イングリッシュブートキャンプ:由美です。
更新の励みになります。応援の1クリック、よろしくお願いします
↓ ↓ ↓
携帯はこちらへ⇒人気ブログランキングへ
ひと言で翻訳と言っても、多岐にわたります。
おそらく、「翻訳」に対して普通の人が抱くイメージは、
書籍の翻訳ではないか、と思うんですね。
“翻訳家”と言えば、小説の翻訳をしている、というイメージ。
これが一般的でしょう。
でも実際のところ、小説の翻訳で食べている人は、ごく一握りです。
ほとんどの翻訳家は、専門分野の書類翻訳です。
それは、医療翻訳だったり、法律関係だったり、契約書の翻訳だったり。
一番多いパターンが、企業付き翻訳です。
企業の社員として、ドキュメントなどの翻訳をする。
なので当然、出来高制ではなく、お給料制です。
フリーランスで翻訳となると、それだけで食べていくのは、かなり大変だと思ったほうがいいです。
こういうことを言うと、翻訳家を目指す人の夢を壊すようですが、現実はそんなものです。
小説の翻訳家になりたいのであれば、一に営業力、二に営業力、三四が飛んで五に営業力です。
すなわち、これはイケる!と思う本を見つけてきて翻訳し、出版社に掛け合うんですね。
この本を出版したいです、絶対に売れると思います、お願い!!としつこくプッシュする。
そういう根性のある人だけが、書籍翻訳家としてデビューできるんです。
あ、学者さんの場合はまた別ですよ。
それでも、学者さんでも、専門書や論文を翻訳して、自分から出版社に掛け合うんです。
だから、基本的には同じですね。
いずれにせよ、営業力が大事ということです。
ところで、翻訳ってやっぱりセンスだな、と思うことがよくあります。
私は、書籍翻訳はしたことがありませんが、たまに企業のキャッチコピーとか、
セールスブラーブを、考えることがあるんですよ。
もちろん、大体コンセプトが決まっていて、こんな感じでお願いします、
とクライアントさんから言われるんですが、それに対する、
英語(または日本語)のコピーを考えるのが、もう本当に大変で大変で・・・
生みの苦しみ、とでも言うんでしょうかね。
それなりにスマートでカッコ良くて、耳に残るようなコピー。
これはもう、言語力というよりは、センスなんですよね。
いつも苦労しています(^_^;)
唐突ですが、I love you.を、あたなはどう訳しますか?
夏目漱石はこれを、「月が綺麗ですね」と訳しました。
漱石が英語教師をしていた頃、ある生徒が、「我君を愛す」と訳したのですが、
それに対し、日本人はそんな風には言わない、月が綺麗ですね、くらいにしておきなさい。
と言ったらしいんですよ。
明治の人の、情緒ですね。
今の若い人に、「月が綺麗ですね」なんて言っても、「はぁ~?」でしょうね(笑)
ちなみに、二葉亭四迷はこれを、「死んでもいい」と訳したそうです。
こちらのほうが、情熱的ですね。
月が綺麗だと言われても、ピンとこない人でも、死んでもいいと言われたら、
さすがに気がつきますね。
翻訳って、奥が深いです。
この記事が役に立ったという方は、ポチっとお願いします
↓ ↓ ↓
SECRET: 0
PASS:
漱石先生や二葉亭先生、それぞれに…
また、他にどんな言葉でI love you.を伝えましょうかしら。
愛してる~の言葉じゃ~足りないくらいに君が好き~♪って、歌があるように、数えきれないほどの愛情表現あるんでしょうね~ 何でもいいから
誰かに言わせた~い!
SECRET: 0
PASS:
私の友人は映画の字幕を翻訳したくて、
高い授業料払って語学専門学校の
映像翻訳科に通ってます。
映画の字幕は単価がいいらしいのですが、
科の人数も結構いるみたいで、
ライバルが多そうな仕事だなあというイメージです。
SECRET: 0
PASS:
>漆薔薇 ひばりさん
愛してる~の言葉じゃ~足りないくらいに君が好き~
って、誰の曲でしたっけ?
