イングリッシュブートキャンプ:由美です。
政府の「Go To」キャンペーンが始まりましたね。
このGo to travel という英語、文法的におかしいのでは・・・というので、新聞社が取り上げる騒ぎになっています。
英文法的な問題点については、YouTubeのほうで解説していますので、そちらをご視聴くださいね。
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Go To キャンペーンの何が問題なのか
さて、ここからが本題です。
そんな、たかがキャンペーンの名称に、一々目くじら立てなくても・・・という人も、いるかもしれません。
けれども私は、これは日本が抱える深刻な問題の一つだと、前々から思っています。
この20年くらいで、とにかくカタカナ語、和製英語が増えました。
きっかけはやはり、広告だと思います。
昔は広告も日本語でしたが、徐々にカタカナや英語が混じるようになりました。
その方が目に留まり、耳にも残りやすく、結果として宣伝効果が大きかったからだと思います。
特にテレビCMや、ファッション業界では、ほぼカタカナ(横文字)が主流と言ってもいいくらいです。
そして、実はこの日本語と英語(もどき)が混じることで、日本人の中で分断が起きているのです。
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日本語なのに通じない、世代間ギャップ
このカタカナ語のせいで、若い世代(アラサーくらいから下)と、高齢者(60代以上)との会話が、成り立ちにくくなっています。
あるお総菜屋さんで実際に見たやりとりが、まさにそうでした。
若い女性店員が、60代後半くらいの上品なご婦人に一言、「イートインをご利用ですか」
当然、ご婦人の反応は「は?なんですって?」
横で見ながら私は、「ああこのおばあ様は“イートイン”という言葉を知らないんだろうな、まあ年齢的に知らないのが普通よね」と思ったのですが、驚いたことにその店員はひたすらオウム返しのように「イートインですか」を繰り返すばかり。
見ていられなくなり思わず、「店内で食べるかどうか聞いてるんですよ」と助け船を出したところ、「だったら最初からそう言いなさいよ!おかしな日本語はやめなさい!」と、強い口調で店員を叱責し始めたおばあ様。
上品な老婦人が突然声を荒げたので、周りのお客さんも何事かと目を白黒させていました。
私も余計なことしなきゃよかった、とちょっと後悔したのですが、当の店員は何で怒られなきゃいけないのかわからないようで、ムッとしながら「すいません」と小声で謝るだけ。
ああ、彼女は何もわかっていないんだな・・・と、これまた二重に衝撃を受けたのでした。
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英語も日本語もどちらもダメな状態になってはいけない
惣菜屋さんの店員と客のやりとりは、今の日本では珍しくありません。
若い人はカタカナ語が氾濫した世界で生きていて、それが普通だと思っています。
けれども年配者はそうではない。
某スーパーのレジでも、ちょっと前までは「マイバッグをお持ちですか」と、お客さんに聞いていたのに、最近は「有料のレジ袋はご入用ですか」と言い換えています。
これも、どこからかクレームがあったからではないか、と私は思っています。
というのも、これを言われるたびに年配のお客さんが「は?」と聞き返すのを、私は何度も目撃しているからです。
英語モドキと日本語をまぜこぜにするのは、日本語もあやしくなるし、もちろん英語が話せるようになるわけでもありません。
むしろ和製英語、カタカナ発音が会話上達の足を引っ張ります。
つまり、どちらにとっても良いことがないのです。
Win-win ならぬ、Lose-lose の状態です。
GO TO というキャンペーン名称は、百歩譲って旅行会社が打ち出したものであれば、まあしょうがないでしょう。
けれども政府による政策となると、話は別です。
わざわざ英語と日本語をちゃんぽんになど、しなくてもいいのではないでしょうか。
日本語は美しい言葉です。
私はこの日本語の美しい響きを、大事にしたいと思っています。
もちろん、英語の響きも好きなので、英語も学び続けるつもりですが(^_-)-☆
というわけで、今日はちょっと真面目なお話でした。
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