英語は、文法ではなく語彙が重要だ、と私は思っています。
日本の英語教育は、これまで過度に文法に焦点をあててきました。
けれども、言葉を話すにあたって語彙のほうが重要だ、というのが
昨今のELT業界の傾向であります。
あ、ELTというのはEnglish Language Teachingの略です。念のため。
いくら文法を勉強しても、語彙力がなければ文章を理解することはできません。
一般的に、日常会話で必要な語彙はだいたい1,800語だと言われています。
その中には、I、You、study、love、といった大半の日本人が知っているであろう単語も含まれます。
なので、1,800語をマスターすることはさして難しいことではないはずです。
ただ、英語には慣用表現、またはcollocationと呼ばれるものがあり、
これを知らないと相手の言っていることが理解できないんですね。
collotationとはなんでしょう?
最近ではそのまま「コロケーション」と言われることが多くなりましたが、
コロケーションではなく、「コリケーション」のほうが発音としては近いです。
かつては、連語と呼ばれていました。
たとえば、lookという動詞はほとんどの人が知っていると思います。
look=見る、と知っていたとしても、実際に使われるのは、
look at ~(~を見る)だったり、look for ~(~を探す)だったり、
前置詞と組み合わさってはじめてひとつの意味をなすのです。
このように、単語と単語の組み合わせをコロケーションと呼ぶのですが、
これがさらに3語以上のひとつのかたまりとなって意味を持つ場合、
chunk(チャンク)と言います。
たとえば、
To be honest (正直に言うと)
Let’s put it this way (つまりですね)
go see a movie (映画を見に行く)
のように、フレーズとして決まり切った言い方があり、それをチャンクを呼ぶのです。
コロケーションやチャンクのことをまとめてidiom(イディオム)とも言います。
まあ、どういう呼び方をするかはこの際どうでもよくて、
単語同士がくっついた状態、組み合わせだと理解しておけばいいでしょう。
何が言いたいかというと、一つ一つの単語を知っていたとしても、
コロケーションやチャンクのように、単語の組み合わせやフレーズを知らないと、
意味が理解できない場合が多々あるということです。
1,800語というベーシック英単語を知っているだけでは、英語は使えないのです。
単語を覚えるのと同時に、イディオムも一緒に覚えましょう。
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