おたく、またはヲタク。
この言葉がここまで日本語として定着するとは思いもしませんでした。
今の若い人は、そもそも“おたく”という言葉がどこから出てきたのかも知らないのでは、
という気がします。
まあ、日本語の“おたく”の語源はさておき、
今や英語ですら“OTAKU”として定着したこの言葉。
英語で“OTAKU”という時、マンガやゲームといった日本のサブカルにハマっている人、
という限定的な意味合いがあります。
なので、歴史おたくとか城おたくとか鉄道おたくとかパソコンおたく、
といったような使い方はしません。
また、おたくにはどこかネガティブな意味合いがありますね。
熱狂的な愛好家、という意味で使われる“maniac”とはニュアンスが違います。
maniac”は日本語にもなっていて、マニアと言われますが、
日本語でもマニアとおたくはやはりニュアンスが違いますよね。
では、英語でおたくをなんと言うのでしょう?
いわゆる秋葉系のような感じの、
お洒落に興味がなく身なりを構わない、主に男性に多いタイプ。
自分の興味のあることしか知らない、知ろうとしない、
他人と話す時も、お構いなしに自分の話ばかりする、
そういうタイプの人を英語では、“nerd”と言います。
He’s a nerd.
という表現は、北米圏ではしょっちゅう耳にします。
また、geekとも言います。
He’s a computer geek.
He’s a bit geeky.

というように使います。
あと、日本のおたくというと、太っているイメージがありますが、
英語でgeekというと、痩せているイメージです。
痩せていて中途半端な挑発、メガネをかけていて無精ひげ。
これが北米圏の典型的なnerdgeekのイメージですね。
では、最後にgeekのラップでお別れしましょう。

そうそう、コメント欄に、「こいつらはgeekじゃない、nerdだ!」
と誰かがコメントしていますが、
nerdは単に気持ちの悪い奴という意味があります。
つまり、おたくとは限らないわけですね。
日本語だと「キモっ!」という感じでしょうか。
ちなみに、この“キモい”という形容詞は関西弁です。
いつの間にか全国ネットで使われるようになりましたが。
また、nerdに近い言葉で“obnoxious”という形容詞があります。
これは、ネガティブな意味合いでのエキセントリックを意味します。
喋り方がうるさいとか、ヒステリックだったり攻撃的だったり、
突然何をしだすかわからないような感じの変わった人、ですね。
有り体に言うと変人ということなんでしょうけど、よく使われます。
nerdgeekは男性にしか使われることはありません(めったにない)が、
obnoxiousは女性にも使います。
以上、おたくのお話でした。
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