イングリッシュブートキャンプ:由美です。
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雨のおかげか、夕方になってちょっと涼しい都内です。
またしても、日本語のお話。
日本語表記について、ここ数年ずっと気になっていることがあります。
それは、間違った言葉遣いのひとつなんですが、
おそらく耳で聞いてこうだと思っているのと、実際の表記が違う、というのが原因で起こる
ミステイクだと私は思っているのですが、そのひとつが、「うる覚え」
正解は、「うろ覚え」ですね。
この手の間違いって、思い込んだら最後、気がつかないものなのかなと思います。
しかも、「る」と「ろ」は字も似ているので、気がつきにくい。
で、もっと気になるのが、「間違え」という表記。
正しくは、「間違い」ですよね。
聞き間違い、言い間違い、見間違い。
「え」で終わるのは、おそらくしゃべり言葉なんですね。
方言か、アクセントの一種だと思うのですが、「い」と「え」の中間音なのではないかと。
だから、書く時に間違って「え」にしてしまった。
「それは間違いです」と書くべきところを、「それは間違えです」と書いている人が、
ここ数年、本当に目立つようになった気がします。
たまに、ネットの記事などでも、見かけることがあるんですよ。
ネット記事は、一応プロのライターが、書いているはずなんですね。
にもかかわらず、校閲の時点で誰も気がつかなかったのか?
と、ちょっと心配になってしまいます。
それと、これはまずいのでは・・・と思ったのが、もはや意味が通じなくなってしまう場合。
「それは間違えです」くらいなら、ああ、間違いのことだな、と読む側も気がつきます。
でも、以下の場合は、一瞬意味が通らないんですね。
先日たまたまツイッターで見かけた文章に、こういうのがありました。
たとえどんな格好してたって、彼女が○○であることは間違えないわけだし
この文章を読んだ時、私はすぐには意味が理解できませんでした。
彼女が何を間違えるのだろう、と思ってしまったんですよ。
これは、ある有名人が急にファッションを変えたことに対する、批判記事へのツイートです。
そんな変なファッションをするなんて、彼女はどうかしてしまったのか、
いやいや、彼女は彼女だ、変わってはいない、というような内容だったんですね。
で、しばらく考えて、これは「間違え」ではなく「間違い」のことなんだ、と気付きました。
つまり、たとえ格好がどうであれ、彼女が○○であることには違いない、という意味なんです。
「間違いない」は、偽りはない、その通りである、という意味ですが、
「間違えない」だと、間違いを犯さない、という意味になってしまいます。
わかりやすく言うと、「間違える」→「間違えない」ですね。
これがしゃべり言葉だと、イントネーションでわかるのですが、書き言葉だとそうはいきません。
細かいことかもしれませんが、この手の誤表記が年々増えているようで、
私としては、気になって気になって、しかたがないのです。
今の学校教育では、作文とかやらないんでしょうかねぇ・・・
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