こんにちは~☆
イングリッシュブートキャンプ:由美です。
さて、今話題となっている村上春樹の小説が原作の映画『ノルウェイの森』ですが、
松山ケンイチ君と菊地凛子さんの演技がなかなか良いと評判ですね。
ちなみに、村上春樹氏の英語はこちらから聞けます♪
さて、この小説は言わずと知れたビートルズの名曲、
『Norwegian Wood (ノルウェイの森)』から取られたタイトルです。
実はこれ、有名な誤訳だってこと、あなたはご存知でしたか?
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まずは、原曲を聴いてみましょう。
では、歌詞を見てみましょう。
あ、今回はディクテーションはパスしますね。
I once had a girl, or should I say she once had me?
She showed me her room, isn’t it good, Norwegian wood?
She asked me to stay and she told me to sit anywhere,
So I looked around and I noticed there wasn’t a chair.
I sat on a rug, biding my time, drinking her wine.
We talked until two and then she said “It’s time for bed”.
She told me she worked in the morning and started to laugh.
I told her I didn’t and crawled off to sleep in the bath.
And when I awoke I was alone, this bird had flown.
So I lit a fire, isn’t it good, Norwegian wood?
ん?誤訳ってどこが?
と、思ったあなた。
タイトルは「ノルウェイの森」ですよね。
でも、この歌詞をよく読んでみてください。森なんて出てきますか?
では、訳してみますね。
昔ある女をナンパした。というか、彼女が俺を引っかけたと言ったほうがいいかな。
彼女は俺を部屋に連れて行った。どう、素敵でしょ、ノルウェイ製よ。
泊ってってもいいわよ、適当なところに腰かけてちょうだいと彼女は言った。
それで部屋の中を見渡したけど、椅子ひとつ置いてないんだ。
しかたなく俺はカーペットの上に座り、ワインを飲みながら時間を潰した。
話しこんでいるうちに2時になった。そしてついに彼女は言ったんだ「そろそろ寝なくちゃ」
明日は朝から仕事なのよと言って、彼女はけらけら笑った。
俺は仕事はないって言ったのに、結局そのまま風呂場で眠り込むはめになった。
翌朝目が覚めたら、もう彼女はいなくなっていた。小鳥を捕り逃がしちまったってわけさ。
だから俺は火をつけてやった。
この素敵な、ノルウェイ家具の部屋に。
はい、もうお気づきですね。Norwegian woodというのは、ノルウェイの材木ということです。
なので、ここでは彼女の部屋の内装がノルウェイ製、北欧家具だということなんですね。
そんな風に言われて見渡したけど椅子一つありゃしない、ってことなんですよ。
女にうまくあしらわれて、最後にやけくそになって火をつけるってところがちょっと怖いですが。
この歌は女性をナンパして部屋まで行ったのに、彼女はその気満々に見えたから期待していたのに、
結局話し込んだだけで何もできず風呂場で寝る羽目になったという、男性のイタイ体験談なわけです(笑)
タイトルにもなっている“Norwegian wood”の部分は、本当は“knowing she wood”だった、
ということを後にジョージ・ハリスンが明かしています。
She showed me her room, isn’t it good, knowing she would
彼女は部屋に僕を連れてった、こりゃいいや、絶対にやれると思ったよ
という歌詞だったのが、あまりに過激だと言うので没になったのだそうです。
で、しょうがなく、似た響きの言葉をあてた。
knowing she wouldとNorwegian wood、確かに似てますよね。
今だったらこの程度の内容、ちっとも過激でも何でもないですが、時代が時代でしたからね。
ビートルズはアイドルでしたし、許されなかったのでしょう。
Norwegian woodをノルウェイの森と訳してしまったのは、ちょっとしたミスでしょうが、
当時の日本人には北欧家具なんてまったく縁がなかったでしょうし、
ピンと来なかったのかもしれないですね。
だけど、普通、森というとwoodではなくforestなんですよ。
ノルウェイジャンフォレストキャット(Norwegian forest cat)という猫種があるでしょう?
これです↓
ノルウェイの森にはこんなゴージャスなにゃんこがいるのかっ!!
