イングリッシュブートキャンプ：由美です。
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語学を習得する過程は、ダイエットに似ていると思います。
どちらも、とにかくがむしゃらにやる、それも毎日ひたすら続ける、という点で似ています。
この「がむしゃらに、毎日ひたすら続ける」というのが、どういうレベルのものなのか。
ダイエットをやってはリバウンド、または成果の出ないまま終わった経験のある人なら、
なんとなくわかるんじゃないでしょうか。
がむしゃら加減は、人によって定義に差があると思います。
そして、多くの人の思う“がむしゃら”は、現実味が伴っていないものだったりします。
ある人が言っていましたが、「半年間、死ぬ気で頑張れば、英語が出来るようになるんだ！」
という考えは、体重１３０キロの人が「毎月１０キロ減量をすれば、半年後に７０キロになる！」
と考えるくらいに、愚かしいことだと。
これは、言い得て妙だと思いました。
体重１３０キロの人が、１０～２０キロ痩せるのは、それほど大変ではないかもしれません。
けれども、問題はそこからです。
そこから理想体重（例えば、標準的な身長の男性だったら、７０キロくらいでしょうか）に、
近付けるには、かなりの努力と忍耐力が、必要となるでしょう。
語学にも、同じことが言えると思います。
初級学習者が、初中級～中級下くらいのレベルまで、到達するのはまだ容易いんですね。
けれども、そこからが勝負なわけです。
中級下くらいのレベルから、中上級くらいになるためには、日々の努力が欠かせません。
あ、痩せてきたからＯＫかな、と思って「ちょっとくらいいっか～」と、
以前と同じような食生活、生活習慣に戻ってしまうと、あっという間にダメになります。
この、「ちょっとくらいいっか～」というのが、大敵なんですね。
なので、初級学習者は、そのあたりの誘惑に、負けないようにすることが大切です。
これを私は、「英語の基礎体力作り」と、呼んでいます。
現時点（成人学習者）で、英語力が初級という方は、圧倒的に基礎体力が足りていません。
それは、たとえばこれまでの人生で、理想体重に近かったことがほとんどない、
若いころに運動やスポーツを、全然やってこなかった、というのと似ています。
若い頃鍛えていない人は（私もこの部類に入りますが）、我慢が足りないんですね。
すぐに息が上がる、「ま、いっか～」となってしまう。
だからいつまで経っても、体力がつかない（笑）
ダイエットで言うなら、このワイン一杯くらいならいいだろう、
このステーキ一口くらいならいいだろう、という感じで、自分を甘やかしてしまう。
だから、いつまで経っても体力がつかない、痩せない。
でも、辛抱して続けるということ自体が苦痛なので、その悪循環からなかなか抜け出せない。
これは、初級学習者に共通して見られる点です。
がむしゃらに勉強する、ということができないんです。
やろうと思っても気が散る、覚えられない、３０分も経つと嫌になってくる・・・
でも、ここを踏ん張って乗り越えないと、次のステップに行けません。
まずは基礎体力を付けないと、何にもできないからです。
体力作りは、どの分野においてもしんどいし、退屈で面白くないものです。
それが苦にならないという人は、元々その分野に対して並々ならぬ情熱があり、
２４時間延々と続けることができる、それが楽しい、寝食を忘れてやってしまう、
という非常にラッキーな人たちなわけです。
もちろん、そういう人も中にはいます。
どれだけ食べても、暴飲暴食しても太らない人。
有り余る体力で、筋トレが大好き、体を動かすのが大好きな人。
机に向かって勉強するのが大好きな人。
絵を描き続けるのが、何よりも幸せだという人。
こういったラッキーな人たちは、頑張るとか努力するとか、そんな気はさらさらなくて、
でもいつの間にかそれが得意になっている、というパターンでしょう。
けれども、残念ながら多くの人がそうではありません。
多少は好き、という程度ではダメなんです。
私が思うに、ほとんどの人は、何らかの分野において、「多少は好き」状態なんですね。
だけどそれ以上に、うんと頑張らないとある程度のレベルには、到達しません。
若いころに、寝食を忘れて打ち込み、自信が持てるくらいには上達した、
という得意分野がある人であれば、同じようなことを別の分野でやればいいんだ、
ということを、体験的に知っています。
そうでない人は、遅まきながら、それをこれから体験していかなくてはなりません。
まずは、基礎体力を作る。
これから英語をやり直そう、と思っている初級学習者の方は、心して取りかかってください。
みんな、誰でも最初は初心者です。
頑張りましょう。
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