海外で知名度の高い日本人は誰?
という質問に答えるのは結構めんどうです。
というのも、日本人の認識と外国人(特に北米人)の認識にギャップがあるからです。
日本人からすると、大リーグで活躍しているイチローや松井はさぞかしアメリカでも有名なんだろう、
と思うのでしょうが、案外そうでもないのです。
よほどの野球マニアでない限り、イチローの名前が出ることはまずありません。
では、オリンピックのメダリストか?
というとそんなこともありません。
そもそも、先進国においてオリンピックは大したイベントではないのです。
スポーツイベントや万博を国を揚げて大騒ぎするのは、
多少乱暴な言い方になりますが、いわゆる後進国の特徴です。
オリンピックのゴールドメダリストだからといって、
けっして世界的に知名度が上がるわけではないのです。
そんな中、ちょっとした快挙がありました。
本国Yahoo!のトップページに石川遼が写真入りで出ていたのです。
ヤフージャパンじゃありませんよ。
Yahoo.comです。
見出しは、
Teen golf sensation’s record-setting score
十代のゴルファーが史上最少スコアを記録!
ということで、詳しく記事が載っています。
では、今後、石川遼は日本を代表する有名人になるでしょうか。
私は、可能性は結構あるんじゃないかと思っています。
というのも、彼は他の日本人アスリートとは違い、英語ができるからです。
英語が話せれば、メディア関係者は直接本人と話をすることができます。
いちいち通訳やエージェントを通さなくても、アスリートの口から話が聴ける。
これは大きなことです。
長くアメリカに住んでいても、一向に英語を話さないアスリートが多いのが現状です。
イチローしかり、松井しかり、松坂しかり。
英語のできるパートナー(妻)を連れていても、あまり意味はありません。
内助の功だとか、奥さんの力云々というのは日本だけのお話で、海外では通用しません。
オリンピックや世界選手権などを見ていていつも思うことですが、
アジア圏やロシアなどのアスリートはみな、流暢に英語を話します。
もちろん、ヨーロッパのアスリートも同じです。
にもかかわらず、いつも日本人だけが日本語でインタビューに答えているんですね。
これは、日本の英語教育の実情を如実に表していると思います。
キム・ヨナは流暢な英語でインタビューに答えていましたが、
浅田真央はずっと日本語で通していました。
けれども、石川遼は違います。
彼は、まだ十代ということもあって、英語の上達も早いでしょう。
以前見たインタビューではまずまずの会話力でした。
今はもっと流暢になっていると思います。
そんな彼は、おそらくメディア受けもいいはずです。
今後、メディアが取り上げやすい存在となることは間違いないのではないかと思われます。
これからの彼の活躍に(色んな意味で)期待、ですね!
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