冠婚葬祭のマナー、これを英語で何と言うかご存知ですか?
manners and etiquette
結婚式のマナーだと、wedding etiquetteとなります。
ところで、日本の冠婚葬祭とは何を指すでしょう? 婚は結婚、葬は葬式ですよね?
冠は元服を指し、祭は先祖の霊を祭ることを意味します。
なので、現代風に解釈すると、成人式とお盆ですね。
このマナーですが、日本はこの十数年くらいでずい分変わったように思います。
特に、地方と都心部との違いが顕著になりましたね。
私の母などは、昭和ひとけた生まれで田舎のほうの出身なので、かなり感覚が古いのです。
そういう親に影響を受けているからか、私の感覚も都会のそれとは温度差があったようです。
たとえば、お通夜に喪服で行くというのは、私の中ではありえません。
お通夜というのは、突然の訃報で駆けつけたということなので、
喪服を着て行くということはつまり、まるで亡くなることを予期して準備していたかの印象を与えることになり、
遺族の方に対して失礼なのです。
ところが、最近では通夜に出たらお葬式には出ない、というのが一般化してきました。
これは、忙しい現代人に合わせてマナーが変わったという典型的な例ではないでしょうか。
忙しい現代人は、よほど親しい間柄でない限りはお通夜、お葬式、と全てのイベントに出席することは
もうあまりないように思います。
昔は、みな同じ村の者同士が結婚していました。
また、地域の共同体なども今よりずっと結束が強かった時代です。
だから、村の誰かが亡くなったら、一族みんなが集まり、お通夜、お葬式、初七日、四十九日、
というように一通りの儀式があったわけです。
けれども今は日本も自由に恋愛して結婚する時代です。
地元を離れて家庭を持つ人が増え、一族が一同に会することができるのは、限られた時間しかありません。
なので、お葬式と初七日を一緒にする、というパターンも定着しつつあるのです。
お通夜に喪服で行くのがデフォルトになったんだなぁ、と私が実感したのは、ある舞台を見た時でした。
それは、友人が出演していた舞台なのですが、彼女の父親が亡くなり、お通夜に人が集まるという設定で、
通夜のドタバタ劇、というものでした。
登場人物は全員が喪服を着ているわけです。
それを見て、ああ、やっぱりそうなんだぁ・・・としみじみ思ったわけです。
もうひとつ、結婚式(披露宴)のマナーもずい分変わりました。
かつては、めでたい席に黒のドレスを着るのはNGとされていましたが、今は割と普通ですね。
それと、結婚式は礼装が基本。
けれども日本では、男性で礼装している人はまず見かけません。
みんな、結構普通のスーツで結婚式に出席しますね。
ちなみに、スーツは礼装ではなく平服です。
平服でお越しください、と言われたら男性の場合はスーツで行くのがマナー。
礼装(礼服)とはタキシードや燕尾服を指します。
女性も、アフタヌーンドレスやイブニングドレスを着ている人は稀で、
大抵みなひざ丈のワンピースか、パンツスーツの人も見かけるようになりました。
この辺は、田舎のほうに行くとだいぶ違ってきますが、
東京や大阪といった都心部では、一般的になっているマナーです。
私は、通夜に喪服はちょっと抵抗がありますが、まあ、時代の移り変わりですよね。
もうひとつ、女性のマナーで昔とは決定的に変わってきたことがあります。
それは、素足がOKになったということです。
これは、生活様式の変化が大きいのかなと思います。
私が子供の頃は、裸足でいると親から「靴下履きなさい!行儀悪い!」と叱られました。
素足が許されたのは本当に小さい時までで、小学校高学年くらいになると注意されるようになりました。
今の住宅(特にマンション)事情において、畳の生活は珍しくなりつつあります。
フローリングにスリッパ(または室内履き)が一般化するにつれ、
欧米のマナーが日本に入り込んできたのでしょう。
欧米では、フォーマルな場においては女性は素足でないといけません。
どんなに寒くても、毛皮のコートを羽織っていても素足なのはそれがマナーだからです。
これは、かつての貴族の習慣から来ているようです。
上流階級の女性は、農作業などの労働をしないため、美しい脚はその象徴だったのです。
だから、フォーマルドレスを着る時には素足で、というのがマナーとなったということだそうです。
日本では逆にフォーマルな場ではストッキングを履くのがマナーとされていました。
今や、ストッキングを履く若い女性はかなり減ってきたように思います。
銀行などの堅い職場で働く人たちだけですね、ストッキングを履いているのは。
私が若かったころは、まだまだストッキングがデフォルトでしたが。
ところで、ストッキングに電線いってるよ、という表現。
これを英語で何と言うでしょう?
You’ve got a run in your nylons.
私は、ストッキングのことをhoseと言いますが、nylonsと言う人のほうが多いような気がします。
There’s a run in my hose! あ、ストッキング電線しちゃった!
というような感じで使います。
ストッキングを履かない若い世代には必要のないフレーズかもしれませんが(笑)
以上、マナーに関するお話でした
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欧米のマナーと日本のマナー
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ストッキングのことを素材名をそのまま引用したナイロンズというのは、電子レンジのことをアメリカではマイクロウェーブというのに似てますね。
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こんばんは
イギリス人の友人から、fishnet tights と聞いて、何か、わかりませんでした。
僕は、英語圏の生活が、ないので、こういった知識は、ためになります。
更新ありがとうございます。
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>AKIさん
あ、確かにそうですね!
さすが、着眼点が鋭いですね:*:・( ̄∀ ̄)・:*:
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>TOEIC945スコアアップの達人@吉川さん
fishnet tightsですか(爆)
それはなんのこっちゃらわかりませんよ(苦笑)
米英ではボキャブラリが違うので、私のイギリス英語のことはよくわかりません。
特に、イギリス人女性と親しくしたことがほとんどないので、
女性特有のブリッツボキャブにはちょっと疎いですね。
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>Yumi@EnglishBootCampさん
「網タイツ」のことです。
アルクの辞書では、イギリス英語、でした。
http://eow.alc.co.jp/fishnet+tights/UTF-8/?ref=sa