と、初めて見た時は興奮しましたが、森に住んでるわけではなさそうですね(当たり前 笑)
まあそんなことはさておき、woodは木材、または木を表します。
訳した人にとっては痛恨のミスでしょうが、「ノルウェイの森」としたことで、
この過激な曲もなんだかおとぎ話みたいな雰囲気を醸し出しているのが、かえってよかったのかも・・・
なんて思ったりもする私です。
以上、ノルウェイの森でした☆
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誤訳だったなんて、まったく知りませんでした♪
これから ノルウェイの森の話題になったら、
ちょっとした小ネタというか、雑学として
友達に披露してしまいそうです・・・w
もしかして逆に
「やだ、知らなかったの?」って言われちゃうかも
知れませんが(笑)
タイトルのいきさつや、どうして誤訳なのかなども(わたしの日本語が怪しくてスミマセン;)
とってもわかりやすかったです♪
ありがとうございました(*´・∀・)
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>かのこさん
Norwegian woodには恐らく意味はないと思います。
そもそもの“knowing she would”に合わせた言葉遊びでしょうし。
ただ、woodを森とするのは無理があるかなと。
椅子もなくて地べた(ラグの上)に座らされたあげく、何もできなかった男の歌なので(笑)
北欧製の安っぽい家具でデコレートされた部屋ってことなんでしょう、恐らく。
でも、ノルウェイ木材だと曲のタイトルとしてはイマイチですよね。
やっぱりノルウェイの森でよかったんでしょうね(苦笑)
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あまり本は読まないんだけど(^^ゞ
ノルウェイの森は読みました。
最初、タイトルみて外国でのお話しかと思いましたよ。
で、読んでみたら「どこがノルウェイ?」って思ったのを覚えています。
なるほど。。。そうだったんですね。
村上春樹さんは結構好きかも・・・
ちょっと過激なところもね。(;´▽`A“
と言っても、あんま読んでないけど。
最近では「1Q84」ですかね。
BOOK3はまだ読んでないんですけどね。
そのうち読もうかな・・・
Boot Campもうすぐですねぇ
楽しみです。。。。ワクワク (≧▽≦)
(=^・^=)kitty
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何とも過激で残念な男の歌だったんですね笑★
でも由美さんがおっしゃってるとおり、ノルウェイの『木』より、『森』の方がしっくり来る気がします。
にゃんこの画像も可愛いです(@°▽°@)
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>kittyさん
私もノルウェイの森は読みましたよ。
もうかれこれ20年以上前ですが(笑)
私も当時はビートルズの曲だと知らずに読み始めて、
読んでからそういうタイトルの曲があることを知りました。
メジャーな曲くらいしか知らなかったので。
なかなか過激な曲ですよね。
私の周りには村上春樹ファンが多いですが、私は小説はほとんど読まないんです。
ブートキャンプ、お待ちしていますo(^-^)o
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>azureさん
そうですよね。
これが「ノルウェイの材木」というタイトルだったら、村上氏も小説にはしなかったでしょう(笑)
やっぱり森のほうが日本語の響きとしては美しいですからね。
ノルウェイジャンフォレストキャット、可愛いでしょう?
こんな猫が飼いたいです・・・
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「ノルウェイの森」という語感にこの小説が発するそこはかとない不気味さ、切なさを勝手に感じていた僕です・・・。
誤訳だったのかーめっちゃ勉強になりました!!
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>さいだぁさん
恐らく村上さんもそういう語感から小説を思いついたのだと思いますよ。
ジョージ・ハリスンからNorwegain Woodの本当の意味を聞き出したのも他ならぬ村上氏です。
彼がいなければ、この曲の本当の意味を私たち日本人は知らないままだったかもしれません。
そういう意味でも、村上氏に感謝、ですねo(^-^)o
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失礼ですがどうしても指摘したいことがあります。
「森」の意味ならば"forest"や"woods"でないとおかしいとのことですが、"a wood"だけでも森の意味になります。
私が持っているOXFORD現代英英辞典の"wood"の項目の2には、
2 (also woods[pl.]) an area of trees, smaller than a forest
とあり、例文にも
a large wood
という語があります。
さらに、グーグルで "Norwegian Wood is a forest?" というフレーズで検索してみてください。同じ名前のページが先頭に出ます。
その中で質問者の方は、
What does "wood" exactly mean in the famous song, Norwegian Wood, by the Beatles?
I think Norwegian Wood refers to wooden material, probably of some furniture in the room, not a forest. Shouldn't "wood" be in plural, "woods", to mean a forest?
But, to my surprise, I found many Americans understand Norwegian Wood as a Norwegian forest.
と発言しており、アメリカ人でもwoodを森と解釈している人が大勢いることが伺えます。
少なくとも、具体的なソースもなしに「ネイティブにはその発想はありえない」と発言している方たちの信憑性は疑わしい。
日本語でそう言っているページを読んだだけではないかと思われても致し方ないでしょう。
また、ノルウェイの森(小説)の中で、主人公と直子がレイコさんの弾く"Norwegian Wood"を聴く場面がありますが、その中で直子は「この曲を聞くと、深い森の中で迷っているような気持ちになるの」という旨の発言をします。
英語版では、ここは次のように訳されています。
"That song can make me feel so sad," said Naoko. "I don't know, I guess I imagine myself wandering in a deep wood."
以上の3点から、私は、「『森』は誤訳である」という意見は根拠に乏しく、言い過ぎではないかと考えています。
どう思われますか。
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>Masaさん
コメント、ありがとうございます。
woodに関する指摘ですが、確かに辞書にもあるように、
woodという単語そのものには「森」という概念があり、
それだけでは誤訳とはならないと、私も思います。
ただ、このビートルズの曲(詩)の内容からすると、「森」という解釈は不自然ではないか、
というのが、私がネイティブの友人(多くがビートルズマニア)と話した時に、出てきた結論でした。
また、元々がknowing she would というように、
全然違う歌詞だったのを、発表段階で変えざるを得なくなって、
語呂合わせで響きの近い、Norwegian woodにした、
というエピソードからも、この言葉自体に大した意味はないのかもしれません
私自身はビートルズマニアではありませんし、実際のところ、どういう意味でこの単語を捉えていたのかはわかりません。
また、村上氏がこの小説を書くにあたって、その辺を知っていて、
それでもあえて小説のテーマとして入れたのか、
その辺も特に村上氏のファンではないのでわかりません。
それと、ネイティブに聞くと、「森」という場合は、woodsと複数で言うほうが自然だ、と言います。
この記事は多分にビートルズマニアの意見が入っているので、
もちろん別の見解もあると私は思っています。
北欧家具は、低級ではありませんが、ノルウェー材は、木材の中では、軽くて、傷がつきやすく、松の仲間で油を含み、それで作った家具や壁は、低級とされています。そんな部屋を「ステキでしょ。」と自慢する彼女は、物を知らない人なのでしょう。
ノルウェー材は、そんな木材なので、最後に男が火をつけると、がんがん燃える訳です。そこで、
男は言います。「Isn’t it good?Norwegian wood!」(さすがノルウェー材、よく燃えらあ!)
ノルウェー材は、低級木材であるという視点が欲しいと思いました。