
長くなりましたが、シリーズ『ノンネイティブの限界』は、これでおしまいですo(^-^)o
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ノンネイティブの限界-その3
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どんないいジャズミュージシャンでも、教えるのはイマイチ。という人いますよね。
でも由美さんの話は、それ以上うえのかなりレベルの高い話ですね。
教える難しさを、さらに諭された気がします。
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>べーすかさん
どの世界も、これでいいという到達点は、きっとないんだと思います。
いいと思った時点で、終わるような気がしますし。
難しいですね。
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そうそう、「じゃ、調べとくわ!」と言えるとベテランですよね♪
ハングルはほぼ完璧なんですが「ザ」の音が無いんですよね(^_^;)
「ヤマザキさん」が「ヤマジャキ」さんになりますもんね。
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>カオリンさん
そうそう、ザがジャになるんですね、確か。
あと、和歌山の一部の人も、ザが言えません。
ざぶとんを、“だぶとん”としか言えない知人がいました。
本当です(○´艸`)
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それぞれの国の言葉にくせがあるんですね!
英語より 東北弁の方が難しそうですし(οдО;)
言葉深いです。
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Yumiさんが書かれていた不安のこと、すごくわかります。中途半端な英語力で、英語力と識字力がほぼゼロに近い人々を教えている中、苦しいことがけっこうあります。
例えば、Hardware storeで売ってある道具の名前とか聞かれたら嫌だな(←苦手(汗))、と思ったり、工場のラインで働いている生徒から、仕事で使用される言葉を分かるようになりたいとリクエストされたり・・・訛りの強い人との会話を生徒の前でしている時、理解に困っているところを生徒に見られて、「やっぱアメリカ人じゃないからなー、この人は」と思われてるのかなぁと不安になったり・・・。
また別の件では、病院などからの生徒またはその家族宛の請求書を見せられて、Medicaidで全てカバーされていると思っていた所に、思わぬ額が請求されていて、本人が「No money, no money」と嘆いているのを見て、詳しい状況を知らなくて役に立てなかったりします。(そういう場合は、生徒らのケースワーカーなどの関係者とも連絡を取ったりするんですが・・。)彼らの子どもの通う学校からの通知とか、医療保険に関する文書や、裁判所からの通知を見せられて、内容を教えて下さいとか短い休み時間に聞かれて焦ったこともあります。
私自身、移民なので、未だこちらの社会的なシステムを熟知していない中、こちらで20年とか生活している移民の方が、サバイバル面ではレベルが上だろうに・・と思えたりもします・・・が、「英語」となると、驚くほど何も身に着けていなかったりします。
ノン・ネイティブとしての「強み」みたいなものがあるとするなら、やはり英語を客観的に見てきたことでしょうか。(移民の言語を学ぶことで、より彼らの抱える難しさが分かりますが。)
あと、特に移住して間もない生徒に対して、生活習慣や概念などが分からない、不思議だ・・ということに、多少の共感を持って、分かりやすく示そうという姿勢があることかもしれません。ネイティブ・スピーカーの講師の多くは、「こんな言葉使っても、生徒にはちんぷんかんぷんだろうなぁ」という発想が、いまいち無さそうなことが多いです。実際、「レストラン」が何かを知らない人々も多いですし・・。
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>ぴょん吉さん
東北弁は、ちょっと外国語みたいですよね。
フランス語っぽく聞こえるときがありますo(^-^)o
昔出張で鹿児島に行った時、
地元のディストリビューターさんが年配の方で、
訛りが強くて、何を言ってるのか、3割ほどしか分かりませんでした。
その後、米人と3人でミーティングした時、
英語になったらそのおじさんの言ってることが全部わかりました。
英語は訛ってなかった(爆)!
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>dezizさん
アメリカでESLを教えておられるのですね。
大変だと思います。
私は、EFLしか経験がないので、ESLは教えられないと思います。
ESLの場合、どうしても生活がついてまわりますからね。
それは、日本語を教えていたときにも、若干感じました。
日本で日本語を教えていたので、これはESLですね。
で、アジア系の人にはやはり、さまざまな事情があるんですよ。
欧米先進国の人たちは、みな英語教師かビジネスマンで、
当時はバブルだったのでペイもよく、みなちやほやしてくれるし、
生活上なんの心配もトラブルもありませんでした。
男性の場合、すぐに(日本人の)彼女ができて、彼女におんぶにだっこになりますし。
でも、アジア人となると、そうはいかないんですよね。
その辺の事情とか悩みとか、語学教師もある程度関わることになりますね、ESLの場合。
そこをひっくるめてESLなので、ストレスも相当なものだと思います。
ただ、その分教えていてrewardingなんじゃないか、と思いますo(^-^)o