イングリッシュブートキャンプ:由美です。
ディズニー映画『Frozen(邦題:アナと雪の女王)』が、大ヒットしていますね。
どうやら、日本での興行成績もかなり貢献しているようです。
あの、トイストーリーを抜く勢いだとか。
★歌で英語をマスター
これは、ミュージカル仕立てなんですね。
で、その中でヒロインが歌う、『Let It Go』の数十か国語バージョンが、話題になっています。
日本語版は、松たか子さんが歌っていて、オリジナルよりちょっとソフトな感じ。
私が驚いたのは、アナ役の神田沙也加ちゃんの歌声です。
お母さんの聖子ちゃんにそっくり!
いやはや、やはり血は争えないですねぇ。
聖子ちゃんのほうが艶というか色気がありますが、声の伸びは娘に軍配かな?
明らかに、舞台俳優としてのヴォイトレを受けてますね、沙也加ちゃんは。
まあ、日本語版はさておき、ここは英語のお話なので、
オリジナルの英語版のほうに注目です。
何度も繰り返し言っていることですが、日本人が英語が聴けない、話せない原因のひとつに、
発声とリズムがあります。
英語は、日本語と違って喉発声です。
お腹から声を出す、いわゆる腹式呼吸が大事なのと、喉を閉めないことが大事です。
で、日本語でも、やたら声の通る人っていますね?
そういう人は、ラッキーな人です。
多くの日本人は、日本語を母語としている限り、喉を閉めた状態なので、
英語を話すには、まず喉を開くことから始めないといけません。
そこで、歌の登場です。
歌を歌うときは、喉が開くんですね。
喉を閉めたままで歌うのは、しんどいからです。
また、メロディーに乗せて英語を口に出すので、英語特有のリズムが身につきます。
日本語は、演歌や民謡のリズムなんです。
でも、英語はロック、ジャズ。
この、根本的なリズムの違いを体で覚えるには、歌が一番手っ取り早い。
そして、これまた日本人を悩ませているのが、英語のシラブル(音節)
たとえば、テーブル。
これは、日本語だと、て、え、ぶ、る、という風に発音しますね?
つまり、4音節あります。
けれども実際の英語は、table、ティボゥで、2音節です。
音節を理解するのは、耳の良い人ならさほど苦労しないのですが、そうでない場合、
ごちゃごちゃ理屈を重ねるより、歌を歌えば早いのです。
音符が2つしかなかったら、そこに4つ音を乗せることはできません。
練習しているうちに、シラブルの感覚がつかめるようになります。
★歌詞を見ながら、よ~く聴いてみよう
では、実際にどんな風に練習すればいいのか。
ディズニーが、YOU TUBEに歌詞入りバージョンを、アップしてくれているので、
それを見ながらやってみましょう。
歌詞を見ながら、何度か聞いてみてください。
その時に、ふんふんなるほど・・・と思いましたか?
それとも、「あれ?これ、言ってる?そうは聞こえないんだけど・・・」
という箇所はありましたか?
こういう分析をすることが、非常に大事なんです。
英語(語学)は、聞いてるだけではマスターできません。
大事なことなので、もう一度言いますよ。
英語(語学)は、聞いてるだけでは絶対にマスターできません!
聴いて、それを理解して、今度は同じように言ってみる。
そこまでが1セットです。
歌だって同じですね?
聴いてるだけで歌えるようになんてなりません。
実際に声に出して歌ってみて、何度も練習して初めて、カラオケで人前で歌える程度になるんです。
まず、歌詞を見ながら聞いたときに、この単語が聞こえてこない、とか、
これが別の音に聞こえる、といった箇所がないかチェックしましょう。
そうすることで、ネイティブはこう発音するんだ、ということがわかるようになります。
自分が思いこんでいる音(または、学校で教わった発音)と、ネイティブの発音は違う。
そこにはギャップがある。
それを知ることが、英語マスターの第一歩なのです。
★Let’s It Goは、レット・イット・ゴーじゃないですよ
まずは、タイトルにもなっている“Let It Go”ですが、これ、ちゃんと言えますか?
レット・イット・ゴーじゃないですよ。
ビートルズの名曲、Let It Beは日本語タイトルが“レット・イット・ビー”ですが、
実際の発音は、レレビィですね。
この曲も同じです。
レリゴゥです。
音符は、3つしかないわけです。
♪レリゴ~ レリゴ~♪ と歌っていますよね?
これが、レット・イット・ゴーだと、思いっきり字余りになってしまいます(笑)
それともう一つ、ここにはTフラップ(flap T)が、ポイントとなってくるのです。
let の最後のTは、次のit とつながります。
スペースを空けずに書くと、わかりやすいです。
letitgo
日本人は、英語を読む・話すとき、単語で切ってしまう癖があります。
英語は、子音-母音-子音が1セット。
なので、子音の次に母音が来ると、必ず音がつながるのです。
これがリエゾン、またはリンキングと呼ばれるもので、日本人が苦労する部分なのです。
Tがリエゾンする場合、フラップ(破裂しない)音になります。
日本語のラリルレロみたいな感じの、舌の動きです。
waterが、ウォーターではなく、ワァラみたいになるのが、フラップです
なので、let it が、レリと聞こえるんですね。
ちょっと待って、じゃあ、itのTは?
聞こえてこないんだけど!
と思ったあなた。
そう、聞こえてこないんですよ。
それで正しいのです。
あなたの耳がおかしいのでは、ありません。
最後に来るTは、次に母音につながる場合はフラップになりますが、
そうでない場合は、寸止めです。
ええ~~~、そんなの学校で習ってないよ~~~Σ(゚Д゚;o)
と思ったあなた。
はい、習っていません。
こんな大事なことを、学校では習わないんですよ、残念ながら。
だから、英語を話せる、聞けるようになるためには、自分でそこを学習するしかない。
学校で教わらなかったために、超基本的な部分にいっぱい穴があるんですね、私たち日本人は。
その穴を、自分で埋めていくしかないんです。
それをやらない限り、英語はマスターできません。
★英語の発音にはルールがあります
こういった、発音の基本を知らないと、英語をマスターすることはできません。
そんなに難しいことではないのです。
誰にも教わらなかったから知らないだけで、ちゃんと体系立って勉強すれば、
普通に聞けるようになります。
『Yumiの脱カタカナ英語マニュアル』は、英語の基本発声である喉の開き方から、
リエゾンやリダクションまで、段階を踏みながら習得できるように、まとめられています。
Let It Go のサビの部分の解説で、時間切れとなってしまいました(^ ^;)
ほかの部分については、また次回、やりたいと思います。
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