いやぁ、時差ボケが酷い。
行きはよかったんですけどね。復路のほうが辛いみたいです。朝6時くらいに目が覚めて、夕方5時を過ぎると猛烈な眠気が襲ってくる。でもここで寝てしまうと、確実に夜中に目が覚めて悲惨な状況になるので、コーヒーを飲んでグッと我慢。私は比較的不規則な睡眠サイクルなんですが、それでもやっぱり時差ボケになっちゃうもんですね。
ところで、今回初めてアメリカン航空を利用しました。初めてというのは国際線ではという意味です。いつも北米に行く時はノースウェストかユナイテッドを利用するんですが、今回はシカゴ、ボストンという2都市だったため1ストップオーバーがついているアメリカンにしたのです。一番安かったので。私は機内で眠れない性質なので、いつも食事とともにワインをがぶ飲みして無理に眠ります。ところが、今回はそういうわけにいかなかった・・・
というのも、アメリカンはアルコールが有料なんですね。知らなかった・・・。ワイン1本7ドル。でも背に腹はかえられない。グッと唇を噛みしめ、財布からドル紙幣を出そうとしたら「We only take credit cards」というフライトアテンダントの無愛想な声が。そんなアホな!たったの7ドルごときでカード支払いかいな!と心の中で毒づきながらもしぶしぶカードを渡す。レシートすらくれない。ちょっとちょっと、どういうこっちゃねん・・・と思いながらもめんどくさいのでやっぱり唇を噛みしめ、ワインを流し込む。
がしかし、あんな少量のワインでは到底眠れるはずもなく、致し方がないので機内映画を見ることにしたのでした。今回の目玉はAvatarでしたが、あんな小さなスクリーンでしかも3Dメガネなしに見るのは意味がないのでスルーしました。結局、行きも帰りもイマイチ眠れなかったので、映画4本、ドキュメンタリー番組1本を見てしまいました。今回はその感想。
Did you hear about the Morgans?(邦題:噂のモーガン夫妻)
The Proposal (邦題:あなたは私の婿になる)
Sherlock Holmes (邦題:シャーロック・ホームズ)
ゼロの焦点

