なんか、えらい硬いタイトルになってしまいましたが・・・(^_^;)
英語を話す時にポイントとなるのは、まず発声であるということは以前も書きました。
発声がなぜ大事なのか。
それは、英語と日本語ではそもそも声の出す場所が違うからです。
声を出す場所というか、声を作る場所と言いますか。
日本語は口先で話す言語、それに対して英語は喉で話す言語なのです。
で、この喉のどの部分を使うかというのが非常に大きなポイントなんですね。
口を大きく開いた時に見える喉仏のあたり、扁桃腺のあるあたりを使う場合と、
もっと奥のほう、痰が絡まった時、なかなか痰が切れない時に、
ゲホン、ゴホンと喉の奥に力を入れて咳をしますね、あの辺を使う場合とがあります。
この、喉の奥を使うというのが、一般的に日本語話者にはなかなか大変なんですね。
日頃そんなところを使うことはありませんから。
たとえば、痰が絡んだ時以外だと、アツアツのたこ焼きをついうっかり飲み込んでしまい、
喉の奥のほうで「熱っ!!」となって慌てて水を飲んだ時とか、
そんな時くらいしか意識しない部分なんですね。
そこを使って声を出すというのは、慣れないうちは難しい。
特に女性は、男性よりも声が高いので、
喉の奥、首の付け根あたりを意識して発声するというのは、苦しい作業になります。
ただ、これをクリアしないと出せない音が英語には結構あるんですね。
Rなどはその代表格と言っていいでしょう。
先日、体験レッスンにいらした方は女性だったのですが、
地声がハスキーで低めだったということもあってか、
あっという間にこの喉の奥から声を出すというのをクリアしました。
意識していればその時は出せるけれど、会話になると出せない。
そういう人も多いと思います。
これはもう何度も訓練を重ねるしかありません。
スポーツや楽器と同じです。
ギターのリフを練習する時、何度も同じ部分を繰り返し弾くでしょう?
いちいち指を見なくても、ぼんやりしていても勝手に手(指)が動いてくれるようになるまで、
何度も何度も繰り返し練習するわけです。
そこまで行って初めて、1曲まともに人前で演奏できるようになる。
言語習得もそれと同じなんですね。
like、readという単語を単体でなら正確に発音できる。
でも、I like reading.と言おうとするとどうも違う感じになる。
そういう人は、何度も何度も口に出して言ってみる、
ということを繰り返しやり続けるしかないわけです。
音感の良し悪しはある程度持って生まれたものもあるとは思います。
また、小さいうちに英語を聞いて育った人とそうでない人との差もあるでしょう。
けれども、最終的にはどれだけ声に出して練習したか、
ということが上達においていちばん重要な部分であると、私は思います。
それと、喉の奥の部分から声を出す練習をするときのポイントとして、
多少地声より低めの声でやってみると良いと思います。
特に女性で声の高い人は、低め、低めを意識しましょう。
イメージは、マリリン・モンローです(笑)
彼女の歌う、River of No Returnをお聴きください。
それにしても、Marilynとタイプしたら真っ先にMansonが上がってくるYOU TUBEってどうよ(笑)?
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英語喉と地声の高低
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嬉しいです。前回のコメントの中に、自分の発声法の変化について書きましたが、それ以前は、英語話者的発声が出来ていないがために、いくら巻き舌などを頑張って「英語らしく」しようとしてみても、『何か違う』と気づいていました。そして、クラスの中に、もともとが『英語喉』発声の人がいて、、彼女自身が『どうも自分の声は英語に向いている』と気づいたみたいで、それから彼女は、英語らしい発音を、音読の際堂々とするようになりました。それまで英語に興味なさそうな彼女だったのに、急にネイティブ・スピーカーみたいな発音をするようになったので、私は実は嫉妬してしまいました。自分なりに一生懸命練習していたつもりだったのに、一向に自然な英語の発音ができなかったから、急に出来るようになった彼女を見て、急に恋人を奪われたかのような気持ちになったのです(今となっては恥ずかしいですが^^;)
思えば彼女の咳払い自体が、『欧米人っぽい』みたいに聞こえました。それから、彼女の唇の薄さ、あごを観察してしまっていたのですが、そのあたりも、何か欧米人の骨格に近いものがあったような感じでした。唇が薄いことと、発声法が関係しているとはいいがたいと思いますが、口前方部分よりも、口の奥というか喉の方で発声していたみたいなので、唇をそんなに動かさずに済む、みたいな話し方をしているように見えました。(彼女の秘密を知りたくて、観察・分析していたのでしょうね・・。)
前回のコメントに書いたように、自分の発声法が変わってからは、もちろん、彼女への嫉妬もどこかへ行ってしまいました。それにしても嫌な奴だったなと思います、自分でも・・。
当時の英語の『リーダー』クラスを教えていた女性の先生も、巻き舌など駆使して英語らしく発音していたことは分かったのですが、以前の私同様、口発声をしていたし、いつもトーンが高かったため、何かわざとらしく聞こえていました。私はエラそうに「違うんだよなぁ』などと思っていました。
今でもそんなに低い声で通して喋っていない私ですが、声のレンジが広くなったのは確かです。低音を出そうと思えばまぁまぁ出せて、歌う時は高音がかなり出るようになりました。ということで、いつも「ソプラノ」パートを歌っています。
『声』のこととなると、けっこう色々話したくなってしまう私でした。
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>dezizさん
英語喉って、できている人からすると「ああそういうことか」と納得できるんですが、
できていない人はおそらく何のことかよくわからないんじゃないでしょうか。
歌を歌う時、普段喋るときとは発声が違いますよね。
それって、歌が下手な人(つまり、発声ができてない人)に言ってもわかんないんですよ。
歌う時は喉が開くんですよ。
その感覚、英語喉とつながる部分があると思うんです。
咳払いが英語ネイティブっぽい、というのはわかります。
喉の奥からゴホンとする感じですね。
日本人は、女性は特に口先だけで話すのを良しとする文化なので、不利なんですね。
喉の奥から声を出すと、下品だとか女らしくないとか、
そういう社会的抑圧があるために、欧米人からすると白痴みたいな話し方をするんですよ。
笑い声なんかもそうですね。
欧米人女性はガッハッハと笑いますが、それをすると日本では下品だとされる。
このあたりのメンタルバリヤーを取り払うことも、外国語習得には大切なポイントだと思います。
男性女性かかわらず、声が低めだと喉発声には有利かなと思いますね。
でも、高い声だからといって喉発声ができないかというとそんなことはなくて、
英語ネイティブでも声の高い人はいますし、イギリス人男性なんかは、
わりと声の高めの人が多いように思うんですね、北米人と比べて。
でも、みんな喉発声ですから。
堂々巡りになりますが、これって文字で説明するのは難しいですね(^_^;)