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というわけで、お知らせはここまで。
今日は、面白い記事をご紹介したいと思います。
英語ネイティブの方が日本語を勉強するうえで難しいと感じる点について、です。
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宮崎大学のMike Guestさんが書いているコラムですが、結構面白くて私は愛読しています。
今回の記事は、
The eight hardest things about learning Japanese
日本語を学ぶ上で大変なことを8つ挙げています。
その中の、漢字や敬語表現、主語の欠落や方言というのは、
おそらくあなたも想像がつく範囲ではないかと思います。
ここで注目していただきたいのは、2番目に挙げている“lack of aural distinction”です。
以前も、英語には長母音(テープ、の“ー”)や小さなツ(ポット、の“ッ”)がないという話をしました。
そのお話はこちら⇒おばさんとおばあさんの違い
で、やはりMikeも同じことを書いているんですね。
以下、彼のエッセイの“lack of aural distinction”の部分の概訳です。
日本語は他の言語と比べると音の組合せパターンも少なく、発音が比較的簡単で、
ひらがなで書かれていれば大抵そのまま読むことができる。
これはスピーキングにおいては非常にありがたいことだ。
がしかし、リスニングとなると話は別である。
というのも、日本語には、音声的にノンネイティブには区別のつかない極めて微妙な違いがあるからだ。
例えば、“Kiita”というのは「聞いた」または「効いた」という意味で、それに対して
Kita”というのは(そう、長母音というものです。この母音の長さの差はノンネイティブには
ほとんど区別がつきません)「来た」という意味なのです。また、「北」という意味にもなります。
他にも「いた」と「言った・行った」など基本動詞が区別しづらいのです。

何度も繰り返すようですが、英語には長母音などという概念はありません。
テープ、コーヒー、シーツ、ケース、ノート、といった横棒「ー」は、
日本人が勝手に付けているだけなんですね。
小さい「ツ」も同じです。
リップ、ベッド、バッグ、サッカー、ネット、などなど、これらも私たちが勝手に日本語に合わせて
小さな「ツ」を入れているだけで、英語ネイティブにはないものなんです。
だから、「来て」と「切手」、「おばさん」と「おばあさん」の区別がつかない。
これが難しいと、Mikeは言ってるわけなんですね。
彼ら英語ネイティブが難しいということは、逆に言うと日本人がこれらの英語の音を誤認識している、
ということが言えますね。
日本人は無意識のうちに、英語をカタカナにしてしまうんです。
これは伸ばす音、これは詰まった音、など、本来英語にはない概念を無理やり入れてしまう。
そのことに気付かせてくれる、良いエッセイだと思いますo(^-^)o
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