最近の人の曲かな・・・(^_^;)
SECRET: 0
PASS:
>ぺこりんさん
映像翻訳は、確かに競争が激しいでしょうね。
地味な小さい仕事からコツコツ実績を積み重ねて、
同時に営業活動(コネを作る)をやっていくしかないと思います。
マイナー言語(英語以外)だと、競争率は低くなりますが、
その分仕事自体が少ないという、これまた痛し痒しな現状ですね。
SECRET: 0
PASS:
ドナルド=キーンさんが日本語を習い始めた頃
「テーブルの上にみかんが二つあります」
と書いたら
「テーブルの上に二、三のみかんがあります」
と訂正されたそうです。
ダイレクトにものを言わない、と言うのは日本的ですね♪
SECRET: 0
PASS:
>カオリンさん
2、3のみかんですか。
なるほど、2つか3つかわからない、あいまい性ですね。
日本語って、そういうところに情緒がありますね。
SECRET: 0
PASS:
>イングリッシュブートキャンプ:由美さん
100万回のI love you というRakeさんの曲です。英語バージョンあるかなぁ…調べてみます。
SECRET: 0
PASS:
>漆薔薇 ひばりさん
Rakeですか。
知りませんでした。
また、YouTubeでチェックしてみます(^-^)
SECRET: 0
PASS:
夏目漱石は胃が悪かったらしいのですが、近所の子供が、英語教えて欲しい、と家にやってきたときは、一生懸命教えていたようだ、というエピソードを何処かで読んだことがあります。それを想像すると微笑ましい(^ ^) 訳もさすがですね。時代が反映されている(^o^) 今じゃ通じないでしょうね。あっさり流されること必至。
翻訳は仕事でだいぶやりましたが、軽く考えられている分野だな~と思いました。語学ができれば誰でもできると思われている。歯がゆかったです(~_~;)
SECRET: 0
PASS:
月が綺麗ですね
死んでもいい!
あなたを愛してます。
しか浮かびませんでした
翻訳のセンス大切ですね。
I love you.
訳)貴方しか見えない(●´mn`)
難しい(笑)
SECRET: 0
PASS:
>Rainyさん
翻訳って、本当に時間がかかりますし、大変ですよね。
今はまだネットがあるおかげで、ずい分助かっていますが、
昔は本当に大変でした。
語学ができることと、翻訳・通訳ができることは別物ですね。
SECRET: 0
PASS:
>ぴょん吉さん
月がきれい、っていうのは本当に情緒的だと思います。
死んでもいい、のほうが過激ですね。
あなたしか見えない、ってロマンティックでいいですね~
素敵だと思います♪
SECRET: 0
PASS:
読んでいましたが、今頃・・・。
専門分野の翻訳はある程度決まった内容になるのでしょうけど、もっと日常的なもの、文学的なもの、さらには言葉にコンセプトを凝縮したキャッチコピーとなると、語学力だけではないでしょうね。
映画や音楽の邦題、字幕、歌詞の日本語訳を見ると、さずが!と思うことも、それはないでしょうと思うこともあります。
夏目漱石や二葉亭四迷のエピソード、興味深いです。
時代、文化、国民性、個々のキャラクターなどを考慮すると、同じフレーズでも日本語訳は違ってくるでしょうね。
余談ですが、以前アメリカ人のスピーカーを招いてシンポジウムを行った時の体験があります。
シンポジウム終了後、スピーカーから関係者へ短いお礼のメッセージをいただき、シンポジウムの報告書に書き添えることになりました。
その時、主催者に「彼の思いを日本語にできるのはあなたしかいない」と言われたのが嬉しかったです。
主催者の女性は、私より英語ができるし、ノンフィクション作家・ルポライター。
その時、語学力だけじゃないと実感しました。
SECRET: 0
PASS:
>soulmate☆さん
まさしく、専門分野の通訳は英語力そのものというより、
専門用語や業界用語、それプラスその業界に関する知識などが重要ですね。
例えば、金融関係の翻訳だったら、日英バイリンガルでファイナンスの知識が薄い人より、
英語は中上級くらいのレベルでもファイナンス業界のプロのほうが、数十倍良い仕事ができます。
私はかつてスポーツイベントの通訳をしたことがありましたが、
英語力で言うと私より遥かに低いけれど元プロのアスリートという人がいて、
その人の方が私より数百倍良い仕事をしていました(苦笑)
文学や映画字幕、キャッチコピーなどの翻訳は難しいです。
元の文体や雰囲気を壊さないように、なるだけ作者のイメージをそのまま伝える。
なかなか大変です。