もう8月も終わりだというのに、毎日暑いですね。
さて、9月の発音クリニックですが、タイムテーブルをアップしましたので、こちらをご覧ください
発音は、リスニングに直結しているとても重要な要素です。
私は、長年英語、特に発音・スピーキングを教えてきましたが、
日本人がこれほどまでに発音やリスニングに苦労する原因は、間違いなく「ローマ字」にあると思っています。
小学校4年生だったか、そのあたりで習うローマ字。
これが諸悪の根源です。
日本語には母音が5つしかありません。
それらは言うまでもなく「あ」「い」「う」「え」「お」なわけですが、
これを英語モドキ表記(つまりローマ字)で、無理やり「A」「I」「U」「E」「O」に当てはめてしまうことに、
全ての問題があるのです。
ローマ字教育のせいで、私たち日本人の脳には、
A = あ
I = い
U = う
E = え
O = お
という図式が、刷り込まれてしまいました。
するとどういうことが起こるでしょう?
sit = シット、hot = ホットというような、
いわゆるカタカナ英語が染みついてしまうのです。
この、ローマ字による汚染は凄まじく、
文字を目にした瞬間に、ホット、シット、イングランド、といった具合に、
まるで脊髄反射のようにカタカナ英語が口から飛び出してきます。
これをなんとかリセットして、本来の正しい音をインプットしていくという作業が、発音クリニックなのです。
たとえて言うなら、PC内にある不具合の原因となるソフトをアンインストールする作業、
または、歪んだ骨を本来の正しい位置に戻し、老廃物がきちんと流れるようにする整体、
もしくは、いらないものでいっぱいになっているクロゼットの中を全部出して、必要なものを新たに入れる作業、
というような感じです。
そうしないと、いつまでもコンタミ(汚染)は脳内に残ったままで、
その上から新たな情報を入れても、その新たな情報までもが悪影響を受け、変化してしまいます。
まずは、原因となるものを元から断つことが先決です。
それにしても、しみじみ思うのが、中学の英語教師の責任は重大だということです。
この時代に刷り込まれた間違った知識(発音)は、三つ子の魂百までではないですが、
なかなかアンインストールすることができません。
ホント、罪深いですよ、学校教育って。
正しい姿勢は何をする上でも基本です。
まずは、自分の音をよ~く聴いてみてください。
すべては、そこから始まります。
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学校教育の弊害
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