私が学生時代に留学したのは、アメリカの中西部でした。
時はバブル、日本企業が何十億もするゴッホの絵画だの、ニューヨークのビルだのを、
買い占めていたころでした。都会に住むアメリカ人の日本の対するイメージは、
まさにエコノミックアニマル、金に物を言わせてエゲツナイ商売をする人たち・・・
というようなものでしたが、ちょっと田舎のほうに行くと、
日本って中国にあるのよね、なんてことを平気で言ってくる人もいて、アメリカは広いと思ったものです。
ところで、英語学習者にとってやっかいなことの一つに、
英語はもはや世界共通語であり、様々なアクセントがある、ということがあります。
英語をネイティブとする国はアメリカのほかにカナダ、イギリス、アイルランド、
ニュージーランド、オーストラリアがあります。
他にも、英語が準ネイティブといえる国として、シンガポールやフィリピンがあります。
インドなどもエリート層は英語を話しますね。
さほどに、英語は世界中のあちこちで話される言語なわけです。
そんな中、日本の教育機関が採用しているのはアメリカ英語です。
私立の中高一貫校などで、イギリス英語を採用しているところもありますが、
非常に稀なケースで、99%アメリカ英語なわけです。
なので、高校まで日本で普通に教育を受け、その後イギリスやオーストラリアなどに留学した場合、
あまりの違いに驚く人も少なくありません。
発音だけでなく、語彙や文法も違うからです。
私は、これから留学しようとしている若い人には、アメリカに行くことを勧めています。
また、英語をマスターしようとしている人にも、アメリカ英語(米語)をお勧めします。
というのも、文化、経済、政治、テクノロジー、医学、といったあらゆる分野において、
今はアメリカがリードしているからです。
最新技術から新しい概念が生まれ、それが単語になります。
つまり、新しい単語はアメリカで生まれる確率が高いということです。
元イギリス領だったインドでも、今はアメリカ英語の特訓を受けています。
たとえば、医学の世界も、今はドイツではなくアメリカが最先端なので、
専門書もアメリカ英語で書かれています。
世界中の医学生が、それを読んで医師になるために勉強するのです。
ホームページを作る際、HTMLというのがありますね。
カラーコードを入れたいときに、イギリス式のスペルでcolourと打ってしまうと反映されません。
colorと打たないとダメなのです。
同様に、centerも、centreと打ってしまうと、反映されません。
IT産業が、シリコンバレーを中心に展開してきたからでしょうか。
ともあれ、せっかくこれから英語をやろうという人が、
わざわざイギリス英語を勉強する理由も必要性も、あまりないのではないかと思うのです。
もちろん、ファッションが好きで、ロンドンに留学してデザイナーになりたい、だとか、
シェイクスピア文学を極めたいとか、演劇を目指していてロンドンで舞台俳優になりたいとか、
そういう特殊な目標がある人は別です。
けれども、一般的に英語でコミュニケーションを取り、色んな国の人と関わりたい、
外資系企業で働きたい、といった目的で勉強している人は、やはりアメリカ英語を学ぶべきでしょう。
というわけで、このブログも、アメリカ英語に特化して書いています。
イギリスではそんな表現はしない、と言われても困ります(笑)
そのあたり、ご了承ください。
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アメリカ英語とイギリス英語
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