ここ十年くらいのことだと思いますが、日本語がずい分変化しているような気がします。
それは、語彙と発音(またはイントネーション)両方において。
標準日本語が、20年前と比べるとずい分変わったと思うのは、私だけではないはず。
今20代前半以下の人はあまり感じないかもしれませんが、
30代以上の人、特にアラフォー以上の世代の人はみな思っているんじゃないでしょうか。
いつから日本語(標準語)はこんなにフラットなイントネーションになってしまったのだろうか、と。
もはやアナウンサーですらアクセントを間違う始末。
いや、正確に言うならば、間違いではないのかもしれません。
言葉が時代とともに変わっていくものだとするならば、変化は避けられないのであり、
今はその過渡期であると言えるのかもしれないからです。
時々、若い人の日本語が聞き取れないことがあります。
それは、コンビニのレジだったり、ファミリーレストランの店員の言う言葉だったり、
居酒屋の店員の言葉だったりしますが、共通しているのは、
若い人たちの話す日本語だということです。
早口だからというのではなく、イントネーションというか発音が従来の日本語と違うのです。
「%○#&$▲+\~~~~~かぁ?」みたいな感じで、
なんとなく語尾が上がっているので疑問文なんだろうなとは推測できるけど、
何を言っているのかさっぱり聞き取れない。
「はい?!」と聞き返すと、ビクッとされるので、
まるでこっちが悪者になったような気がして困るのです。
3回ほど聞き返して、ようやく、
「おかわりいかがですかぁ~?」と言ってるのだとわかったときには、驚愕しました。
あと、私が常々耳障りだなぁと思っている表現に、
「~でよろしかったですか」
というのがあります。
よろしかったですか、ってなんで過去形になるねんっ?!
と思ってしまうんですね(苦笑)
ところが、これって、ひょっとして英語と同じじゃないかと思いあたり、
なるほど、いわゆる一種の婉曲表現、丁寧表現なのか?
と思うことにしたのです。
英語は、丁寧表現で過去形を使います。
たとえば、
Would you be quiet please? 静かにしていただけませんか。
Could you open the window? 窓を開けていただけませんか。
Would は Willの過去形、Could は Canの過去形ですね。
Will you ~?とお願いするより、Would you ~?とお願いするほうが丁寧です。
ご注文は以上でよろしかったでしょうか、という日本語は、
ご注文は以上でよろしいですか、の丁寧版だとすると、英語と同じということになります。
Do you want a beer? より Did you want a beer? のほうが丁寧なのと同じです。
恐らく、英語から影響を受けてこうなったというわけではないと思いますが、
言葉の持つ本来のニュアンスとして、過去形を用いることで丁寧さを表す、
というのがあるのかもしれない、なんて思ったりしています。
そう考えると、
「以上でよろしかったですかぁ~?」
と言われてもイラッとしません(笑)
言葉は移り変わっていくもの。
細かいことに、あまり目くじらを立てないようにしようと思う今日この頃です。
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