イングリッシュブートキャンプ:由美です。
久しぶりの和製英語特集です(^O^)
まずはこちらをご覧ください。
さて、この英語の問題点、わかりますか?
すぐにピンとこなかった人は、まだまだ語彙力が足りないかも。
不審物に手を触れないでください、という注意書きですね。
これはもう、典型的な直訳失敗型です(笑)
不審物を辞書で引くと、suspicious substanceとか、unidentified object
とかいった言葉が、載っています。
これをそのまま使えばよかったのに、この注意書きを作った人は、
おそらく「疑わしい」という単語を、そのまま使ってしまったのではないでしょうか。
不審な、得体の知れない、という形容詞は、doubtful ではなく suspiciousです。
doubtfulには、疑わしい、信頼できない、という意味があります。
では、いったい何がどう違うのでしょう。
doubt と suspect という動詞のニュアンスの取り方。
これを理解していないと、こういった英訳ミスをしてしまうんですね。
doubtとは、「それは違うんじゃないか」と疑うこと。
suspectは、「そうなんじゃないか」と疑うこと。
どちらも怪しいなぁ・・・と疑うという点では同じですが、真逆なんですね。
あの人が言ってることは間違ってるんじゃないか、と疑っている場合は、
I doubt it. (ホントかなぁ)となります。
あいつが怪しい、黒なんじゃないか、と疑う場合は、
I suspect foul play. (あれはファウルじゃないか)となります。
不審物とはつまり、何かまずいものがあるのではないか、と疑うわけなので、
doubtfulではなく、suspiciousとなるんですね。
ちなみに、suspectは動詞でも使いますが、名詞でも使われます。
名詞だと、疑わしき人物、つまり容疑者となります。
推理小説やサスペンス映画で頻出ですよ。
昔、「ダウトを探せ」というクイズ番組がありました。
一人だけ間違った答えを言っている人がいて、それが誰かを探すクイズだったと記憶しています。
違うんじゃないか、と思うのが doubtですよ。
覚えておいてくださいね。
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