イングリッシュブートキャンプ:由美です。
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さて、SNSで話題になっている、このビデオをとりあげようと思います。

ツイッターやフェイスブックで、かなり出回っているので、知っている人も多いのでは?
What kind of Asian are you? と題した、この動画。
演じているのは、白人アメリカ人とアジア系アメリカ人。

まずは、動画をご覧ください。

これはもう、典型的なパターンですね(笑)

サンディエゴ出身の、アジア系アメリカ人女性に対して、白人男性が、
「君の英語は完璧だね!出身はどこ?」と聞いています。
で、「サンディエゴよ、そこではみんな英語を話すのよ」と嫌味で答えたにも関わらず、
それに気付かず、男性はさらに地雷を踏み続けます。
曾祖母はソウル出身だった、という答えを引き出した男性は、鬼の首でも取ったかのように、
「やっぱり!日本人か韓国人のどっちかだと思ったんだよね~」と言い、
なんかわけのわからない挨拶をして、キムチ大好き~とかわけわからんことを言います(笑)

そこで、女性が反撃に出ます。
あなたはどこ出身なの、と聞くと男性は「僕はアメリカ人だよ」と。
「ネイティブアメリカンなのね」と返すと、「いや違う、普通のアメリカ人だ」
ここまで来てようやく質問の意図がわかったのか、男性がこう言います。
「あ、祖父母はイギリスから来たよ」と。

ここからが面白いです。
いきなり、彼女はイギリス人のモノマネをし始めます。
コックニーでなんか言っているので、私には聞き取れませんが、
“tea(チー)”と言っているところだけ、わかりました(笑)
これはきっと、紅茶でもいかが、とかそういう言い回しでしょうね。

あと、“Double double, toil and trouble”というのは、シェイクスピアですね。
なんの台詞だったかは、忘れました(^_^;)
“Mind the gap!”
“Beware! Jack-the-ripper!”
“Bloody hell!”
とか、いろいろ言ってますね。
“Bloody hell!”は、イギリス人がよく口にする、罵声語です。
アメリカ人の、“Oh, shit!”みたいな感じです。

そして最後に、「あなたたちのフィッシュ&チップスは、すごく美味しいと思うわ」と、
キムチに対する嫌味で返しています。
だけど、この男性は嫌味を言われていることに、まったく気付いていません。
“You are weird.”と眉をしかめます。
それに対して彼女は、“Must be a Korean thing.”と一撃を出していますが、
この男性には、まったく通じてないでしょう。

アジア系アメリカ人は、多かれ少なかれ、こういう経験をしていると思います。
これって、アメリカ人だけの問題ではなくて、日本人も似たようなことをしています。
私の知人や友人で、アジア系アメリカ人は結構います。
で、彼らが日本に来た時に、必ず聞かれるのが、このコント(?)の最初の白人男性の質問と、
まるっきり同じ内容なんです。

「あなた、日系?それとも中国人?」

それに対して、みんな当然のことながら「アメリカ人」だと答える。
出身はニューヨーク、と言ってもそれで相手は納得しません。
いや、そうだろうけど、でも純粋のアメリカ人じゃないよね、みたいな反応をされる。
最後には、「中国語は話せる?」と言われ、みんなうんざりするんですね。

これが白人や黒人だと、この手の質問をされることはまずないんです。
面白いことに、日本でも同じで、白人や黒人に対しては、そういう態度は取らない。
アジア系というだけで、なぜかこういう目に遭うんですね~

以前、こちらのコメディアンの方が、やはり似たようなビデオをアップしていました。

こちらです→Things Asians Hate

不思議ですね。

これが、アジア系の少ないイギリスとかヨーロッパとか言うなら、まだわかるんですが。
カリフォルニアなんて、白人よりアジア人のほうが多いんですよ。
よほどの田舎に行かない限り、NYとかカリフォルニアといった大都会だと、
アジア人(インドやパキスタン系じゃない、いわゆる東アジア人)が、たくさんいます。
それでも、この手の偏見って、まだまだ根強いんですね~

と、しみじみ思わせるビデオでした。

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