この先の感想は、あくまでもわたくし個人の主観100%な内容ですので、ご容赦ください。それから、まだ見ていない人はネタばれがありますので、この先はサクッとスルーされることをおすすめします。読んでしまってから、「知りたくなかったぁ!」となっても責任は負いかねますのであしからず。
さて、まずは今大変な騒ぎになっているサンドラ・ブロック主演のロマンティックコメディー、The Proposalから。サンドラはオスカーを獲ったとたん、夫の浮気が発覚、たちまちマスコミ沙汰となった気の毒な人です。ちょうど私はシカゴにいて、ピープル誌もその他のタブロイド紙もみんな彼女が表紙で、おやおやタイガー(ウッズ)のスキャンダルはどうしたの?という感じでした。そんな彼女の新作コメディーは、アラフォーのバリキャリウーマンがビザのために部下の男性と偽装結婚するという内容。
サンドラ扮する出版社の重役は、その鬼のような横暴ぶりからオフィスではボロカスに言われている。アシスタントのライアン・レイノルズをこき使っているのだが、ある日ビザが切れてしまい(彼女はカナダ人)彼と偽装結婚することでなんとか地位を保とうとする。鬼上司に無理やり結婚させられ最初は不本意な彼も、そのうちだんだん気持ちが変わり、また彼女のほうも徐々に変わっていく・・・というお決まりのパターン。
これ、狙いどころは男に縁のない40女と一回りも若いイケメンとの恋愛&結婚ということなんでしょうけど、如何せんライアンがそこまでイケメンじゃない(笑)というよりも、サンドラがお洒落で美人なせいで、二人の年齢差というかルックスの差がないんですね。釣り合っている。だから、見ていてピンとこないんですわ。サンドラのコメディエンヌぶりはよかったけれど、どうせならもっとずば抜けたイケメンとイマイチ地味なルックスの女優にすればよかったのでは、という気がしますね。今時、20代後半の男と40女だと見た目では普通にお似合いカップルにしか見えないので。
お次は、かつて超恥ずかしいスキャンダルを引き起こしたイギリスのインテリ俳優、ヒュー・グラントとSex and the Cityで大スターの仲間入りを果たしたサラ・ジェシカ・パーカーのラブコメディ、噂のモーガン夫妻。NYのセレブカップルが、たまたま殺人現場を目撃する。FBIの保護プログラムにより強制的にワイオミングの田舎に送られる二人。実は夫のヒューが浮気をしたことで別居状態の二人だったのだが、これを機に仲直りをする・・・というこちらもお決まりのパターン。
テンポがよくって会話も面白く、またNYとワイオミングのギャップがツボで楽しめました。私が昔留学していたのはオクラホマ州といっていわゆる“Red neck”(田舎者ですね)の多い地域だったので、ワイオミングの人たちの雰囲気やファッションが懐かしかったです。ヒュー・グラントの英語、だいぶブリッツなアクセントが取れてきましたが、まだまだザ・イギリス人という感じは抜けませんね。役柄が限られてしまってもったいないと思うんですが・・・
さて、お次は今回見るつもりはなかったけど、ワインが有料のせいで(しつこい)眠れず他にすることもないので見てしまった邦画、「ゼロの焦点」。言わずと知れた社会派推理小説の大家、松本清張原作の映画です。主演は広末涼子ですが、実質のヒロインは中谷美紀ですね。後半はもう彼女の独り舞台と言っても過言ではないでしょう。広末涼子って、作品に恵まれているのでここまで来れているけど、やっぱり大根だなぁと思いました。
時代は終戦間もないころの日本。中谷美紀は、女子大にまで行ったインテリ少女だったのに空襲で家が焼け両親に死なてしまう。幼い弟を食べさせていくために、彼女は大学を退学しGI相手の売春婦(パンパン)になります。その後、成り上がりの富豪の妻となった彼女は、かつての自分の過去を知る人間を次々と抹殺していくのでした。悲しい女の物語。これ、随分前に原作を読んだのですが、結末はあんなだったかしら、と記憶をたぐるも思い出せず。とにかく、中谷美紀が素晴らしい。そのひとことに尽きる映画でした。
いよいよ最後の1本。これが本命です。
マドンナの旦那、ガイ・リッチーの最新作、シャーロック・ホームズ。

Life is beautiful -英語マスターへの道-holmes

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ホームズ役にロバート・ダウニー・Jr、相棒ワトソン役にジュード・ロウという最強コンビです。ガイ特有の映像や原作へのオマージュなどもあって、マニアにはたまらない作品ですが、単純にアクション映画、ミステリーとしても楽しめます。ホームズと言えば理屈っぽく、いつも青い顔をしてコカインをやっている探偵。その横でお腹の出たワトソン医師がおろおろしている、というイメージが世間では強いかと思いますが、原作を読めばそうでもないことがわかります。この映画の見どころは二人のアクションシーンなんですが、ホームズはボクシングのプロだと原作でもちゃんと書かれています。
ロバート演ずるホームズはかなりの武闘派。でもってエキセントリックでちょっとホモセクシャルっぽい(ワトソンに対して)。ワトソンは常に冷静沈着で、彼もなかなかの武闘派です。二人のボケとツッコミのようなやりとりは見ていて楽しい。そして、何といっても素晴らしいのがロバートの英語。アメリカ人とはわからないくらいにブリティッシュアクセントが巧い。おかげで、聞きとりに苦労しましたよ(苦笑)私、アメリカ英語しかわからないので。結構しんどかった。
私はかなり好きな映画です。唯一、女盗賊役のレイチェル・マクアダムズがちょっぴりイメージと合わないかなぁと思ったくらいですかね。できればもうちょっと年配の、セクシーな女優にしてほしかった。可愛すぎるんですよね、彼女だと。それと、アメリカアクセントが強くて、一人浮いている感じもしたし。この映画、シリーズ化が決定したみたいだけど、やっぱりレイチェルで行くんでしょうか。
とまあ、独断と偏見に満ちた感想となりましたが、アメリカンを利用する方、アルコールは有料ですのでお気をつけて(まだ言うか)!
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