ワーホリ（ワーキングホリデー）で英語力は伸びない

こんにちは、イングリッシュブートキャンプの由美です。
昨日は恐ろしいほどの冷え込みで、思わず電気毛布を引っ張り出してきました。
まだスイッチは入れていません。
せめて１１月までは、と痩せ我慢しています（笑）
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よく相談される内容に、ワーキングホリデーで数ヶ月ないし半年ほど海外に行くが、
それで英語ペラペラになれますか、というのがあります。
で、その際なんと答えるかと言いますと、
ぶっちゃけ、まず英語ペラペラになるのは無理。
というか、“ペラ”・・・いや、“ぺ”くらいになるのすら無理だろう。
という風に答えています。
数ヶ月どころか、１年、いや２年３年と留学しても、
ペラペラにならない人などごまんといます。
海外で生活しさえすればその国の言葉がペラペラになる、というのは幻想です。
もちろん、個人差がありますから、１００％無理ということはありません。
ただ、海外生活で英語力が伸びるためには、条件があるのです。
それは、海外に行く前のその人の英語のレベル、そして年齢です。
この２つが大きなキーとなります。
何度も述べてきていることですが、子供が言葉を覚えるように自然と外国語を習得する、
というのは年齢的に限界があるのです。
これができる年齢は、個人差はあっても大体１４、５歳がリミットです。
中学生くらいまでの年齢であれば、海外で生活すればそのうち勝手に話せるようになります。
こういった人たちを、帰国子女と呼ぶわけです。
ワーキングホリデーは１８歳以上でなければ申請できません。
つまり、言語習得年齢のリミットを過ぎているわけです。
２０代で、海外に半年住んだからと言って自然に英語力がつく、というのは
よほど特異なパターンを除いてまず無理だと思ったほうがいいでしょう。
これは、ＭＢＡホルダーの英語力がいまひとつであるという現実をよく表しています。
ＭＢＡ留学する人は大抵が２０代後半から３０代前半にかけてです。
みな、大学卒業後一旦就職し、実際に仕事をしてからキャリアアップのために留学します。
知的レベルも高い人たちが多く、論文などを読みこなすのは得意な人が多いですが、
実際に話す能力となると、流暢とはいえない。
だから、外資系などに転職する際に、それがネックとなったりするのです。
もうひとつ、渡航前の英語のレベルですが、これは非常に重要です。
私の知る限り、海外留学やワーホリ体験者で、英語が流暢になった人というのはみな、
行く前の英語力が既にかなり高いということです。
以前、英語のreceptive skillsとproductive skillsについてお話しました。
receptive skillsとは、受動的な技能のことで、リスニングやリーディングを指し、
productive skillsとは、こちらが発信する能力で、スピーキングとライティングを指します。
渡航前の時点で、receptive skillsがかなり高い人、
ペーパーバックも読めるし、インタビューやレクチャーなどは難なく聞けるが、
映画やドラマの早口会話となるとちょっとしんどいというレベル。
ＴＯＥＩＣなら８５０点以上、ＴＯＥＦＬ（ＰＢＴ）なら５００点以上といった
上級レベルの人であれば、２０代であっても海外に行くことで
スピーキングが飛躍的にアップする可能性が高い。
帰国子女並みの流暢さを持っている人というのは、ほとんどがこのタイプです。
従って、現時点で中学英語も危なっかしいというレベルの人で、
既に成人している人が海外に住んだとしても、
英語がペラペラになる可能性は極めて低い、ということが言えます。
もちろん、個人差はあります。
持って生まれて音感の良い人、たとえば、動物の鳴きまねや歌真似など、
びっくりするくらいに上手な人、といったような人であれば、
状況はかなり違ってくるとは思います。
現在、ワーホリ、短期留学（３ヶ月未満の語学留学）を考えているあなたへ。
まずは、渡航前に英語力を上げるようにしましょう。
中学・高校英語のおさらいをザッとやります。
英単語・イディオムの本を１冊買ってきて覚えます。
英単語帳をわざわざ作る人がいますが、作る暇があれば覚えましょう。
例文やスキット（会話）は丸覚えし、声に出してスラスラ言えるようにします。
１日に英語に触れる時間を、最低３時間は取りましょう。
これを、毎日繰り返し、渡航前までに英語のレベルを引き上げておきます。
そうすれば、限られた期間でも、ある程度成果は上げられるでしょう。
何度も言いますが、アメリカに１０年以上住んでいても片言しか話せない人を、
私は何人も知っています。
そうならないためには、日本にいる間にできることを怠らないことです。
英語力が伸びるかどうかは、あなたしだいなのです。
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