先日、発音の重要性についてお話をしました。
発音と言うと日本人は苦手意識を持つ人が多いかと思います。
これは、ある種の洗脳とも言えるでしょう。
思い返してみてください。
中学1年生の時、初めて英語の授業を受けた時のことを。
先生の後にリピートするのに、みんな大きな声を出すことをためらいませんでしたか?
周りのクラスメートたちがみな、日本語発音(カタカナ発音)でリピートしているのに、
自分一人だけちゃんと発音することに抵抗を感じませんでしたか?
そう、日本的な、「右に習え」「目立つことをするな」という洗脳が、
語学習得において非常に大きなハンデとなっているのです。
日本は、日本人が思う以上に社会主義的であり、管理された思考で生きています。
前回も書きましたが、不思議なことにこれがスポーツだと180度変わってくるんですね。
一生懸命やるのはカッコ悪いから真剣に走らない、とか、
目立つのが嫌だからボールが飛んできても前に出ない、とか、
そういうことをする生徒は、不良と呼ばれる子でさえまずいないと思います。
それは、スポーツには多分に娯楽としての要素やイメージがあるからでしょう。
実際は極めてトップダウンな、管理的な方法論でやらされているにも関わらず、
遊戯的なイメージが勝るために、それに対する抵抗感がなくなるのです。
英語(語学)が損をしているのは、その一点にあると私は思います。
英語は、学問ではなくむしろスポーツに近いのです。
ボールをパスしたり、柔軟や腹筋で体を作ったり、走り込んだり、
そういう作業を重ねることで試合で活躍できるようになるのと同じく、
語学も声に出して何度も練習し、スムーズに言えるようになることで会話が楽しめるようになるのです。
学校教育でつまづいた方へ。
英語は、
モデルを聞く(見る)⇒、自分も真似して声に出してみる⇒
それが間違っていないか指導者に指示を仰ぎ間違っていれば正してもらう⇒
モデル通りできるようになる⇒筋肉(喉)が覚えるまで何度も繰り返す練習する

という、一連の動作の繰り返しで身につくものです。
一人で練習するのであれば、自分の声を録音してモデルと聞き比べてみるとよいでしょう。
そして、どこが違うのか、どうすれば同じ音が出せるのか研究してみる。
勘の良い人なら、それで随分上達するはずです。
ノンネイティブである以上、ネイティブになることは不可能です。
母国語と習得した言語では使う脳の部分が違うのです。
そして、この母国語を作る脳の分野は、生後数年間で出来上がってしまうと言われています。
ただ、限りなくネイティブに近づくことはできます。
特に、発音は、一番変化が起きやすい分野です。
英語と日本語では、根本的な発声が違います。
その発声さえ習得できれば、ネイティブ発音はほぼマスターしたと言っても過言ではありません。
これまで、多くの日本人の発音矯正を行ってきましたが、
ほとんどの人が、そのことを理解して、モデル通りに声を出すよう試みると、
10分ほどで日本人英語から脱却することができます。
中には、数分で変わる人もいます。
みなさん共通しているのが、発声の違いに気が付いていないだけだ、ということです。
なぜなら、そういうことを一度も意識したことがないからです。
意識したことがないのは当然で、これまで誰も教えてくれなかったからです。
学校の英語教師はまずネイティブの発声ができない人がほとんどですし、
また、英会話スクールのネイティブスピーカーも、そういう指導をする人はほとんどいないので、
肝心要なところをすっぽり抜かしたまま、ひたすらボールの打ち合いだけをしている状態なのです。
まずは、正しいラケットの握り方から始めないといけません。
日本語と英語では発声が違うんだということを認識し、こうすればいいんだとわかれば、
あっという間に発音は変わります。
自分の発音が変わると、世界が180度変わります。
自分にもこんな音が出せるのかと感動することで、英語を話すのが楽しくなります。
もっともっと話したいという欲求が出てきます。

ボールを打ち返せるようになると、ラリーが楽しくなるのと同じです。
ラリーを楽しめるようになるとそこからどんどん上達していきます。
そして、色んな人と対戦してみたいと思うようになります。
色んな人とプレイすることでさらに上達に磨きがかかります。
英語もまったく同じです。
今さらネイティブ発音なんて無理、と思わないでください。
あなたの英語は、まだまだ伸びるはずですキラキラ
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