イングリッシュブートキャンプ:由美です。
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すっかり冷え込んできましたね。
秋というよりはもう、冬が来るなぁという感じです。

さて、私にしては珍しく、スポーツの話題です。
ボストンレッドソックスの、上原選手がMVPに輝いたということで、
そのインタビュー映像を見ました。

息子さんと一緒にインタビューを受ける、上原投手。
ご自身は通訳付きで、でもお子さんのほうは、女性インタビュアーの質問に、
そのまま英語で答えています。

なかなか、ほのぼのした映像ですよ。

さて、このトロフィーを渡すのに出てきた白人のオバサンが、上原に向けて最後に言った、

We’re very proud of you.

というフレーズですが、直訳すると、「あなたのことを大変誇りに思います」となりますが、
日本語の感覚からはちょっと面映ゆいというか、あまり言わない系統の言葉ですね(^_^;)
昔、I love you というフレーズを、「君を愛す」と訳した学生に対し、
日本人はそんなことは言わないから、「月がきれいですね」とでも訳せと言った、
夏目漱石を思い出しました。

それほど、この「私たちはあなたを大変誇らしく思います」という言い方が、
日本語にはしっくりこないんですよね。
あえて訳すとしたら、「あなたは本当に素晴らしいです」とか、そんな感じでしょうか。
または、ちょっと上から目線になりますが、「よく頑張りましたね」がしっくりくるかな。
ともあれ、こういうのは本当に英語っぽいな、と思います。

女性インタビュアーの質問、

What was it about this year that made Koji so dominant?

を、通訳の人は、

今年これだけ良いピッチングができたのは、どうしてですか。

と訳してますね。
さすがはスポーツ通訳のプロですね、うまいです。
直訳すると「上原投手が今年これほどすごいのは、何が理由だったのでしょう」となります。

また、プレッシャーに対する質問に「正直、吐きそうでした」と答えたのを、

To tell you the truth, I almost threw up.

と訳して、これは場内で大受けしてますね。
throw up で、吐く、という意味です。
知らなかったという人は、覚えておきましょう。

リポーターが、お子さん(Kazと言ってますね)に、マイクを向けて、

Kaz, let me ask you. Your Dad said he almost threw up out there. How did you feel when he was pitching?
パパは吐きそうだったって言ってるわよ。パパが投げてるのを見て、君はどう思った?

と質問したところ、返って来た答えが、

I don’t know. わかんない。

きわめて子供らしい答えですね(笑)
How ~で聞かれても、このくらいの年の子には、答えられないでしょう。
素直に「わかんな~い」と答える様子が、可愛らしいです。

そこで、

You don’t know? Did you get sick when he was out there or were you excited?
わかんない? じゃあ、君も吐きそうになった、それともワクワクした?

と子供にもわかるように、質問をしなおしたリポーター。
この辺、機転が効いてますね。
今度はちゃんと、

Excited! ワクワクした!

と、迷いなく答えてますね。

それにしても、日本人がこうして海外で活躍する姿は、頼もしいし誇らしいですね。
そしていつか、サッカー選手のように、野球選手も普通に英語で、
通訳なしでインタビューに対応できる日が、来るといいですねぇ・・・

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