突然ですが、私の趣味は舞台観劇です。
舞台にはまったのは、20代の若かりし頃でしたが(笑)、今も好きでチェックしています。
とはいえ、数年前のように毎月数本観るなんてことはもうしなくなりましたが。
小栗旬君が、『時計じかけのオレンジ』に主演するようです。
ニュースソースはこちら⇒Yahoo!ニュース
演出は河原雅彦氏。
この方、存じ上げなくてちょっとググッてみたら、女優のともさかりえさんの前夫なんですね。
この、時計じかけのオレンジ(原題:A Clockwork Orange)は、私にとって忘れられない作品です。
スタンリー・キューブリックが映画化し、一大センセーションを起こしたことで知られる映画ですが、
私の場合は映画よりも先に原作を読んだのです。
それも、大学(英文学)の授業で、原書で読まされました。
いやぁ、苦労しましたねぇ、この作品は。
Anthony Burgessという作家は、相当変わりものだったのでしょう。
セックス、ドラッグ、バイオレンスが満載のこの小説、いわゆるR指定のものですが、
どういう内容かというと(有名なので今さら書く必要もないかもしれませんが)、
主人公のアレックスは札付きの不良少年(死語?)で、毎日暴力と犯罪に明け暮れている。
非力な老人やホームレスを襲ったり、少女を強姦したり、
まるで現代の日本の若者のような、荒れくれた日々を送っている。
そんなアレックスは、ある日政府に捉えられ、犯罪者を管理するという実験台にされる。
薬を投入され、ひたすら残虐映像を見せられるうちに、バイオレンスに対し嫌悪を抱くようになる。
といった、なんとも恐ろしいお話なのですが、イギリス人作家らしく皮肉がちりばめられていて、
また、アレックス率いる不良グループがおかしなスラング(というか造語)を使用するために、
ノンネイティブである私が読むには非常に手こずるものだったのです。
今ならさほど大変ではないと思いますが、当時の私の英語力では苦戦しました。
しかも、内容がグロテスクなだけに、若い娘が読むには精神的にも厳しい。
アルコールではなくミルクを好み、ロックを軽蔑しベートーベンを好むアレックス。
Singin’ in the Rainを歌いながら女性を強姦するアレックス。
もう、滅茶苦茶です。
ここまでR指定の作品を大学の講義で取り上げた先生は、前衛的な人だったのでしょう。若かったし。
英語や言語学に興味のある人には、なかなか面白い内容ではあると思います。
なぜか、この小説とDaniel Keyesの『Flowers for Algernon(アルジャーノンに花束を)』が
かぶってしまうんですが、これって私だけでしょうか。
話は舞台に戻りますが、この過激な作品をどんなふうに演出するのか、興味があります。
小栗旬のイメージではないんですけどね(苦笑)
ちなみに、キューブリックの映画はアメリカで観たのですが、酷かったです(苦笑)
あれ、日本だとモザイクだらけなんじゃないでしょうか。
それとも、今なら芸術ということで、映倫には引っかからず普通に上映されるんでしょうか。
ともあれ、かなりアナーキーで過激な作品であることは確かです。
18歳未満の方は、観ない(読まない)ように(笑)
この記事が面白かったという人はクリックお願いします
にほんブログ村
A Clockwork Orange
2
スポンサーリンク
SECRET: 0
PASS:
どうも。Yeah I know what you mean by the ambiguity of prases that confuses you stiff when reading English literature.This is very true if the authors happen to be aged generation of those over the hill who prefer so much churning out words and phrases of byzentine complexity that sure perplex young readers with ambiguity of sentences the authors incorporate into their work.Like in my case,for instance,I find the novels written by Stephen king,particularly the ones written a few years Bach when he was still in his heyday as an author relatively difficult to decode since he uses lexical items which I can't even find in a dictionary plus using quite a lot of local lingo that can be understood among the limited number of people living in a certain area of regions,you know,which by the way reminds me of my fellow complaining about a novel by wellish,(sorry for being inaccurate but can't remeber the author's name).Anyway even native speakers of English have a serious problem when reading his novel due to the reasons which I just mentioned above.Maybe that's why we English learners get inspired to keep learning .
SECRET: 0
PASS:
>Tomさん
What you say is pretty interesting.
It can be said to any writer in the world, I guess.
The older they become, the more lexical ambiguity they go into, which makes it rather difficult for younger readers to follow.
However, the most difficult aspect of this Anthony Burgess' work is that he mixes cockney and Russian language.
So I don't really believe that it's confusing for native English speakers.
Most of my British friends said it's just a little word game that they can enjoy.
I'm not sure about that since I haven't read that novel for years. Maybe I should read it again.